まずはエンジンに注目。4B11ターボは軽量化(エンジン単体で12kg)、排ガスクリーン化などの進化とともに、4G63ターボを1.5kgm上回る43.0kgmの最大トルクを獲得したのが見もの。そして、その性能を受け止めるミッションも一新された。5MTも新開発だが、より注目度が高いのは三菱版DSGと言える「ツインクラッチSST」。F1に迫る電光石火のシフト(パドルを装備)と、AT感覚のイージードライブを両立させる革新の2ペダルだ。
ではシャシーは? サスは前後とも専用設計で、GSRは245/40R18サイズの高性能タイヤやブレンボ製ブレーキを標準装備。また、ランエボの速さの決め手と言えるハイテク駆動制御は、ACD、AYC、スポーツABSに挙動安定化メカのASCを加えることで「S-AWC(スーパー・オール・ホイール・コントロール)」へと発展した。ねらいは、乗り手とマシンが対話をし、走りを楽しみながら到達するスピードの極限。従来のエボとは走りの思想が変わった。
(文:森野恭行 写真:犬塚直樹)