中古車購入
更新日:2020.01.07 / 掲載日:2018.08.06

トヨタイストの概要と歴史をまとめてみた

トヨタイストの概要と歴史をまとめてみた

グーネット編集チーム

トヨタイストは、5ドアコンパクトハッチバックである初代「ヴィッツ」をベースに、上質で洗練された遊び心あふれる内外装デザインを施しています。
ワゴン並みの機能性や大人4人が快適に移動できる、SUV風のスタイリッシュコンパクトハッチバックとして、2002年5月に誕生しました。

ファットに張り出したボリュームのあるタイヤハウスに大径15インチタイヤを装着し、伸びやかなロングルーフと相まって、安定感と軽快感が巧みに表現された、躍動感あふれるSUVスタイルが特徴です。
また、クラスを超えた存在感のあるスタイリングと静粛性の高い上質なインテリア、軽量ボディを力強く加速させるダイナミックな走行性能を備えています。

ユニークで使い勝手の良いパッケージデザインから、発売から2週間で月間目標台数7,000台に対し、約26,000台を受注しました。
その後も、若い世代を中心に高い注目を集め、「ヴィッツ」ファミリーの中でも力強くダイナミックなモデルとして、高い人気を誇るモデルへと成長しました。

VVT-i(Variable Valve Timing-intelligent:連続可変バルブタイミング機構)を備える1.3Lと1.5Lの新世代BEAMS(Breakthrough Engine with Advanced Mechanism System:先進機構を備えた画期的エンジン)が設定されています。
軽量ボディを爽快に加速させる機敏な動力性能と中低速域のフレキシブルな実用性の高さから、都会的なコンパクトモデルに相応しい軽快なオンロード性能が特徴です。

2007年にフルモデルチェンジを受け2代目モデルへと移行しますが、金属を削り出したようなスカルプチャーデザインを採り入れています。
4000mmに満たない全長ながら、全幅を拡大し3ナンバーボディとなり、より抑揚のあるダイナミックな佇まいが、存在感を放ちます。

搭載されるパワーユニットも先代モデルの1.3Lモデルが廃止され、1.5Lと1.8Lエンジンの2本立てとなり、ワンランク上の堂々とした車格を備えた2代目モデルに相応しい、動力性能を備えています。

車名の「イスト:ist」は、「アーティスト:Artist」や「スタイリスト:Stylist」など、英語で「~をする人」を意味する接尾辞から命名されました。
無限の可能性を秘めた若いユーザーをターゲットにした、シーンを問わないアクティブなライフスタイルを創造するコンパクトモデルに相応しいネーミングと言えるでしょう。

2代目は北米市場では「サイオンxD」、ヨーロッパ市場では「アーバンクルーザー」として販売されるなど、世界戦略車として位置づけられます。

2代目モデルは何度かの仕様変更を経て、マイナーチェンジを実施しないまま、2016年4月まで販売され、14年間の歴史に幕を閉じました。

初代 トヨタ イスト NCP60/NCP61/NCP65系(2002年~2007年)

初代 トヨタ イスト NCP60/NCP61/NCP65系(2002年~2007年)

グーネット編集チーム

初代イストは、初代「ヴィッツ」をベースし、「for your 1st(ファースト)」をテーマに開発されました。

塊感のあるモノフォルムデザインを採り入れ、若々しく機動力を備えたSUV風なスタイリングが特徴の5ドアコンパクトハッチバックモデルとして、2002年5月に誕生しました。

【エクステリア】
前後のオーバーハングを切り詰めた、厚みのあるスカルプチャーデザインを採り入れ、大径15インチタイヤを備える、大きく張り出した前後のフェンダーの意匠など、ダイナミックに表現する個性的な佇まいが特徴です。

存在感のあるスタイリッシュな横基調のフロントグリルを備えたクリーンなフロントマスクをはじめ、張りのあるボリュームを持たせたサイドの面構成、伸びやかなルーフとリヤエンドに向かって緩やかに上昇するウエストラインなど、ショートノーズ&ロングキャビンを演出する伸びやかなスタイリッシュなサイドビューが個性を引き出します。

特にリヤフェンダーフレアの大きな張り出しとリヤオーバーハングが躍動感と安定感を巧みに表現しています。

リヤフェンダーフレアに沿った意匠を持つリヤコンビネーションランプ、やや立ち気味のバックドアが上質感のあるリヤビューをつくりあげています。

【インテリア】
なめらかにラウンドしたインストルメントパネルにオーディオやブラック&ホワイトのメーターパネルを配したセンターメーター、エアコンルーバーが飛び出したような、立体感のあるモダンで個性的なコックピットデザインを採用しています。

さらに、ステアリングホイールやセンタークラスター、エアコン操作ダイヤルなど随所にメタル調加飾を施しています。
アンバーの照明とダークグレーのインストルメントパネルに加え、幾何学模様を採り入れたドアトリム&インストルメントパネルフェイシア、ドア開閉と連動してアンバー照明が点灯するイルミネーテッドマルチボックスが装備されています。

また、フロントシートは滑りにくいメッシュ調ファブリック表皮のスポーティシートを備え、揺れの少ない上質な掛け心地を提供しています。

さらに、6:4分割可倒式リヤシートやリヤ2wayデッキアンダートレイの装備など、ワゴン並みの収納力と利便性の高さが、大きな魅力と言えるでしょう。

【パワートレイン・メカニズム】
1.3Lと1.5Lの排気量を持つ2タイプの新世代BEAMS(Breakthrough Engine with Advanced Mechanism System:先進機構を備えた画期的エンジン)が用意され、スーパーインテリジェント4速ATの搭載と相まって、市街地走行から高速走行まで、レスポンスの良い俊敏な走行性能と優れた省燃費性能と環境性能を実現しています。

1.5Lエンジン搭載車には2WD/FFモデルとフルタイム4WDモデル、1.3Lエンジン搭載車は2WD/FFモデルのみの設定となります。

駆動方式により足回りが最適化され、やや偏平率の高い15インチタイヤとのマッチングも良く、操舵性能・走行安定性能を両立しながら、揺れの感じにくいダンピングの効いた乗り心地を提供しています。

【安全性能】
ドライバーの視線移動が少ない視認性に優れるセンターメーターをはじめ、追突の際に首への衝撃を和らげるWIL(Whiplash Injury Lessening:頸部傷害低減)コンセプトを採り入れたシート構造、全方位コンパチビリティボディ構造へと進化した衝突安全ボディGOA(Global Outstanding Assessment:クラス世界トップレベルを追求している安全性評価)の採用など、優れた安全性能を備えています。

トヨタ イスト(IST)1.3F Eエディション(2002年5月モデル)

ボディタイプ:ハッチバック
乗車定員:5名
駆動方式:FF
ボディサイズ:3855×1695×1530mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1805×1395×1260mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)185/65R15 88S(後)185/65R15 88S
エンジンタイプ:2NZ-FE型 直列4気筒DOHC
排気量:1298cc
最高出力:87ps(64kW)/6000rpm
最大トルク:12.3kg・m(121N・m)/4400rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:18.0km/リットル
車両重量:1000kg
価格:1,180,000円
自動車税:年間34,500円 ※

※自動車税は2018年4月時点で参照したものとなります。

参考:

イスト 1.3F Eエディション(2002年5月) のカタログ情報(1011146)|中古車の情報なら【グーネット】

・主なグレード
「1.3F Eエディション」「1.3F」「1.3F Lエディション」「1.5F Eエディション」「1.5S」「1.5S Lエディション」「1.5F」「1.5F Lエディション」。

・主なオプション
VSC(車両安定制御システム)&TRC(トラクションコントロール)、15インチタイヤ&アルミホイール、UVカット機能付グリーンガラス(フロント+リヤガラス)、カラードリヤルーフスポイラー(LEDハイマウントストップランプ付)、音声ガイダンス機能付バックガイドモニター、運転席&助手席SRSサイドエアバッグ+前後席SRSカーテンシールドエアバッグ、DVDボイスナビゲーション付ワイドマルチ電子チューナー付ラジオ&6スピーカーなど。

・カラーバリエーション
ブラックマイカ、ホワイト、ダークブルーマイカメタリック、ライトブルーマイカメタリック、シルバーメタリック、スーパーレッドV、ブルーメタリック、ホワイトパールマイカ、ベージュメタリックなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

トヨタ イスト NCP60系の中古車一覧

トヨタ イスト NCP61系の中古車一覧

トヨタ イスト NCP65系の中古車一覧

2代目 トヨタ イスト NCP110/NCP115/ZSP110系(2007年~2016年)

2代目 トヨタ イスト NCP110/NCP115/ZSP110系(2007年~2016年)

グーネット編集チーム

2代目イストは、2代目「ヴィッツ」をベースに、「New Style, New Position」をテーマに掲げ開発されました。ボリューム感があり、個性が際立つクロスオーバースタイルのコンパクトハッチバックモデルとして、2007年5月に誕生しました。

【エクステリア】
トヨタ車に共通するデザインフィロソフィである「VIBRANT CLARITY:活き活き・明快」に基づきデザインされ、初代モデル同様に2BOXとSUVを融合させた都会的で躍動感あふれるスタイリングが特徴です。

全長は変わらないまでも、ボンネットに高さを持たせ、3ナンバーサイズへ全幅が拡大し、16インチタイヤを装着する大きく張り出した前後のフェンダーが力強さを表現しています。

上下に2分割されたフロントグリルと薄型ヘッドライト、縦に厚みのフロントバンパーを備える精悍なフロントマスク、安定感を強調する上下に2本走る立体的なキャラクターラインと幅広のCピラーが装備されています。前後バンパーのアンダー部をブラックで仕上げるなど、クロスオーバーシルエットを採り入れた、塊感のある抑揚のあるスタイリングが印象的です。

また、オーバーハングを切り詰め、ワイド感を一層強調するリヤフェンダーとリヤドアガラスの高さとリヤバンパーの意匠がリヤビューに軽快感と上質感を与えています。

【インテリア】
先代モデルからデザインを一新させ、なめらかにラウンドした凹凸のないフローティングセンタークラスターデザインを採用し、スピードメーターとタコメーターが同心円状で指針されるユニークなコンセントリックメーターをドライバーの正面に配した、機能性を重視したコックピットデザインがスポーティムードを演出しています。

高効率パッケージにより、前後席間距離を30mm延長、フロントシートのスライドレールの構造を見直すことで後席のニースペースが拡大するなど、後席の居住性の向上がはかられています。

また、リクライニング&スライド機構を備える6:4分割可倒式リヤシートを採用し、ラゲッジスペース下に配されたデッキボードや豊富な収納スペースを設置しています。
このように実用性に優れ、使い勝手の良いパッケージデザインによって、さまざまなシーンで活躍します。

キーを取り出さずにドアの解錠・施錠、エンジンがスタートできる「スマートエントリー&スタートシステム」をはじめ、カビ菌・花粉・チリ・ホコリなどを除去しクリーンな室内空間を保つ「プラズマクラスター」や紫外線を大幅にカットする「UVカットガラス」など、乗員に優しい実用性の高い充実した快適装備が施されています。

【パワートレイン・メカニズム】
先代モデルで設定されていた1.3Lエンジンが廃止されました。
スムーズな加速性能と優れた省燃費性能を両立するVVT-i(Variable Valve Timing-intelligent:連続可変バルブタイミング機構)付1.5LエンジンとCVTの組み合わせとなっています。

さらにレスポンスの良い力強い走行性能を実現し、かつ吸気・排気両方のバルブタイミングを最適に制御するDual VVT-i(Variable Valve Timing-intelligent:連続可変バルブタイミング機構)付1.8Lエンジンと4速ATの組み合わせも加わりました。

1.8Lモデルは2WD/FF駆動のみ、1.5Lモデルではアクティブトルクコントロール式フルタイム4WDモデルも選択可能です。

足回りはオーソドックスながら、剛性を高め最適化されたストラット式コイルスプリングフロントサスペンション、トーションビーム式コイルスプリングリヤサスペンションや骨格のしっかりした高強度ボディGOA(Global Outstanding Assessment:クラス世界トップレベルを追求している安全性評価)の採用に加え、ややサイドウォールに高さのある16インチタイヤとともに、操舵性能に優れ、フラットで快適な乗り心地を実現しています。

【安全性能】
進化した全方位コンパチビリティボディ構造を採り入れたGOA(Global Outstanding Assessment:クラス世界トップレベルを追求している安全性評価)、前後席SRSカーテンシールドエアバッグなど乗員の保護性能を高める充実したエアバッグシステム、むち打ち傷害を低減するアクティブヘッドレストに加え、歩行者の安全性に考慮した歩行者障害軽減ボディの採用など、優れた安全性能を備えています。

トヨタ イスト(IST)150X(2007年7月モデル)

ボディタイプ:ハッチバック
乗車定員:5名
駆動方式:FF
ボディサイズ:3930×1725×1525mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1870×1400×1240mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)195/60R16(後)195/60R16
エンジンタイプ:1NZ-FE型 直列4気筒DOHC
排気量:1496cc
最高出力:109ps(80kW)/6000rpm
最大トルク:14.1kg・m(138N・m)/4400rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:18.0km/リットル
車両重量:1150kg
価格:1,659,000円
自動車税:年間34,500円 ※

※自動車税は2018年4月時点で参照したものとなります。

参考:

イスト 150X(2007年7月) のカタログ情報(10042362)|中古車の情報なら【グーネット】

・主なグレード
「150X」「150G」「180G」。

・主なオプション
16インチタイヤ&アルミホイール、VSC(車両安定制御システム)&TRC(トラクションコントロール)、ディスチャージヘッドランプ(オートレベリング機能付)、音声ガイダンス機能付カラーバックガイドモニター、スマートエントリー&スタートシステム、ステアリングスイッチ(オーディオ)、DVDボイスナビゲーションシステムなど。

・カラーバリエーション
ブラックマイカ、ブロンズマイカメタリック、ダークブルーマイカ、ディープアメジストマイカメタリック、カッパーマイカメタリック、グレーメタリック、シルバーマイカメタリック、シルバーメタリック、レッドマイカメタリック、ブルーメタリック、ホワイトパールクリスタルシャインなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

トヨタ イスト NCP110系の中古車一覧

トヨタ イスト NCP115系の中古車一覧

トヨタ イスト ZSP110系の中古車一覧

トヨタ イストは、「ヴィッツ」からの派生モデルとして開発され、2002年5月の誕生以来、都会的なSUVテイストが漂う存在感のある個性的なエクステリア、ワゴン並みの使いやすいユーティリティスペース、軽快な走行性能から高い人気を誇りました。

2007年7月にクロスオーバースタイルへとデザインが変更された2代目モデルへのフルモデルチェンジを経て、2016年4月まで販売されました。

全長4mほどのコンパクトサイズでありながら、存在感のある都会的なハッチバックモデルとして、再販が期待されるモデルです。

参考:

トヨタ イストの中古車一覧

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ