車のエンタメ
更新日:2018.10.26 / 掲載日:2016.09.07
「走る」、そのリアルな快感を! トヨタ「86」の英国版CM
20世紀の終わりごろ、『トゥルーマン・ショー』という映画(1998年公開)がヒットしました。とてつもなく大がかりなセットのなかで、虚構の世界をリアルに生きている青年が主人公のお話でした。
作中、生きている世界が現実ではないと知った青年は、現実世界を求めたわけですが、そんな『トゥルーマン・ショー』を彷彿とさせる作品が2003年にイギリスで公開されていました。トヨタUKの「GT86(日本名:86(ハチロク))」の動画です。
CGIの世界に閉じ込められた男性は、生きている実感を得られずにいます。クルマのステアリングから手を離しても、ドライブアシストのおかげで安全安心。でも、男性は浮かない顔です。
古びた倉庫に、どこか怪しい雰囲気の男性を訪ね、赤い86を手に入れます。
86を駆って街へ出た男性は、走る歓びを満喫。
ところが管理者にすぐに見つかってしまい、追われることに。
絶対絶命!
逃げ込んだトンネルは、どこへつながっているんでしょう?
巨大な要塞のような街の外!
荒野には「DANGER! END OF THE WORLD(危険! 世界の終点)」の看板が。
それを見た男性は、なんと、笑みさえ浮かべています。
そしてたどりついたもうひとつの壁。
フルスロットルで突き破った壁の向こうには、本当の、リアルな世界が広がっていました。
自動運転が実用化されたら、まちがいなく便利になるし、安全度も高まるでしょう。でも、走る楽しみもどこかで享受できる世の中であってほしいですね。