コンパクトサイズの3列シート7人乗りはどう評価されるのか！？　パッソセッテは？

【本記事は2009年6月にベストカーに掲載された記事となります。】その名のとおりパッソ／ブーンをベースにした3列シート7人乗りミニバンがパッソセッテ／ブーンルミナス。開発の主体はダイハツで、生産もダイハツの工場となっている。ボディサイズは全長4180mm、全幅1695mm、全高1620mmとコンパクトながら、ぎりぎりではあるもののサードシートが実用レベルとなっている。搭載されるエンジンは1.5Lの直4でトランスミッションは4ATのみでCVTの組み合わせはなし。価格は149万円からとリーズナブル。

今は「いつかはミニバン」の時代だ。家族を守り、平和に暮らしたいと考える。エコ意識の向上、喫煙率の低下も無関係ではない。そうなると、たとえ小さくても立派なミニバンに見えねばならぬ。この点を押さえてフリードは受けた。対するパッソセッテ＆ブーンルミナスはどうか。価格は少し安いが、スライドドアは付かず、3列目も窮屈。オマケに車名にはパッソ＆ブーンが冠される。これでは憧れの「いつかはミニバン」になれない。欧州向けのクーをベースに走行安定性は頑張ったが、ユーザーのニーズとは違う。

質実剛健でいいクルマだと思う。このクラスのミニバンを作らせたらトヨタ以上か？ いうまでもなくシエンタを相手にしないくらいいい仕上がりです。残念なのがエコ減税と10万円補助の対象から漏れてしまったこと。ライバルであるフリードは本来20万円高かったけれど、エコ減税＋10万円補助で約20万円安く買えるようになった。20万円差ならセッテ／ルミナスを買う気にもなるが、同じ予算で買えるとなれば迷わない。大幅値引きをするなど抜本的な販売政策を行なわないかぎり今年は厳しいでしょう。

Powered by ベストカー