中古車購入
更新日:2021.05.24 / 掲載日:2021.05.24
トヨタ オーリスの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介
アレックスの後継車として開発されたトヨタ オーリスに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
トヨタ オーリスの歴史
2006年、アレックスの後継車としてオーリスの初代が登場します。
車名は、ラテン語の金という意味のAurum(オーラム)とAura(オーラ)からつけられた造語です。オーラを放って存在感ある車になってほしいという願いから、オーリスと命名されました。
誕生当初は、ベーシックグレードの「オーリス 180G」と上級グレードの「オーリス 150X」の2つのグレードが設定されています。
2007年には、欧州でも発売を開始。しかし、欧州ではオーリスではなく、カローラという車名で販売されていました。また、そのデザイン性が高く評価され、2007年度のグッドデザイン賞を受賞しています。
2009年、マイナーチェンジが行われ、6速MTを搭載したスポーティーグレードの「オーリス RS」が追加されました。
2010年、欧州で日本より一足早くハイブリッドモデルが生産されます。
2012年、2代目が登場します。フロントフェイスは、トヨタの新しいデザインのキーンルックを取り入れました。先代よりも、全長と全高が増えたことにより、車内スペースの拡大が実現。さらに環境性能を強化し、エンジンの圧縮比を高めています。先代から引き続き、オーリス 180G、オーリス 150X、オーリス RSの3つのグレードを設定しました。
2015年、マイナーチェンジが行われ、トヨタでは初となる8NR-FTS型のターボエンジンを搭載したグレード「オーリス 120T」を新たに設定します。
2016年、ようやく日本でもハイブリッドグレードの「オーリス ハイブリッド」が追加されました。
2018年、日本仕様の販売を終了します。その一方で、同年3月6日に行われたジュネーブモーターショーで新型のオーリスハイブリッドが初公開されました。しかし、このモデルは日本ではオーリスではなく、カローラスポーツという名称で販売されることが決定。
その後、台湾ではしばらくオーリスの車名のままで販売されていましたが、のちに日本同様カローラスポーツという車名に変更となったため、オーリスという車名は完全に消滅してしまいました。
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オーリス ハイブリッド
オーリスのハイブリッドグレード「オーリス ハイブリッド」
オーリス ハイブリッドは、2代目の2016年4月に設定されたグレードです。もともと欧州では初代のときに先行販売されていたグレードであり、日本へは欧州よりも少し遅れての登場となりました。
このグレード専用にコンビネーションメーターを立体2段にし、シフトはエレクトロシフトマチックに変更されています。
安全面では、エアバッグや横滑り防止装置などを標準装備しました。先行車発進通知機能とToyota Safety Sense Cは、オプションで装備することが可能です。
中古で購入する際の目安となる予算
オーリス ハイブリッドを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2016年式:99万円~169万円
2017年式:79万円~178万円
2018年式:148万円~156万円
オーリス ハイブリッドは3年程度しか設定されていないグレードですが、わりと最近まで販売されていたので、中古車はそれなりの台数が流通しています。その多くが走行距離も2~3km程度のものばかりなので、価格は高めです。
先代モデルとの比較
2代目:2016年~2018年
オーリス ハイブリッドは、2代目の2016年に追加されたグレードです。
欧州では既に発売されていたハイブリッドモデルを、オーリス ハイブリッドというグレード名にして発売しました。この世代では、オーリスの最上位グレードとして位置づけられています。
ハイブリッドシステムは、プリウス30型のシステムを採用しました。バッテリーにニッケル水素を搭載し、後部座席の下に納めて、ラゲッジの容量に影響を及ぼしにくくしています。また、吸音材や遮音材を各所に使用して静寂性を高めているため、静かな走りで運転することが可能です。
シートは白を基調として、車内のインテリアは黒で統一されています。
ハイブリッドグレード専用に、専用コンビネーションメーターやエレクトロシフトマチックも装備されました。
安全装備には、運転席と助手席のエアバッグ、ブレーキアシスト、EBD、盗難防止システム、VSC、ABSなどを備えています。
このグレードは登場してまだ5年ほどしか経過していないので、高値で取引されている車両が多いです。とはいえ、車両状態がよいものは多いので条件に合った車両を見つけやすいでしょう。
エンジンは1.8L直列4気筒ターボ、モーター最高出力99ps。ボディサイズは全長4330mm×全幅1760mm×全高1480mmです。
人気のあるカラー
オーリス ハイブリッドのボディカラーは、下記の6色が設定されています。
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・シルバーメタリック
・ブラックマイカ
・レッドマイカメタリック
・シトラスマイカメタリック
・ブルーメタリック
この中では、パール塗装が施された白色の「ホワイトパールクリスタルシャイン」が人気です。
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オーリス RS
オーリス唯一のマニュアル車「オーリス RS」
オーリス RSは、初代の2009年10月に設定されたグレードです。
1.8Lエンジンに6速MTを搭載したスポーティーグレードとして位置づけられています。オーリスの中では、唯一のマニュアル車です。フロントグリルやフロントロアグリルをスポーツタイプに変更し、大型のディスクブレーキを備えています。
また、RS専用のインテリアとして、ファブリックシートを設置しました。さらに、インストルメントパネルには加飾が施されています。
中古で購入する際の目安となる予算
オーリス RSを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2009年式:55万円~57万円
2010年式:49万円~69万円
2011年式:流通量希少のため算出不可
2012年式:67万円~79万円
2013年式:169万円
2014年式:151万円
2015年式:94万円~135万円
2016年式:114万円~159万円
2017年式:143万円
2018年式:流通量希少のため算出不可
2世代に渡って設定されていたオーリス RSですが、中古車の流通量はあまり多くはありません。また、年式による価格差も幅広いので購入時はそれぞれの車両状態をよく確認することをおすすめします。
先代モデルとの比較
初代:2009年~2012年
オーリス RSは、2009年に行われたマイナーチェンジの際に追加されました。
1.8Lエンジンと6速MTを採用しているため、軽快な走りを楽しむことができます。
装備しているホイールはスチールホイールですが、オプションでアルミホイールを選択することが可能です。専用チューニングのサスペンションやリアエンブレムを備えています。
この世代の中古車は、現時点で10台程度しか流通していません。しかし、年式的には古いので、お得に手に入れることができるでしょう。
エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力147ps。ボディサイズは全長4245mm×全幅1760mm×全高1505mmです。
2代目:2012年~2018年
2代目でも引き続き設定されたオーリス RSは、先代と同じく6速MTを搭載しています。仕様に関しても、先代モデルと同じ部分が多く、専用チューニングのサスペンションも先代と同じものを装備しているのが特徴です。大型のディスクブレーキを備えます。
この世代の中古車は、初期年式のものはこなれてきましたが、高年式のものはまだまだ高値で取引されているようです。
エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力144ps。ボディサイズは全長4275mm×全幅1760mm×全高1460mmです。
人気のあるカラー
オーリス RSのボディカラーは、下記の7色が設定されています。
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・シルバーメタリック
・グレーメタリック
・ブラックマイカ
・レッドマイカメタリック
・ブルーメタリック
・コバルトブルーメタリック
この中では、漆黒の「ブラックマイカ」が人気です。
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オーリス 150X
1.5Lエンジン搭載のベーシックグレード「オーリス 150X」
オーリス 150Xは、オーリスが発売された当初から設定されていたグレードです。
1.5Lエンジンを搭載していることから、150Xというグレード名がつけられました。
オーリスに設定されたグレードの中では、ベーシックグレードとして位置づけられています。駆動方式は2WDと4WDがあり、オーリスの全グレードの中で唯一4WDを選択することが可能です。
装備面は簡素化されており、ハロゲンヘッドランプやモノクロマルチインフォメーションディスプレイなどといった必要最低限の装備となっています。
中古で購入する際の目安となる予算
オーリス 150Xを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2006年式:32万円
2007年式:39万円
2008年式:33万円
2009年式:39万円
2010年式:27万円~48万円
2011年式:流通量希少のため算出不可
2012年式:43万円~88万円
2013年式:64万円~89万円
2014年式:49万円~109万円
2015年式:66万円~109万円
2016年式:98万円~137万円
2017年式:99万円~129万円
2018年式:116万円~148万円
オーリス 150Xの中古車は初代こそ流通が少ないものの、2代目は豊富に流通しています。
先代モデルとの比較
初代:2006年~2012年
オーリス 150Xは、初代のベーシックグレードとして設定されました。当時設定されたグレードの中では、唯一4WD車も用意されています。2009年にはマイナーチェンジを行い、エンジンやトランスミッションの改良が行われました。
この世代の中古車は各年式、数台程度しか流通していません。それでも価格はこなれてきているので、お得に手に入れることができるでしょう。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力110ps。ボディサイズは全長4220mm×全幅1760mm×全高1515mmです。
2代目:2012年~2018年
この世代のオーリス 150Xは先代よりも全長が30mm長くなり、全高が55mm低くなりました。これにより、低重心と車内スペースの拡大を実現しています。エクステリアは、トヨタ独自のデザインであるキーンルックを採用しました。
この世代の中古車は先代と比べると、かなりの台数が流通しています。また価格差も幅広く、車両状態がよいものが多いので、条件に合った車両も探しやすいでしょう。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力108ps。ボディサイズは全長4275mm×全幅1760mm×全高1460mmです。
人気のあるカラー
オーリス 150Xのボディカラーは、下記の7色が設定されています。
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・シルバーメタリック
・ブラックマイカ
・レッドマイカメタリック
・ライトブルーマイカメタリック
・ダークブルーマイカ
・パープルメタリック
この中では、明るいシルバー色の「シルバーメタリック」が人気です。
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オーリス 120T
1.2Lのターボエンジンを搭載した「オーリス 120T」
オーリス 120Tは、2代目の2015年4月に設定されたグレードです。
1.2Lのターボエンジンを搭載していることから、120Tというグレード名になりました。
新制御のCVTやアイドリングストップ機能を搭載したことにより、低燃費を実現しています。運転席と助手席のシートヒーターやクルーズコントロールなどの装備は、オーリスではこのグレードのみに装備されました。
また、衝突回避支援パッケージのToyota Safety Sense Cも標準装備されています。
中古で購入する際の目安となる予算
オーリス 120Tを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2015年式:86万円~118万円
2016年式:64万円~160万円
2017年式:流通量希少のため算出不可
2018年式:流通量希少のため算出不可
オーリス 120Tは2代目の後半に登場し、4年ほど設定されていたグレードですが、あまり中古車は流通していません。選択肢はあまりないものの、価格は幅広いので、豊富な選択肢の中から条件に合った車両を探せるでしょう。
先代モデルとの比較
2代目:2015年~2018年
オーリス 120Tは、2代目の2015年に行われたマイナーチェンジで設定されました。
1.2Lのターボエンジンを搭載しています。CVTは、ターボエンジンの性能を引き出す新制御を採用しました。さらに、先進燃料噴射システム、アイドリングストップ機能などを採用したことにより、低燃費を実現しています。ハイオクガソリンが指定されていますが、レギュラーガソリンを使用することも可能です。
安全面では、Toyota Safety Sense Cを標準装備しており、エアバッグやABS、ブレーキアシスト、クルーズコントロールなども標準装備されています。ホイールはスチールホイールですが、アルミホイールはオプションで選択することが可能です。
インテリアには、東レ株式会社の本革と合革を使った専用シート、木目調のインストルメントパネル加飾を取り入れています。
2015年からオーリスが販売終了になるまでの4年間設定されていたグレードですが、中古車の流通量はあまり多くありません。とはいえ、中古車の価格差は幅広いので、価格と車両状態に見合った中古車は探しやすいでしょう。
エンジンは1.2L直列4気筒ターボ最高出力116ps。ボディサイズは全長4330mm×全幅1760mm×全高1480mmです。
人気のあるカラー
オーリス 120Tのボディカラーは、下記の6色が設定されています。
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・シルバーメタリック
・ブラックマイカ
・レッドマイカメタリック
・シトラスマイカメタリック
・ブルーメタリック
この中では、真っ赤な「レッドマイカメタリック」が人気です。
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※本記事は、2021年4月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。