中古車購入チェックポイント
更新日:2019.06.22 / 掲載日:2019.01.21

トヨタカローラの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

トヨタカローラの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

グーネット編集チーム

カローラは、上級志向をアピールした2ドアセダンモデルとして1966年11月に誕生しました。首都高速道路や東名高速道路の開通などの本格的なハイウェイ時代に向け、同クラスのライバル車よりもエンジン排気量を100cc拡大したモデルです。

「自動車をみんなのものに」というトヨタの想いを込め、リリース当初より世界のグローバルスタンダードモデルを目指し開発されました。

セミファストバックスタイルの三角窓を備えたスポーティなスタイリングを採用し、当時一般的であったベンチシートではなく、左右独立したセパレート形状のフロントシートやフロア式4速マニュアルトランスミッションを搭載しています。高度経済成長期の時代背景も後押しとなり、新たなコンパクトセダンの登場はエポックメイキングな出来事となります。

50:50の理想的な前後車両バランスのボディに、余裕のある1.1L 直列4気筒エンジンを低重心に搭載しました。国産乗用車初のマクファーソンストラット式フロントサスペンションと相まって、ヨーロッパ車を超える高速性能や動力性能の高さを誇らしくアピールしました。

その後、実用性の高い4ドアセダンの追加や1.2Lへ排気量を拡大、オートマチックトランスミッションモデルの設定など、快適性能を向上させ2代目モデルへ移行します。

1970年に登場した2代目モデルでは、全体的にボディサイズを拡大するとともに、三角窓を取り去った丸みを帯びたスタイリッシュな意匠を採り入れます。

ヤマハがDOHC化し、今なお名機と名高い豪快な吹け上がりを見せる1.6L 直列4気筒自然吸気エンジンを搭載し、前後にオーバーフェンダーを装着した初代「カローラレビン」がデビューしたのも2代目モデルです。

ホイールベースやトレッド、ボディ幅の拡大をはじめ、大型化されたフロントシートや質感を大幅に向上させたインテリア、走行安定性や環境性能・安全性能を大きく進化しています。

カローラは、最新の技術を採り入れ、進化を続けるとともに、派生モデルも誕生しましたが、2006年10月に約40年間の輝かしい歴史に幕を下ろします。

ここでは、カローラの中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。

カローラの主なグレードの特徴と比較から選ぶ

カローラの主なグレードの特徴と比較から選ぶ

グーネット編集チーム

9代目 トヨタ カローラ 120系(2000年~2006年)の主なグレードの特徴

ここでは最後のモデルとなる9代目モデルを取り上げます。

・X
1.3L 直列4気筒エンジンもしくは1.5L 4気筒エンジンを搭載するベーシックグレードです。
トランスミッションは、2WD/FFには5MTと4ATが用意され、フルタイム4WDは1.5Lエンジンモデルにのみ用意され4ATとの組み合わせとなります。

ベーシックグレードながら、電動格納式リモコンカラードドアミラーをはじめ、IR&URカット機能付ウインドウシールドグリーンフロントガラス、撥水機能付UVカットグリーンフロント/リヤドア/バックウインドウガラスが装備されます。
SRSエアバッグシステム、チルトステアリング&運転席シート上下アジャスターなどの安全・快適装備が施されています。

マルチリフレクターハロゲンランプ、アナログメーター、マニュアルエアコン、シート&ヘッドレスト表皮がベロアニット、インパネクラスター&ドアスイッチベースがシルバー加飾、4本ステアリングホイールがウレタン巻仕様となります。

足回りは14インチタイヤ&樹脂フルキャップスチールホイールが装着され、2WDモデルが175/R14 84S+14×5.5JJ、4WDモデルが185/R14 88S+14×6.0JJ仕様となります。
また、スタビライザーは4WDのみリヤにも装着されます。

・G
搭載するエンジンは1.5L 直列4気筒エンジンのみとなり、トランスミッションおよび駆動方式は「X」グレードに準じます。

「X」グレードに対して、フロント&リヤカラーマッドガードやコンライト(自動点灯&消灯システム)をはじめ、タコメーターやカップホルダー付リヤセンターアームレストが追加装備される上位グレードです。

インパネクラスター&ドアスイッチベースが木目調となり、4本ステアリングホイールがオーナメント付、コンソールボックスがファブリック巻、インサイドドアハンドルなどがメッキ加飾になるなど、室内の質感が向上します。

また、シート&ヘッドレストの表皮がしっとりした上品な肌触りを持つスエード調トリコット仕様へ変更され、エアコンはオートタイプ、スピーカー数は4個へグレードアップされます。

・ラグゼール
1.8L直列4気筒エンジンを搭載する最上位グレードです。
「G」グレードに対して、専用グリルやフロントエアスパッツ、フロントフォグランプが装着され、上品な外観となります。

ヘッドランプがディスチャージタイプとなり、フロントガラスにトップシェードが追加され、リヤドアとバックウインドウがソフトプライバシータイプとなるなど、グレードアップがはかられます。

室内では、視認性の高いオプティトロンメーター、マルチインフォメーションディスプレイが装備されるとともに、4本ステアリングホイールが合皮巻となり、本革巻&木目調シフトノブ、メッキ加飾付ゲート式シフトレバーが装着され、併せてエアコンコントロールパネルが木目調、スピーカー数が6個になるなど、室内の上質感が高められます。

また、スマートドアロックリモートコントロールや運転席パワーシート機構、6:4分割可倒式リヤシートなど、快適装備が加わります。

足回りは、2WDも4WDモデルともに同サイズとなり、スチールホイールが金属調塗装仕様となります。

・ラグゼール プレミアムエディション
「ラグゼール」グレードに対して、本革シートや木目調&本革巻4本ステアリングホイールが装備され、豪華なインテリアが特徴のモデルです。

トヨタ カローラ 120系の中古車一覧

カローラの燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ

カローラの燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ

グーネット編集チーム

ここでは、カローラの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。

なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年8月時点で参照したものとなります。

9代目 トヨタ カローラ 120系(2000年~2006年)の燃費・維持費

・NZE120:1.3L/5MT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:18.6km/L
年間ガソリン代:約72,580円(537.6L×135円) ※1
自動車税:年間34,500円 ※2
年間維持費:約107,080円 ※3

X(2004年4月モデル)

・NZE121:1.5L/4AT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:17.2km/L
年間ガソリン代:約78,488円(581.3L×135円) ※1
自動車税:年間34,500円 ※2
年間維持費:約112,988円 ※3

G(2004年4月モデル)

・NZE124:1.5L/4AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:14.4km/L
年間ガソリン代:約93,750円(694.4L×135円) ※1
自動車税:年間34,500円 ※2
年間維持費:約128,250円 ※3

G(2004年4月モデル)

・ZZE122:1.8L/4AT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:16.0km/L
年間ガソリン代:約84,375円(625.0L×135円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約123,875円 ※3

ラグゼール(2004年4月モデル)

※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.自動車税は2018年8月時点で参照したものとなります。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。

カローラの中古車価格相場から選ぶ

カローラの中古車価格相場から選ぶ

グーネット編集チーム

カローラはノーブルな外観デザインを採用し、大人4人が快適に過ごせる優れた居住性や日常の買い物からロングドライブまで使い勝手の良い4ドアセダンモデルとして、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。販売終了から年数が経過しているにも関わらず、今なお人気の高いモデルです。用途や予算、好みなどに応じて、じっくりと最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。

カローラの主なグレード・型式の中古車価格帯

9代目 トヨタ カローラ 120系:13.9~75万円
NZE121:13.9~55万円
NZE124:11~43.8万円

X:20~79.8万円
X リミテッド:13.9~28万円
G:11~52万円

カローラは、2006年10月を最後に、約40年の長い歴史に幕を下ろしました。
既に、販売終了から約12年が経過しており、中古車相場は2004年以前の20万台から30万台の車両を中心に分布しています。
走行距離もほぼ年数相応と言える、5万kmから9万km未満の車両が多く見受けられます。

トヨタが世界に誇るグローバルスタンダードモデルとして、しっかりした作りが特徴のモデルなので、やや走行距離が進んでいてもメンテナンスが十分に施された車両であれば、まだまだ現役車両として使用できる品質を備えています(上記中古価格帯については、2018年8月17日時点での数値となっています)。

年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。

カローラ(トヨタ)の価格相場|中古車なら【グーネット】

カローラ 120系(トヨタ)の価格相場|中古車なら【グーネット】

トヨタ カローラの中古車一覧

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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