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グレードはTLと上級なiLの2種。FF、可変シリンダーの3.5L・V6、5ATは全車に共通。そんなインスパイアでもっとも注目できるのは、可変シリンダーがもたらすあらゆる走行状況での走りっぷりだ。従来の3L・V6可変シリンダーの完成度も高かったが、30馬力/4.7kgmもパワー&トルクアップをしていて、3⇔6気筒可変から、3⇔4⇔6気筒可変への制御となれば、フィーリング上に違和感がありそう……というのが正直なところだった。
ところが意外や意外、加速フィールは至ってスムーズ&パワフル。たとえば100km/hでクルージング(3気筒)から、軽くアクセルを踏んでの(4気筒)、フル加速(6気筒)してのフィール面で、息つぎやギクシャク感はまったくない。3気筒でクルージング中でもとくに不足はなく、4⇔6気筒へ切り替わるプロセスもスムーズなのだ。これは振動やノイズ面で効果のあるアクティブコントロールエンジンマウント、アクティブノイズコントロールに負うところ大。可変シリンダーが自然に機能すること、3.5L級にふさわしいパワー感を持つことに満足だ。
また、シャシー性能も見どころがある。前ダブルウイッシュボーン、後ろに新開発のマルチリンクサスを採用、エンジンの低重心化やボディ剛性の強化などにより、ハンドリングと乗り心地を高いレベルでバランス。ロールやダイブなどの姿勢変化の少ない安定した走行感と、スポーティなフィールが注目ものだ。
(文:横越光廣 写真:犬塚直樹)
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