編集部●気になる中古車を実際に試乗することで、その実力をチェックしようというのがこのコーナー。今回はメルセデス・ベンツの最小コンパクトカー、Aクラスの登場です。お借りした車両は個人所有のもので、2013年式、グレードは「A180」、走行距離は3.6万kmとなります。現行型のAクラスが登場したのは2012年11月ですから、ほぼデビュー年ですね。 竹岡●現行型になって、それまでのおにぎりみたいなスタイルから一気にスポーティに変わったよね。 九島●初代と2代目のAクラスは、電気自動車を作ろうとしてサンドイッチ構造のボディとあのスタイルを採用したんだけど、現行型はその呪縛から解放されたんだ。 編集部●ちなみに、エクステリアのデザイナーはSLS AMGを手がけたマーク・フェザーストーンで、室内のジェット機のエンジンのようなエアコン噴き出し口の造形にもその面影を感じることができます。 竹岡●より多くのひとに受け入れられるデザインにしたわけね。 九島●メルセデスは日本に輸入されているモデルだけを見ているとわかりにくいけど、本当に全方位をカバーしているブランドなんだ。たとえば、Sクラスにはセダンのほかにクーペとカブリオレがあるけど、7シリーズにはないでしょ。 竹岡●たしかに、プレミアムブランドでメルセデスほどSUVをラインアップしているところはほかにない。余裕があるからできるのかな(笑)