フェラーリ「F40の雪山激走」撮影秘話

　『A Day In The Life』の本編では、難なく雪山を走破しているように見えたF40ですが、実際はものすごく苦労されていた様子。スタックするのは当たり前、特注のチェーンは切れ、ギアボックスも壊れ、ゲレンデを走り降りてくる最中に滑ってコントロールを失ったり、夜間の林道走行中に木に激突しそうになったり、ハラハラドキドキヒヤヒヤの連続だったんです。過酷な撮影にボディは傷だらけになって、撮影が終わったと同時にエンジンはまったくかからなくなったそう。

　専門のメカニックが帯同してマシンのコンディションを調整したり、スタッフ総出でF40を押したり、撮影地「竜王スキーパーク」の圧雪車にも路面のコンディションを整えてもらったりゲレンデをけん引してもらったり。何十人ものプロフェッショナルたちが持てる力を結集して、「フェラーリで雪山を走る」という誰も経験したことのない冒険を成し遂げたというのは、ハチャメチャだけどやっぱりすごい！　あらためて本編をじっくり見直したくなりました。


　作中に登場するF40のオーナー、木村武史氏は、スーパーカーによる究極のエンターテインメントを目指して2014年に結成された「CARGUY（カーガイ）」の代表でもあるんですが、このCARGUY、英国の老舗自動車情報番組『Top Gear』にも取り上げられてました。下のホームページ（外部サイト）もご覧ください。

　今回、雪山で大きなダメージを受けたF40ですが、復活して元気に走る姿を見せてほしいですね。