ホンダゼストの歴代モデルの人気車種と燃費・維持費をまとめてみた

ホンダ ゼスト (JE1/2系)は、ライフとプラットフォームを共有し、低床フロアとショートノーズデザインを採用するユーティリティスペースを追求した、多目的に活躍する軽乗用車として開発されました。

「乗る・載せる」をテーマに、人や荷物を自在に目的地まで安全に運ぶ快適な居住性や優れた経済性を持つ、新世代の軽乗用車として2006年3月にリリースされました。

発売2週間で月間販売目標台数の約2.5倍の台数を受注するなど、その後も好調なセールスを維持する人気モデルです。

【エクステリア】
ショートノーズのモノフォルム台形デザインを採り入れ、踏ん張りがあり、かつゆとりがある室内空間となっています。躍動感のある佇まいが特徴です。

発売当初はシンプルながら、上品で質感の高いメッキ加飾のフロントグリルを備えた標準モデル「ゼスト」とワイド＆ローを強調するダイナミックな意匠の大型フロントバンパーなど専用のエクステリアが特徴の「スポーツ」の2タイプが用意されますが、後のマイナーチェンジでは両方のタイプを融合させ上質感を高めたモノグレードとなります。

背の高いボックス型のスタイルながら、丸めのエッジ、曲面と平面が巧みに融合したモダンな意匠を演出しています。

ボディ両端が把握しやすいフロントボンネットを備え、Aピラーをフロント方向へ移動させたロングルーフ、大きくフレアした前後のフェンダーに加え連続したボリューム感を持たせたキャラクターライン、センターピラーで一段と高くなったウエストラインなど、躍動感のある軽快なサイドビューが印象的です。

リヤビューは幅広の質感の高いガーニッシュの装備やサイドへ回り込んだ大型リヤコンビネーションランプなどスマートで落ち着きのある意匠を採り入れています。

【インテリア】
ゆったりと身体を包み込むようなソフトな掛け心地が特徴のベンチ形状のフロントシートを採用しています。

広がりのある意匠を採り入れた横基調のインストルメントパネルをはじめ、質感の高いシボ加工を施したフェイシア、メタリックパネルが装着されたセンターパネルが備わっています。明るいインテリアカラーなど居心地の良いコックピットデザインが特徴です。

開放感のある前席スペースと安心感のある後席スペースと、カラーと素材の質感で2つの空間を使い分けたインテリアデザインを使用し、それぞれの快適性・機能性を高めた伸びやかな室内空間を提供しています。

ボディの四隅が把握しやすいボディデザイン、やや高めに設定されたフロントシート高、大きなガラスエリアなど、運転のしやすさが実感できる取り回しの良さも大きな魅力と言えるでしょう。

また、ヘッドレストを装着したままリヤシートが収納できるダイブダウン機構の5：5分割可倒式リヤシートを備えています。
低床フロアにより高さのあるラゲッジスペースや豊富な収納スペースと相まって、日常の買い物からアウトドアレジャーまで多目的にアクティブに活躍する、利便性・実用性の高さも備えています。

【パワートレイン・メカニズム】
1気筒あたり2つのスパークプラグを備え、フリクション低減や熱効率を高めた「i-DSI（Intelligent-Dual & Sequential Ignition）」システムを採用した直列3気筒SOHC自然吸気エンジンとインタークーラー付ターボエンジンが設定されています。

ツインプラグを備える緻密な燃焼制御により、高圧縮化が可能となり、ショートストロークを活かした、全域にわたりパワフルな走行性能と優れた省燃費性能を実現しています。
それぞれのエンジンの特性に合わせて最適なギアレシオを採用する電子制動4速オートマチックトランスミッションが組み合わされ、レスポンスの良いスポーティな走りを提供しています。

十分なサスペンションストロークとダンパー容量を確保しつつ、サスペンションやブッシュの剛性を高め、サスペンションの設定を最適化することで、優れた走行安定性と揺れの少ない快適な乗り心地を両立しています。

また、スポーツグレードではダンパーの特性をチューニングすることで、スポーティなモードに変更され、ハンドリング性能や走行安定性を高める設定となっています。

駆動方式は2WD/FFと通常はFFで走行し、滑りやすい路面状態でリアルタイムに後輪へ駆動トルクを伝えるフルタイム4WDの2タイプが設定されています。

【安全性能】
ホンダ独自の衝突安全技術「G-CON」をベースにした、先進の全方位コンパチビリティボディの採用をしています。

軽自動車初の搭載となる前席と後席対応のサイドカーテンエアバッグシステムや前席i-サイドエアバッグシステムの設定、運転席＆助手席SRSエアバッグシステムや追突時の頭部の衝撃を緩和する頭部衝撃程インテリア、頚部衝撃緩和フロントシートの装備など、優れた安全性能を備えています。

ボディタイプ：軽-RV
乗車定員：4名
駆動方式：FF
ボディサイズ：3395×1475×1635mm（全長×全幅×全高）
室内サイズ：1810×1315×1340mm（室内長×室内幅×室内高）
タイヤサイズ：（前）165/55R14 72V（後）165/55R14 72V
エンジンタイプ：P07A型　水冷直列3気筒SOHC6バルブICターボ
排気量：658cc
最高出力：64ps(47kW)/6000rpm
最大トルク：9.5kg・m(93N・m)/4000rpm
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費：17.6km/リットル
車両重量：920kg
価格：1,491,000円

「スポーツWターボ」は、ワイド＆ローを強調した大型エアロフォルムフロント＆リヤバンパーやサイドシルガーニッシュなどの個性的なエアロパーツや14インチロープロファイルタイヤ、フォグライトが装備されています。

また、スモークドタイプのリヤコンビネーションランプやドアサッシュをブラックアウトするなどの専用エクステリア、ブラック基調で統一されたシックでスポーティなインテリアを採用しています。

精悍な「スポーツ」グレードの中でも、トルクフルで全域にわたり余裕のある動力性能を誇るインタークーラー付ターボエンジンを搭載しています。

アルミホイールや、減衰力を高めた専用ダンパーを内蔵したスポーツサスペンションを備え、質の高い走りを提供する最上位モデルとして高い人気を誇ります。

そのほかにもルーフエンドの空力性能を向上するテールゲートスポイラーやハーフシェイド・フロントウィンドウ、光輝度ディスチャージヘッドライトなどを装備するスタイリッシュなエクステリアとなっています。

インテリアにはメタル調のメーターパネル＆助手席アッパーボックスリッド＆インナードアハンドルを装着するなど、最上位モデルに相応しい、充実した装備が魅力の1台です。

また、本モデルは2007年1月のマイナーチェンジ後のモデルであり、アレルフリー高性能脱臭フィルターを備えるフルオート・エアコンディショナーが標準装備され、四季を通じて快適な室内空調を実現しています。

なお、駆動方式は軽快な走行性能を誇る2WD/FF駆動タイプです。
ボディカラーは優麗な輝きを放つプレミアム感を強調するブラックアメジスト・パールを含め、全6色が設定されています。

軽自動車税について
※1　平成27年3月31日以前に新規取得された新車：年間7,200円
※2　平成27年4月1日以降に新規取得された新車：年間10,800円
※3　最初の新規検査から13年を経過した自動車：年間12,900円

・主なオプション
前席用i-サイドエアバッグシステム（助手席乗員姿勢検知機能付）、サイドカーテンエアバッグシステム（前席/後席対応）、Honda HDDインターナビシステム（7インチワイドディスプレイ、TV/AM/FMチューナー付DVD/CDプレーヤー、AV入力端子、オーディオリモートコントロールスイッチ付）+4スピーカー、AM/FMチューナー付MD/CDプレーヤー+4スピーカー、Hondaスマートキーシステム（イモビライザー機能付）、アクティブパッケージ（ワイパブルマット+撥水シート表皮+アタッチメントフック+消臭ルーフライニング）など。

・カラーバリエーション
ナイトホークブラック・パール、ブラックアメジスト・パール、アドミラルグレー・メタリック、シリウスブルー・メタリック、アラバスターシルバー・メタリック、プレミアムホワイト・パール。