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更新日:2020.11.13 / 掲載日:2020.11.13

マセラティ ギブリの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

マセラティ ギブリ

1966年からイタリアの有名自動車メーカー・マセラティが販売している高級スポーツカー「ギブリ」に関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

マセラティ ギブリの歴史

ギブリはイタリアの地方都市であるモデナに本拠地を置く、創業1914年の老舗高級車メーカー・マセラティが製造、販売する高級車です。

マセラティは、伝統的に「風」にちなんだ車名を好む傾向にあります。このギブリも「地中海地方に吹く熱風」を意味する「Ghibli」に由来します。

1966年にデビューした初代は、ジョルジェット・ジウジアーロによる卓越した美しいデザイン、フロントに搭載される330psを誇る高性能V8エンジン、そして高級感あふれるインテリアにより人気を博しました。

地を這うように低く伸びやかなプロポーション、高級感をまといながらもスポーティーな極めて美しいデザイン、世界トップレベルの動力性能を高次元でバランスをとっています。

1992年に登場した2代目は、2ドアスポーツクーペに姿を変え、高級感や快適性、そしてスポーツカーとして高度な運動性能の両立を目指して開発されました。

ブリスターフェンダーが目を引く迫力のあるボディは、マセラティらしい高級感にあふれ、まさに大人のスポーツカーの名に相応しい雰囲気を持っているのが特徴です。

インテリアを見ても、レザーとウッドをふんだんに用いた豪華な室内空間が作られており、スポーツカーらしい緊張感とラグジュアリーな高級感のブレンドは、いかにもマセラティ独自の世界観といえます。

1997年に一度生産を中止させ、2013年に復活するまでギブリの新たなモデルは登場していません。

2013年に発表された現行型である3代目は、高級スポーツサルーンへと変身を遂げ、大きな話題を呼びました。

4ドアセダンでありながら、まるでクーペのように流麗なスタイリングを持ち、インテリアはマセラティの流儀にのっとり、優雅さとスポーティーさを兼ね備えた仕立てとなっています。

マセラティのブランドとしては1,000万円を切る低価格であったことからも、この世代は世界中で記録的な大ヒットとなりました。

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ギブリ S

スポーティーさを強く感じさせる上位グレード「ギブリ S」

ギブリ Sは、410psの高出力を誇る3.0L V6ターボエンジンを搭載したギブリの上位グレードです。

ギブリ ベースグレードではオプション設定となる以下の内容は、このグレードで標準装備されています。
・フロント&リアパーキングセンサー
・リアビューカメラ
・ヒーテッドフロントシート

ボディサイズは、数値上では全長が5000mに達する大柄なものですが、クーペスタイルの低い流麗なスタイリングにより、見た目はコンパクトでスポーティーさを強く感じさせているのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

ギブリ Sを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2014年式:388万円~580万円
2015年式:398万円~618万円
2016年式:409万円~588万円
2017年式:539万円~798万円
2018年式:668万円

中古車市場において、ギブリ Sは安いものでは300万円台から流通しており、比較的手ごろな値段で、この豪華で上質なインテリアとハイパワーターボエンジンの豪快な加速を味わうことができます。

先代モデルとの比較

第3世代(現行モデル):2013年~
ギブリ Sは、2013年の3代目より登場した上位グレードです。

3.0LのV6直噴ガソリンエンジンはツインターボ過給により、410ps(※2017年以降は430ps)を発生。ZF製の8段ATと組み合わされて後輪を駆動させ、50:50のバランスの取れた重量配分により、優れたハンドリング性能となりました。

高度な電子制御によるサスペンションシステムは、前輪がダブルウィッシュボーン式、後輪がマルチリンク式で構成され、フラットで快適な乗り心地と高性能スポーツセダンに相応しい旋回性能の両立を達成します。

インテリアでは、イタリアの高級家具メーカーであるポルトローナ・フラウによる豪華なレザーシートやダッシュボード中央に置かれた伝統のアナログ時計などを装備し、マセラティらしい雰囲気にあふれた室内空間となりました。

上位グレードとして人気もあったことから、それなりに中古車の流通量は多いです。高年式のものはまだまだ価格は高めですが、初期年式のものは安いものであれば300~400万円台の価格で手に入れられます。

エンジンは3.0L V型6気筒ターボ最高出力430ps。ボディサイズは全長4971mm×全幅1945mm×全高1461mmです。

人気のあるカラー

ギブリ Sのボディカラーは、下記のソリッドカラー2色、メタリックカラー8色が設定されています。

ソリッドカラー
・ネロ
・ビアンコ

メタリックカラー
・ネロ・リベーレ
・グリジオ・マラテア
・グリジオ
・ブルー・パッシオーネ
・ブルー・エモツィオーネ
・ロッソ・フォルゴーレ
・ビアンコ アルピ
・ブルー・ノビレ

この中では、純白の「ビアンコ」が人気です。

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ギブリ S Q4

パワフルなパフォーマンスを実現する「ギブリ S Q4」

ギブリ S Q4は、410psのV6ツインターボエンジンを搭載したモデルです。

電子制御クラッチによって駆動力配分を行い、効率良くトラクションを路面に伝える4WDシステムは、この大柄なスポーツセダンを猛然とダッシュさせ、パワフルなパフォーマンスを実現させています。

インテリアはダブル・コックピット・レイアウトと呼ばれる、前席を左右で独立させるスポーツ色の強いもので、レザーとウッドがふんだんに用いられた、マセラティならではの豪華な仕立てとなっているのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

ギブリ S Q4を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2013年式:418万円
2014年式:448万円~489万円
2015年式:498万円
2016年式:480万円

ギブリ S Q4の中古車の流通量は非常に稀少であり、現時点ではたった6台しか確認することができませんでした。新車価格が1,200万円ほどだったことを考えると半額以下で手に入れられますが、選択肢はあまり多いとはいえません。

先代モデルとの比較

第3世代(現行モデル):2013年~
ギブリ S Q4はV6ツインターボエンジンが発生させる強大な出力を受け止めるために、精巧なアルゴリズムを持つ電子制御4WDシステムを搭載しています。状況に応じて駆動トルクを各車輪に配分させ、常時最大のダイナミクスを引き出しました。

また、後輪には機械式リミテッド・スリップ・デファレンシャルギヤを装備、確実なトラクション確保と、自然な操舵フィーリングとの両立を図っています。

インテリアはクラシカルな2眼式アナログメーターを中心に、ダッシュボード中央部にはマセラティ伝統の縦長アナログ時計を配置し、妖艶な雰囲気と上質な高級感が見事な調和を見せているのが特徴です。

鋼材とアルミニウム合金の適切な配列による50:50の良好な重量配分は、優れたハンドリングと操舵フィーリングをもたらし、ブレンボ製の高性能ブレーキシステムがその強大なストッピングパワーで、確実かつ素晴らしく精密な制動を行えます。

ギブリ S Q4の中古車の流通量は現時点で6台と非常に少ないため、条件に合った車両を探し出すのはなかなか難しいでしょう。

エンジンは3.0L V型6気筒ターボ最高出力430ps。ボディサイズは全長4971mm×全幅1945mm×全高1461mmです。

人気のあるカラー

ギブリ S Q4のボディカラーは、下記のソリッドカラー2色、メタリックカラー8色が設定されています。

ソリッドカラー
・ネロ
・ビアンコ

メタリックカラー
・ネロ・リベーレ
・グリジオ・マラテア
・グリジオ
・ブルー・パッシオーネ
・ブルー・エモツィオーネ
・ロッソ・フォルゴーレ
・ビアンコ アルピ
・ブルー・ノビレ

この中ではギブリ Sと同様に、純白の「ビアンコ」が人気です。

ギブリ ベースグレード

価格を抑えたことで話題を呼んだ「ギブリ ベースグレード」

ギブリ ベースグレードはその名のとおり、価格を抑えた戦略的な量販グレードです。

3代目の登場から1年遅れての2014年に、このグレードが追加された際には、800万円台というそれまでのマセラティにはあり得なかった価格帯での販売戦略が話題となりました。

エンジンはギブリ Sに搭載される3.0 L V6ツインターボエンジンを基本に、チューニング変更によって出力を下げることで、運転のしやすさと燃費性能を向上させています。

中古で購入する際の目安となる予算

ギブリ ベースグレードを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2014年式:378万円~648万円
2015年式:350万円~598万円
2016年式:378万円~495万円
2017年式:498万円~798万円
2018年式:778万円
2019年式:879万円
2020年式:919万円

ギブリ ベースグレードは、その戦略的な価格からヒットしたグレードなので、中古車の流通数は豊富です。そのため、好みや予算に応じて柔軟な車選びができるでしょう。

先代モデルとの比較

第3世代(現行モデル):2013年~
ギブリ ベースグレードは、販売拡大を目指して800万円台という戦略的な価格で追加されたグレードです。

設定された当初に搭載されるエンジンは、チューニングの変更によって出力を330psに抑えたV6ツインターボエンジンとなりますが、それでもパワフルな加速を行えます。また、2016年にはマセラティ初となる新開発のディーゼルエンジン搭載車も追加されました。

イタリア名門のマセラティらしさが光るインテリア・エクステリアのデザイン、妖艶ありながら上質な仕立ての室内空間、世界トップクラスの動力性能を持ちながらも、魅力的な価格で販売されたギブリ ベースグレードは、国内外の市場で大きな人気を獲得しました。

中古車市場では比較的多い台数が流通しており、高級スポーツカーであるのにも関わらず、300万円台という手ごろな値段から販売されている個体も多いです。また、価格の高い高年式の個体では、新車同然の良好なコンディションのものも確認できます。

エンジンは3.0L V型6気筒ターボ最高出力410ps。ボディサイズは全長4971mm×全幅1945mm×全高1461mmです。

人気のあるカラー

ギブリ ベースグレードのボディカラーは、下記のソリッドカラー2色、メタリックカラー8色が設定されています。

ソリッドカラー
・ネロ
・ビアンコ

メタリックカラー
・ネロ・リベーレ
・グリジオ・マラテア
・グリジオ
・ブルー・パッシオーネ
・ブルー・エモツィオーネ
・ロッソ・フォルゴーレ
・ビアンコ アルピ
・ブルー・ノビレ

この中ではギブリ S、ギブリ S Q4と同様に純白の「ビアンコ」が人気です。

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ギブリ グランルッソ

ラグジュアリーを追求した「ギブリ グランルッソ」

ギブリ グランルッソは、2017年に追加されたグレードです。

基礎となるギブリ ベースグレードの2017年マイナーチェンジモデルであり、20psほど強化されたエンジンを持つガソリンエンジン車と、従来からのディーゼルエンジン車に対して設定されました。

このグレードは、とりわけ室内空間においてより一層のラグジュアリーを追求し、エルメネジルド・ゼニアのシルクとレザーのコンビネーションインテリアを採用しています。

中古で購入する際の目安となる予算

ギブリ グランルッソを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2018年式:748万円

ギブリ グランルッソは現時点の中古車市場において、非常に稀少な存在です。現在、流通している個体はたった1台しか確認することができませんでした。

そのため、このグレードを中古車で購入するというのは非常に難しく、どうしても手に入れたいのであれば流通される機会を根気よく待つしかありません。

先代モデルとの比較

第3世代(現行モデル):2017~
ギブリ グランルッソは、2017年に行われたマイナーチェンジで追加設定されたグレードです。この際にギブリのガソリンエンジン車は、従来同様の3.0L V6ツインターボエンジンの設定を見直し、20psのパワーアップを図りました。

エクステリアデザインのアクセントとなる、フル・アダプティブ・マトリックス LED ヘッドライトは、視認性向上と電力消費低減を実現しています。

メモリー機能を装備した12方向電動調節式のフロント・シートは、エルメネジルド・ゼニアによるシルクとレザーのコンビネーションからなる、非常にラグジュアリーで上品な雰囲気が感じられるのが特徴です。

マセラティ初となる電動パワーステアリング(EPS)が装備し、スポーツカーらしいシャープなハンドリングと優れた運動性能を誇ります。また、車輛統合制御システム(IVC)により、どのような路面状況においても高度な走行安定性を実現させました。

このグレードは現時点の中古車市場では非常に稀少な存在であり、確認できたのはわずかに1台だけでした。そのため、中古車として手に入れるには非常に難しいでしょう。

エンジンは3.0L V型6気筒ターボ最高出力350ps。ボディサイズは全長4971mm×全幅1945mm×全高1461mmです。

人気のあるカラー

ギブリ グランルッソのボディカラーは、下記のソリッドカラー2色、メタリックカラー8色が設定されています。

ソリッドカラー
・ネロ
・ビアンコ

メタリックカラー
・ネロ・リベーレ
・グリジオ・マラテア
・グリジオ
・ブルー・パッシオーネ
・ブルー・エモツィオーネ
・ロッソ・フォルゴーレ
・ビアンコ アルピ
・ブルー・ノビレ

この中ではギブリ S、ギブリ S Q4、ギブリ ベースグレードと同様に純白の「ビアンコ」が人気です。

※本記事は、2020年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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