車のエンタメ
更新日:2024.04.28 / 掲載日:2024.04.28

はたらくクルマ図鑑「ヤマグチのレッカー車たち」4

愛車が故障したり、交通事故になって動けなくなると、助けにきてくれるのがレッカー車だ。そんなレッカー車の仕組みはどうなっているのだろうか? レッカー車の架装メーカーである横浜のヤマグチレッカーに話を聞いてみた!

●文・写真:鈴木ケンイチ ●写真協力:(株)ヤマグチレッカー

クルマを助けるクルマ、それがレッカー車だ。大きなクルマも軽々と運ぶその仕組みは驚くばかり。バリエーションと歴史もとても興味ぶかいぞ!

ヤマグチレッカーのいろいろなはたらくくるま その1

ヤマグチレッカーが製作する“はたらくくるま”は、超大型だけでなく、中型や小型のレッカー、さらには積載車などにも及ぶ。どんな“はたらくくるま”があるのかを紹介しよう。

中型レッカーの定番モデル「センチュリー2465Y」

センチュリー2465Yのブームとアンダーリフトの一体型レッカーに、タダノ製ZE364Hクレーンを組み合わせたもの。末尾の「Y」はヤマグチレッカー専用設計を示している。

コンパクトな車両に機能を詰め込んだ「ホルムス440Y」

ホルムス440Yのレッカーブームとアンダーリフト一体型レッカーを小型トラックに搭載したもの。小さな車体に、ロードサービスに必要な機能を詰め込んだ、使い勝手の良い1台。

大型トラック用に旋回型の最新ニーブームを採用「センチュリー1140/ニーブーム」

最大40tを吊り下げることのできる旋回型レッカーブームを搭載。アンダーリフトに高機能なニーブーム機構を採用。強力で機能性に優れた1台。車両はUDトラックとなる。

日本初の災害対策用レッカー「ホルムス 600R/ニーブーム」

災害時に被災車両などでふさがれた道路を処理する道路啓開用レッカー車。荒れた路面に強い高床4輪駆動シャシーに強力なレッカーブームとウインチ、リフトを組み合わせる。

ブーム・リフト一体型の大型レッカー「センチュリー7035B」

レッカーブームとアンダーリフトが一体化した定番のレッカーを大型トラックに搭載したモデル。大型のわりに見切りがよく、取り回しに優れている。エントリーに人気の1台だ。

50tを吊り下げる強力なブームを採用「センチュリー 9055XL」

50tものパワーを秘めた強力なリフト一体型のレッカーブームを採用した大型レッカー車。大型バスでもけん引が可能なように、中型や大型トラックのトラブルにも対応可能だ。

オールラウンドな小型レッカー車「センチュリー212Y」

セミロングボディをベースに、伸縮するレッカーブーム・リフト一体型のレッカーを搭載。バランスの良い機能を備えるため、故障車の対応から事故車の処理まで幅広い業務に対応。

●今回取材でお世話になったのは……40年の歴史を持つレッカー車の架装メーカー「株式会社ヤマグチレッカー」

 横浜市の港湾エリアである金沢区鳥浜町にあるレッカー車の架装メーカーがヤマグチレッカーだ。

 1984年に神奈川近県のレッカー・サービス会社として誕生。車両は自社で製作したため、架装メーカーとしても、ここに始まる。

 アメリカのレッカー・メーカーであるミラー社と強いコネクションを持ち、年間30台ほどのペースでレッカー車を生産する。

 

●株式会社ヤマグチレッカー
神奈川県横浜市金沢区鳥浜町2-69
https://yamaguchi-wrecker.co.jp/



神奈川エリアのレッカー・サービスと、レッカー車の架装の両方を手掛けるのが特徴だ。
日本車のシャシーとぴったりあうサブフレームを設計し、オーダーメイドのように製作。
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内外出版/オートメカニック
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