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更新日:2021.02.19 / 掲載日:2021.02.19

ベントレー ミュルザンヌの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

ベントレー ミュルザンヌ

初代は1980年に登場し、2代目は2010年に登場した高級車であるベントレー ミュルザンヌに関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

ベントレー ミュルザンヌの歴史

ミュルザンヌは、1919年に設立されたイギリスの高級車メーカー・ベントレーが販売していた高級車です。のちに、同じくイギリスの高級車メーカーであるロールス・ロイス社に買収されたため、ロールス・ロイス車をベースとしたスポーティーバージョンという位置づけとなりました。

車名のミュルザンヌとは、ル・マン24時間レースで使われるサルト・サーキットの有名なコーナーの名前に由来します。

1980年に初代が登場しました。この世代は兄弟車であるロールス・ロイス・シルバースピリットをベースとし、強力なエンジンを搭載する超高級スポーツセダンとして好評を博します。誕生当初は、ロールス・ロイス製V型8気筒エンジンを搭載した「ミュルザンヌ」とギャレット・エアリサーチ製ターボチャージャーを搭載した「ミュルザンヌ・ターボ」の2つのグレードを設定していました。

1987年には、グレード体系の見直しが行われます。誕生時から設定されていた2つのグレードは廃止となり、代わりにギャレット・エアリサーチ製エンジンを搭載した「ミュルザンヌ・S」を設定しました。

1992年に初代は販売終了となります。

2010年、新世代ベントレーのフラッグシップ・スポーツセダンとして、2代目のミュルザンヌが登場しました。およそ18年ぶりに登場したミュルザンヌに搭載されたエンジンは、1959年開発のロールス・ロイス・Lシリーズエンジンに徹底的な現代化を施したものです。

2代目登場時に設定された「ミュルザンヌ ベースグレード」は6.75Lという巨大な排気量を持つV8エンジンに、高効率のツインターボチャージャーを組み合わせ、最高出力512馬力という怒涛のパワーを生み出します。

エクステリアデザインには古き良き英国車の面影を残し、その非常にエレガントかつ複雑な造形は、航空宇宙技術を転用したアルミニウム・スーパーフォーミング法という特殊な製法で作られました。ボンネット先端には伝統のマスコットである「フライングB」が置かれ、新時代の安全基準を満たすように電動格納式とされています。

2015年には、最高出力537馬力の「ミュルザンヌ スピード」が誕生しました。

2020年には、2代目が生産終了に。最終モデルとして、世界30台限定販売の「ミュルザンヌ 6.75エディションbyマリナー」を発表しました。

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ミュルザンヌ スピード

ミュルザンヌの高性能バージョン「ミュルザンヌ スピード」

ミュルザンヌ スピードは、2015年に追加されたミュルザンヌの高性能バージョンです。

6.75LのV8ツインターボエンジンはさらに強化され、最高出力は537ps、最大トルクは112kgmという猛烈なパワーを叩き出し、重量が2.8tに達する巨体を凄まじい勢いで加速させます。

可変制御ダンパー付きエアサスペンションは、ミュルザンヌ ベースグレードよりもスポーティーに締め上げられていますが、ベントレーらしい重厚でフラットな乗り心地に仕立てられました。

中古で購入する際の目安となる予算

ミュルザンヌ スピードを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2015年式:流通量希少により算出不可
2016年式:1680万円
2017年式:流通量希少により算出不可
2018年式:流通量希少により算出不可
2019年式:流通量希少により算出不可
2020年式:2880万円

ミュルザンヌの高性能バージョンである、ミュルザンヌ スピードは中古車市場においては非常に稀少な存在です。現時点で流通しているのは、たった2台だけでした。

先代モデルとの比較

2代目:2015年~2020年
ミュルザンヌ スピードは最高速度が300kmに達するという圧倒的なパフォーマンスを誇る超高級スポーツセダンです。

全長5.5m、重量は2.8tという大迫力の巨大なボディは、特殊な製法で作られるアルミニウム・パネルによって複雑な造形となっています。

搭載される6.75LのV8ツインターボエンジンは、その源流をロールス・ロイス・Lシリーズエンジンに持ち、実に60年に渡る長寿命のパワーユニットです。

インテリアにおいては、熟練職人の手によって、もはや工芸品ともいうべき水準の驚くべき作り込みがされており、ベントレーならではの唯一無二の世界観が広がっています。ミュルザンヌ スピードは超高額車であることからも、いわゆるビスポークと呼ばれる独自オーダーメイドで生産された車両も多いです。

2代目後半に設定されていたこのグレードの中古車は、現時点ではわずか2台しか流通していません。新車当時は4000万円近い車両価格であった上、グレードの性格的にも非常に限られた顧客層向けの特殊なモデルであることからも、一般的な中古車のように広く流通することはないでしょう。

エンジンは6.75L V型8気筒ツインターボ最高出力537ps。ボディサイズは全長5575mm×全幅1925mm×全高1530mmです。

人気のあるカラー

ミュルザンヌ スピードのボディカラーをご紹介したいところですが、メーカー公式のカタログ記載カラーとして114色が設定されていたため、すべてのカラー展開を把握できてはいません。ここでは、中古車として把握できたカラーを数色ご紹介します。

・ブラックメタリック
・ブラウン2トーン
・ルナブルーパールエフェクト

はっきりとした人気色はわからないものの、もともとベントレーでは黒色のボディカラーに人気が集中していることから、この中では光沢感のある黒色の「ブラックメタリック」が人気だと予想されます。

ミュルザンヌ ベースグレード

誕生当初から生産終了までの10年間設定された「ミュルザンヌ ベースグレード」

ミュルザンヌ ベースグレードは、2010年のミュルザンヌ誕生当初から設定されていたグレードです。

エンジンは6.75L V8ツインターボチャージャーを搭載し、スムーズで力強い加速を実現しています。60GBハードディスクドライブ搭載のGPS付ナビゲーションやAV機器、6連奏CDチェンジャーなどを標準装備しているのが特徴です。

エクステリアには随所に偉大なヘリテージモデルのデザインモチーフを設定し、インテリアにはハンドメイド仕上げのレザー&ウッドを採用しました。

中古で購入する際の目安となる予算

ミュルザンヌ ベースグレードを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2010年式:流通量希少により算出不可
2011年式:1050万円
2012年式:流通量希少により算出不可
2013年式:1265万円
2014年式:流通量希少により算出不可
2015年式:998万円~1580万円
2016年式:流通量希少により算出不可
2017年式:流通量希少により算出不可
2018年式:流通量希少により算出不可
2019年式:流通量希少により算出不可
2020年式:流通量希少により算出不可

ミュルザンヌ ベースグレードは、中古車市場において非常に稀少な流通となっています。ミュルザンヌ スピードよりも流通は多いものの、それでも4台しか確認できませんでした。

中古車市場で出会える確率の低い車種ですので、タイミングや車の状態によっては購入をおすすめします。

先代モデルとの比較

2代目:2010年~2020年
ミュルザンヌ ベースグレードは、誕生当初から生産終了となる10年間すべてで設定されていたグレードです。

搭載されるエンジンは、1959年から続く伝統の6.75Lのロールス・ロイス・Lシリーズエンジンであり、ツインターボチャージャーや最新式のデバイスによって500psを超える高出力を発生させます。

エクステリアデザインは、ベントレー伝統のスポーティーさとエレガンスを大胆に融合させたものであり、航空宇宙技術を用いた特殊な製造方法で作られました。熟練職人の手によって作られる室内空間においても、ル・マン24時間レースの覇者であるベントレーのレーシングスピリットと、どこまでも贅を尽くしたラグジャリーな仕立てが見事な調和を見せています。

3000万円を超える超高額車ゆえに、ビスポークと呼ばれる購入者のオーダーによって、ほぼ無制限とも言える車両仕様が存在しているのが特徴です。

ミュルザンヌ スピードよりは中古車数も多いですが、それでも現時点で流通しているはたった4台でした。もともとが超富裕層向けの特殊な少量生産車であることから、日本国内に輸入された個体数も極めて少数です。

エンジンは6.75L V型8気筒ツインターボ最高出力512ps。ボディサイズは全長5575mm×全幅1926mm×全高1521mmです。

人気のあるカラー

ミュルザンヌ ベースグレードのボディカラーをご紹介したいところですが、メーカー公式のカタログ記載カラーとして114色が設定されていたため、すべてのカラー展開を把握できてはいません。ここでは、中古車として把握できたカラーを数色ご紹介します。

・オニキスブラック
・ブルー

はっきりとした人気色はわからないものの、もともとベントレーでは黒色のボディカラーに人気が集中していることから、この中では漆黒の「オニキスブラック」が人気だと予想されます。

※本記事は、2021年2月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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