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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.05

全幅1725mmの3ナンバー コンパクトとプレミアムの融合 トヨタ NEWイストに乗ってわかった新世界!

“ゴッテリ”したボリューム感

全長3930mm、全幅1725mm、全高1525mm、ホイールベース2460mmという新型イスト。大きくなったとはいえ、全幅が30mm広くなり、5ナンバー枠を突破したのが最大の要因。全長の3930mmは、旧型デミオのプラス5mmでしかない。高いウエストラインが特徴的なデザインだ

全長3930mm、全幅1725mm、全高1525mm、ホイールベース2460mmという新型イスト。大きくなったとはいえ、全幅が30mm広くなり、5ナンバー枠を突破したのが最大の要因。全長の3930mmは、旧型デミオのプラス5mmでしかない。高いウエストラインが特徴的なデザインだ

【本記事は2007年9月にベストカーに掲載された記事となります。】これはもはやコンパクトカーと呼んでいいのか一瞬とまどってしまう。なんとも堂々たるたたずまいなのだ。フロントマスクのなんとも“ゴッテリ”したボリューム感がイストの存在感を高めている。グイと突き出すようなグリルとバンパー、ワイドに張り出したフロントフェンダー、そして抑揚感あふれるヘッドライト回りの造形……。全幅が5ナンバーサイズを突破した1725mmになった、というだけではなく、クルマ全体が、こう、ボリューム感の塊のような存在なのだ。ボディサイズは全長3930mm、全幅1725mm、全高1525mm。旧型イストに対して全長は45mm長くなり、全幅は30mm広くなったいっぽう、全高は5mm低くなっている。なるほど、ひと回り大型化されたボディ……、なんだけど、実際に目の前で見ると、数値以上に新型イストは大きく感じられるのでありました。それにしてもウエストラインが高くて、サイドウィンドウが小さいな、というのも新型イストの第一印象。なかなか特徴的なニューモデルなのだ。「3ナンバーサイズといっても全幅が30mm広くなっただけ。さほど大きさを感じることはないでしょう」と開発陣は強調するが、でも、実際に運転して細い道を走ったり、狭い駐車スペースに止めた時、全幅の広がりを実感させられることは事実。すれ違いなど「もうちょい左に寄れるかな」という場面で、すでに左ミラーが壁ギリギリだったりする場面がいく度となくあった。運転に不慣れなドライバーほど、この“わずか”30mmの差が大きく感じられるものなのだ。コンパクトカーの大型化には、どうしても納得できないものがある。やっぱり日本の道には5ナンバーサイズがジャストサイズだと思います。

インテリアの質感はコンパクトカーのレベルを超えている

新型イストの室内はコンパクトカーの標準レベルから見ると、圧倒的に上質で豪華。フロントシートは座面前後長がタップリととられていて、長時間のドライブでもゆったりと座ることができる。また、インパネはハード素材ながら質感は高い。センターパネルはスイッチ類を集中配置。エアコン操作部は独特の形状をしている。けっして広々とした室内、というわけではないが、居住性に優れた印象のキャビンスペースだ

新型イストの室内はコンパクトカーの標準レベルから見ると、圧倒的に上質で豪華。フロントシートは座面前後長がタップリととられていて、長時間のドライブでもゆったりと座ることができる。また、インパネはハード素材ながら質感は高い。センターパネルはスイッチ類を集中配置。エアコン操作部は独特の形状をしている。けっして広々とした室内、というわけではないが、居住性に優れた印象のキャビンスペースだ

・インテリアの質感はコンパクトカーのレベルを超えているボディサイズがワンランクアップしたイストだが、インテリアの質感もボディサイズ同様、ワンランクアップした印象だ。特にシートのサイズやインパネの材質感に「ひとクラス違う」感が漂っている。フロントシートは座面の前後長がタップリととってあるため、着座時に膝の直前までモモをサポート。タップリとしたクッションの質感、シート表皮の感触も上級車なみで、このあたりは非常にうれしい部分だ。またリアシートも快適。前後150mm幅でスライドするうえ、最大10度のリクライニングが可能。身長176cmの編集部ウメキが座っても、膝が前席シートバックに接触することはなかったし、リクライニングすれば快適なリアシートドライブが可能でありました。メーターに関しては、うーん、賛否両論評価が分かれるところかもしれませんな。コンセントリックメーターと呼ばれるスピード&タコメーターを同心円に集約したメーターは、デザイン的には面白いし、チャレンジングだし、動きを見ていると面白いのだが、どうにも見慣れるまでは違和感がぬぐいきれない。スピードメーターは通常のポジションに配置されているので視認性はまったく問題ないのだが、円形メーターパネルの右斜め下(時計でいえば2時から6時の位置)に配置されるタコメーターは、一瞬位置を見失うとともに、針の位置で回転数を直感的に読み取ることが難しい(ま、慣れの問題で解決できるとは思うが)。

1.5LはCVT、1.8Lは4ATとの組み合わせ

・1.5LはCVT、1.8Lは4ATとの組み合わせ販売のメインとなるのはやっばり1.5Lということになろう。このエンジンはカローラやオーリスなど、最近のトヨタ車に搭載される直4シリーズで、最高出力109馬力、最大トルク14.1kgmを発揮する。特別動力性能を誇示するエンジンでもないし、街中を走ればさしたる特徴を感じるエンジンではない。が、CVTとの組み合わせには違和感を感じさせることなく高いドライバビリティを発揮し、実用エンジンとしては非常に優れたまとまりのよさを感じさせるエンジン。10・15モード燃費は18.0km/Lと、ボディサイズや重量を考えれば大健闘の数字だが、街中&高速道路を約240kmごくごく普通に走った燃費が12.32km/L(高速道路は約100km程度走行)。これは非常に優れた実走行燃費である。ワングレードだけ用意される1.8Lエンジン車(180G)は、ちょっと余裕のドライバビリティを感じさせてくれるのがポイント。132馬力、17.5kgmは明らかにパワフル。1.8LはCVTではなく、4速ATとの組み合わせとなっているが、こちらもCVTで乗りたいところ。10・15モード燃費は15.4km/Lと1.5Lと比べてガクンと低くなってしまっているのが残念。CVTと組み合わされれば、燃費ももっとよくなるだろう。

価格はコンパクトカーとしてはちょっと高めの設定

・価格はコンパクトカーとしてはちょっと高めの設定イストの価格は最も安い150Xで165万9000円、中間グレードの150Gで178万5000円、そして最上級となる180Gだと189万円となる。例えばイスト150Gと同じエンジン、プラットフォームで装備もほぼ同等のオーリス150X・Mパッケージが171万1500円ということを考えると、イストはちょっと高め。ちょっと大きなボディサイズや、ちょっと上質なインテリアの質感など、イストはいわゆるこれまでのコンパクトカーとはちょっと違った立ち位置を主張しているのだ。アナタはどう評価します?

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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