中古車の王道にして最大の悩み……それが先代のモデルを買うか、現行モデルを買うかの選択。これは永遠の命題です。
クルマにかぎったことではないのですが、新しいもの、フルモデルチェンジしたものは「いい」に決まってます。クルマで言えば、走行性能やユーティリティ、安全性などなど、どれをとっても進化しているのは当たり前です。だから、現行モデルを買ったほうがハッピーでしょう。
けれど、そうもいきませんよね。「予算」という最大の要因があるのですから。だから先代もターゲットになるのであって、選択肢が膨大に増えるから悩ましいのです。まぁ、そうやって悩んでいるのも楽しいのですが……。
さて、そんな先代か現行かという中古車選び、これってとてもむずかしい選択なのです。ただ漠然と予算と物件を眺めていても、結論には達しません。だって、「あ〜あ、あと50万円あったらなぁ」なんて、ないものねだりの現実逃避に走ってしまいがちですから。
ではどうしたらいいのでしょうか。それは使い方や選ぶポイントを決めること。どんなシーンで、だれが乗るのか、といったことをイメージすると、それが予算や相場に見合っているかの判断もつきやすいのです。
ということで、今回は人気車を7台集めて、先代と現行のどちらをねらうべきかをシミュレーションしていきましょう。そうそう、サンプルとして紹介するのは、先代は熟成が進んだマイチェン後、現行は中古車が多いデビュー初期を基本としています。
平成12年に登場した先代エクストレイルは、SUVとしてはコンパクトなサイズ、タフなイメージ、実用性、絶妙な価格設定などが功を奏し、大ヒットを記録。昨年デビューした現行モデルもその路線はキープしましたが、中身は大幅な進化を遂げています。
その進化のポイントは4WD性能とユーティリティが中心。具体的には、4WDシステムはヒルディセントコントロールを新たに搭載するなど、より悪路での走行性能が向上。また、ユーティリティ面では室内丸ごと防水仕様となるなど、アウトドアユースで役立つ機能が満載されました。
と、このような進化をしたことを伝えると、やはり現行モデルがオススメと言いたいところ。だが、実際はそうでもなく、使い方や何を求めるかのポイントでターゲットは変わってくるのです。
やはりエクストレイルなのだから、アウトドアレジャーでタフに使い倒したい、多少のキズや汚れは気にしたくない……今回はそんなポイントをメインに考えてみましょう。となると、使い勝手と価格のバランスが判断の分かれ目になりそう……。
ユーティリティ面やラフロードの走破性はエクストレイルの生命線。なので、単純に性能比較をすると現行モデルに軍配が上がります。が、大きな枠で見ると先代モデルでも十分……という結論にも達します。まずアウトドアユースに活躍してくれるラゲッジは、先代も現行も丸洗い可能なウォッシャブルラゲッジボードを採用。4WD性能についても、人が足を踏み入れないような場所に行くなら話は別ですが、先代モデルでも十分な性能を発揮してくれます。
まず現行モデルの中古車は、昨年デビューのわりには物件を確認することができますが、まだまだ流通量は少ない。さらに、現在の相場は新車価格と同等となっています。一方、先代モデルはヒット作だったこともあり流通量は豊富。とくにマイチェン前の物件数が多く相場も安いが、ここではユーティリティ性の高くなったマイチェン後をターゲットにしたいところ。が、こちらも相場は高値維持。悩ましいところですが、使い倒すことを考えると、先代モデルをねらったほうがベターでしょう。