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更新日:2020.09.03 / 掲載日:2020.09.03

トヨタ タンクの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

トヨタ タンク

力強い走りと低燃費を両立させたトールワゴン型コンパクトカー。トヨタのタンクに関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるのか」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらいなのか」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

トヨタ タンクの歴史

タンクはトヨタが開発・販売しているトールワゴン型のコンパクトカーです。ダイハツ工業が製造した「トール」を元にして開発し、OEM供給されているモデルとなっています。タンクは英語で貯蔵や水槽という意味があり、たくさんものを詰める空間のある車という意味で命名されました。トールには、デザイン違いの姉妹車のルーミーがあります。トールはスバルにもOEM供給されており、スバルではジャスティとして発売されました。

2016年11月に発売開始し、2020年現在フルモデルチェンジは行われていません。コンパクトカーながらも、広い車内空間になっており、小回りの利く取り回しで、車内の広さとハンドリングのしやすさを両立しています。エンジンは自然吸気の1KR-FE型とターボの1KR-VET型の2つです。ハイブリッド仕様のモデルは設定されていません。安全装備はサイドエアバッグ、カーテンシールドエアバッグ、衝突回避システムのスマートアシストIIIを備えます。フロントフェイスは大型のアンダーグリルで構成されました。リアの車名エンブレムは、左下に取り付けられています。

グレード体系は、UVカットガラスやエアコン、マルチインフォメーションディスプレイなどを備えた普及仕様の「Xグレード」、ステアリングスイッチ、クルーズコントロールなどの装備に、インフォメーションディスプレイをTFTにして、エアコンをオートにした上級仕様の「G」と「G-T」、アルミホイールやフロントツィータなどの専用デザインと専用装備でエアロ仕様の「カスタム G」、ターボ仕様の「カスタム G-T」の5つのグレードを展開。

安全装備にスマートアシストIIが搭載されましたが、のちに衝突回避支援ブレーキ機能を歩行者に対応させるなど、改良したスマートアシストIIIにアップグレードされます。

2018年には、特別仕様車の「G””Cozy Edition””」を発売。Gをベースにして、シートを撥水機能のある専用ファブリックシートにすると共に、室内はピアノブラック塗装で専用色にしています。

2017年の軽自動車を除く乗用車の販売ランキングでは、タンクは14位と健闘しました。月間販売目標は発売当初はルーミーとタンクを合わせて7,500台としていましたが、2017年には月間平均で1万2,400台売れています。

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タンク G

トヨタ タンク G ファインブルーマイカメタリック

インテリアが充実した「タンク G」

タンクGはタンク Xの上級グレードXSの装備に
・クルーズコントロールや両側のパワースライドドア
・オートエアコン
・運転席でのアジャスター
などを追加した快適機能が充実したグレードです。

マルチインフォメーションディスプレイは、ステアリングスイッチにより、ステアリングから手を離さずに操作できます。また、マルチインフォメーションディスプレイはTFTカラーのディスプレイです。シフトレバーボタンやエアコンサイドレジスターにメッキ加飾しており、インテリアで上質感を持たせています。

中古で購入する際の目安となる予算

タンク Gを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2016年式:93.8万円~177万円

タンクの販売当初から設定されているグレードであり、発売からそれほど年数が経っていないために中古価格はそれなりに高い価格になっています。状態によっては、新車販売価格より高い中古車もあるほどです。このGグレードにはターボ車のG-Tもあり、G-Tの方が中古価格は若干高めとなっています。

先代モデルとの比較

第1世代(現行モデル):2016年~
タンク Gは装備を充実させたグレードです。XSグレードの装備の他に、
・スーパーUVカット
・クルーズコントロール
・車速感応式フロントワイパー
・両側パワースライドドア
・2眼オプティトロンメーター
・フロントセンターアームレスト
・オートエアコン
・4スピーカー
などを備えます。とにかく装備が充実しているので、XSグレードよりも販売価格は高いです。

2018年11月には、このタンク Gをベースにした特別仕様車のG””Cozy Edition””が発売されました。シートを撥水機能の専用ファブリックになっており、
・買い物フック
・2個のドリンクホルダー
・運転席と助手席のヒーター
・バックカメラ
・ステアリングスイッチ
など充実した装備となっています。タンク Gにはターボ車のG-Tというグレードもあり、GとG-Tはタイヤサイズとエンジンの種類のみ違いで、その他の装備などは同じです。

2016年に販売が始まっていて、まだ4年ほどしか経っていないため、中古車市場では高い価格で取引されています。エンジンは1.0L直列3気筒ターボ最高出力69ps。ボディサイズは全長3700mm×全幅1670mm×全高1735mmです。

人気のあるカラー

タンク Gのボディカラーは、下記の9色が設定されています。

・インペリアルゴールドクリスタルメタリック
・レーザーブルークリスタルシャイン
・マゼンタベリーマイカメタリック
・フレッシュグリーンメタリック
・ファインブルーマイカメタリック
・プラムブラウンクリスタルマイカ
・ブラックマイカメタリック
・ブライトシルバーメタリック
・パールホワイトIII

この中では、上質な印象を与える白色が特徴的な「パールホワイトIII」が人気です。

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タンク X

安全性能と装備を最低限にして、価格を抑えた「タンク X」

タンクの中でも、タンク Xはベースグレードという位置づけです。オプションの設定はなく、衝突安全回避システムのスマートアシストIIIも装備されていません。安全性能と装備を最低限にして、価格を抑えているグレードとなっています。

ヘッドランプはハロゲンランプですが、テールランプはLEDです。フロントドアのガラスは、UVカット機能付きのガラス。パワースライドは助手席にのみ搭載となっており、エアコンはダイアル式のマニュアルです。

インテリアも最低限となっており、装備よりも実用性に重点を置いています。

中古で購入する際の目安となる予算

タンク Xを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2016年式:55.8万円~135万円

タンクのベーシックグレードとなっているタンク Xは、全グレードの中で一番新車販売価格が安いために、中古価格も一番安くなっています。状態が良ければ新車販売価格よりも10万円程度安いぐらいの中古価格となることも。また、販売年式が新しいものほど、中古価格は高くなる傾向にあります。

先代モデルとの比較

第1世代(現行モデル):2016年~
タンクの中のベースグレードとなっており、全グレードの中で販売価格が一番安いです。1つ上のグレード、タンク Gグレードと比べて20万円程度安くなっています。

エントリーグレードのために、装備は最低限なのが特徴。エアコン操作パネルは液晶ではなく、ツマミ式の操作となっており、安っぽい印象を与えます。タンク X以外のグレードは両側パワースライドドアになっているのに対して、こちらは助手席のみパワースライドです。速度設定をすると一定の速度で走行できるクルーズコントロールは装備されず、衝突回避システムのスマートアシストIIIやコーナーセンサーなどの装備もついていません。

・UVカットガラス
・メッキ加飾のステアリングホイール
・マルチインフォメーションディスプレイ
・センタークラスターパネル
・リモコンカラードドアミラー
などは標準装備されています。装備や機能を最低限にして販売価格を抑えているため、日常生活で乗るには特別な使い方をしなければ、不便と感じないでしょう。

中古車市場ではタンクのグレードの中でも一番安い価格で取引されています。エンジンは1.0L直列3気筒ターボ最高出力69ps。ボディサイズは全長3700mm×全幅1670mm×全高1735mmです。

人気のあるカラー

タンク Xのボディカラーは、下記の9色が設定されています。

・インペリアルゴールドクリスタルメタリック
・レーザーブルークリスタルシャイン
・マゼンタベリーマイカメタリック
・フレッシュグリーンメタリック
・ファインブルーマイカメタリック
・プラムブラウンクリスタルマイカ
・ブラックマイカメタリック
・ブライトシルバーメタリック
・パールホワイトIII

この中では、タンク Gと同じく上品な印象漂う白色の「パールホワイトIII」、かすかにラメが入った黒色の「ブラックマイカメタリック」が人気です。

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タンク XS

タンク Xよりも安全装備を重視した「タンク XS」

タンク XSはタンク Xの上級グレードです。このグレードには、
・衝突警報
・衝突回避支援ブレーキ
・誤発進抑制機能
・車線逸脱警報
・オートハイビーム
・先行車発進お知らせ機能をパッケージにした安全機能のスマートアシストIII
などが装備されています。

また、フロントとリアに各4個の接近警報付きのコーナーセンサーが装備されました。タンク Xとの違いはスマートアシストIIIとコーナーセンサーのみであり、それ以外に違いはありません。

中古で購入する際の目安となる予算

タンク XSを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2016年式:45.9万円~155万円

タンク Xとタンク XSの違いは、スマートアシストIIIが搭載されているかどうかだけです。新車販売価格もさほど違いはなく、タンク XSの中古価格はタンク Xとほぼ同じとなっています。とはいえ、タンク Xよりも安全装備が充実していることもあり、わずかながらタンク Xよりは高値となっているようです。

先代モデルとの比較

第1世代(現行モデル):2016年~
タンク XSは衝突回避支援システムのスマートアシストIIIが装備されているグレードであり、タンク Xとの違いは、このスマートアシストIIIが標準装備されているかどうかだけです。それだけでタンク Xと7万円近い価格差があります。

トヨタのスマートアシストはI・II・IIIとアップグレードされており、タンク発売当時は2でしたが、のちのマイナーチェンジで3になりました。3では衝突回避支援ブレーキが時速60km以下で作動するようになっています。

また、タンク XSは前後にそれぞれ4つのコーナーセンサーがついており、発進時や車庫入れ時に周囲に物体との接近を知らせてくれる機能が備わり、これは特にバックでの駐車が苦手という人には役立つセンサーです。

中古車市場では、タンク Xとあまり変わらない価格で取引されています。安全装備の充実さを求めるのであれば、スマートアシストIIIやコーナーセンサーを後付けできないタンク Xよりもこちらのグレードを選んだほうがいいでしょう。エンジンは1.0L直列3気筒ターボ最高出力69ps。ボディサイズは全長3700mm×全幅1670mm×全高1735mmです。

人気のあるカラー

タンク XSのボディカラーは、下記の9色が設定されています。

・インペリアルゴールドクリスタルメタリック
・レーザーブルークリスタルシャイン
・マゼンタベリーマイカメタリック
・フレッシュグリーンメタリック
・ファインブルーマイカメタリック
・プラムブラウンクリスタルマイカ
・ブラックマイカメタリック
・ブライトシルバーメタリック
・パールホワイトIII

この中では、上品な白色にパールの輝きが加わった「パールホワイトIII」が人気です。

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タンク カスタムG

トヨタ タンク カスタムG マゼンタベリーマイカメタリック×ブラックマイカメタリック

スポーティーな見た目の「タンク カスタムG」

タンク カスタムGは、他のグレードとはデザインが違うバンパーになっており、メッキ加飾して差別化を図ったグレードで、タンク XSをベースにしています。

カスタム専用の装備としては、
・フロントスポイラー
・フロントとリアバンパーのメッキフロントアッパーグリル
などです。

他のグレードよりもスポーティーな見た目のデザインとなっています。LEDヘッドランプやLEDリアランプを備え、夜間の視認性を高めました。ステアリングホイールは本革となっており、メッキ加飾も多く、インテリアの上質感を増しています。

中古で購入する際の目安となる予算

タンク カスタムGを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2016年式:95万円~180万円

装備やインテリアが充実して、スポーティーな見た目のグレードであり、全グレードの中で一番新車販売価格が高いです。中古価格は安くても、100万円近い価格になっています。さらにカスタムGの4WDだと中古価格はさらに高くなり、安くても150万円近い価格になるものもあるようです。

先代モデルとの比較

第1世代(現行モデル):2016年~
タンク カスタムGはタンク Gをベースにして、他のグレードとはデザインの違うバンパーやメッキ加飾を施し、スポーティーな見た目にしたグレードです。

カスタム専用のフロントスポイラー、フロントとリアバンパーのメッキフロントアッパーグリル、専用塗装のフロントグリルになっており、他のグレードよりも迫力ある見た目が特徴。ステアリングホイールやインパネセンターシフトには本革が使用し、14インチのアルミホイールを採用しています。

インテリアではドアトリムオーナメント表皮が追加され、メッキ加飾やシルバー加飾部分も多くなり、スポーティーさと上級グレードである豪華さを感じさせるデザインです。このタンク カスタムGには、他のグレードで設定されている9色の他に、5色の2トーンカラーが設定されました。

この世代はタンクの中でも、人気のあるグレードのため、特に高い価格で取引されています。価格は車両状態によっても左右されますが、安くても100万円近い価格と相場は高めです。エンジンは1.0L直列3気筒ターボ最高出力69ps。ボディサイズは全長3700mm×全幅1670mm×全高1735mmです。

人気のあるカラー

タンク カスタムGのボディカラーは、標準カラーの9色と、2トーンカラーの5色が設定されています。

標準カラー
・インペリアルゴールドクリスタルメタリック
・レーザーブルークリスタルシャイン
・マゼンタベリーマイカメタリック
・フレッシュグリーンメタリック
・ファインブルーマイカメタリック
・プラムブラウンクリスタルマイカ
・ブラックマイカメタリック
・ブライトシルバーメタリック
・パールホワイトIII

2トーンカラー
・インペリアルゴールドクリスタルメタリック×ブラックマイカメタリック
・レーザーブルークリスタルシャイン×ブラックマイカメタリック
・マゼンタベリーマイカメタリック×ブラックマイカメタリック
・フレッシュグリーンメタリック×ブライトシルバーメタリック
・ファインブルーマイカメタリック×ブライトシルバーメタリック

これらの中で、標準カラーにおいてはパールが輝く白が特徴的な「パールホワイトIII」、2トーンカラーにおいてはルーフがブラックで、ボディが光の加減で赤とピンクに見える「マゼンタベリーマイカメタリック×ブラックマイカメタリック」が人気となっています。

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※本記事は、2020年8月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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