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更新日:2021.08.19 / 掲載日:2021.08.19

メルセデス・ベンツ GLクラスの燃費や税金など気になる維持費を紹介

メルセデス・ベンツ GLクラス

2006年から2015年まで発売されていたフルサイズラグジュアリーSUVのメルセデス・ベンツ GLクラスの気になるポイントを紹介していきます。

「燃費やボディサイズは?」「税金や車検代などの維持費はいくらかかるのか?」と言った実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

GLクラスについて

GLクラスは、メルセデス・ベンツのフルサイズラグジュアリーSUV として2006年に誕生しました。全長5100mmを超えるワイドボディが特徴で、フロントグリルにはメルセデス・ベンツブランドであることを象徴する大きめのスリーポインテッド・スターのエンブレムを採用しています。

誕生した当初のスペックは、当時新開発の新世代の V型8気筒DOHCエンジンを搭載していました。また、バリアブルバルブタイミング機構が採用されていたことにより、最高出力387馬力を誇るパワーを実現しています。

駆動方式には、フルタイム4WD機構が搭載されていたため、悪路などでも優れた走破性能を持っているのが特徴です。足回りには、路面状況以外でも積載量や乗員数に応じて車高の調整をすることが可能なAIRマティックサスペンションを採用しました。

その後も何度か一部改良が行われ、地上デジタル放送対応のテレビチューナーや音楽プレイヤーなどの外部機器を接続してコントロールできるメディアインターフェースを標準装備するなど、その都度使い勝手が向上しています。

2代目は、2012年にドイツ本国で登場し、日本には翌年の2013年に輸入されました。この世代のスペックは最新世代のV型8気筒直噴ツインターボBlueDIRECTエンジンを採用し、最高出力も435馬力にアップしています。

また、メルセデスAMG社開発による最新鋭のV型8気筒直噴ツインターボエンジン搭載のハイパフォーマンスモデルも新たに設定。最高出力は557馬力と、SUVの中ではトップクラスの高性能を実現しています。

2015年には、V型6気筒BlueTECエンジンを搭載するディーゼルエンジンモデルも追加されました。最高出力は258馬力となり、力強い動力性能に加えて燃費性に優れているのが特徴です。

販売当初からさまざまなモデルを誕生させてきたGLクラスですが、2015年中にGLクラスという車名からGLSクラスという車名に変更されています。そのため、GLクラスとしては2代目で終了となりました。

GLクラスのボディサイズ

メルセデスベンツGLクラスのボディサイズは、一体どれくらいあるのでしょうか。

ここでは、歴代モデルのボディサイズを比較してみましょう。

<世代:グレード:ボディサイズ>
初代
GL550 4マチック
全長5100mm×全幅1955mm×全高1840mm

2代目
GL550 4マチック
全長5125mm×全幅1935mm×全高1850mm

もともと初代の誕生当初からワイドボディであったGLクラスは、2代目にフルモデルチェンジした際にも、さらに全長、全高をサイズアップさせています。

サイズの比較例のひとつとして、立体駐車場やコインパーキングを例に挙げてサイズ感を確認してみましょう。基本的に立体駐車場の平均的な高さは、全高1550mmとしているところがほとんどです。

GLクラスのGL550 4マチックの全高は1840mm~1850mmとなっていることから、立体駐車場の平均的な高さを超えてしまっているため、停めることはできないでしょう。

ただし、全高1550mmまでとしている立体駐車場は古いタイプのものが多いです。最近作られた新しい立体駐車場であれば、全高2000mmを制限にしているところもあるので停めることはできるかもしれません。

とはいえ、現在は全高1550mm制限のところがほとんどです。探し出す手間を考えると、あまり立体駐車場に停めるメリットはないでしょう。

コインパーキングの1台あたりの平均的な駐車スペースのサイズは、横2500mm、縦5000mmとなっています。基本的には横幅2500mmのサイズの駐車場であれば余裕を持って駐車することは可能ですが、数値上では全長が若干はみ出てしまうようです。そのため、コインパーキングのスペースが限られた場所では、GLクラスは駐車が困難な可能性があります。

GLクラスの安全装備

GLクラスには、豊富な安全装備が搭載されています。

特に2012年以降に登場している2代目では、国産車などではあまり見ることの少ないヘッドライトをウォッシャーで洗うヘッドライトクリーニングシステムが搭載されているのが特徴です。これは悪路走行時などで、ヘッドライトが汚れてしまった場合の視界不良を予防する役目を持っています。

安全支援システムでは、エマージェンシーブレーキや横滑り防止「VDC」、レーンキープアシストなどの車線逸脱防止機能を搭載。脇見運転や注意喚起として活躍するでしょう。

さらに、駐車や狭い路地を走行する場合などの死角となる障害物が合った場合でも、パークトロニックが搭載されているので、ソナーが反応し警告音で運転手に危険を知らせてくれます。

近年ではアラウンドビューモニターなどで疑似的に全方位を上方から視認できる方式が多く採用されていますが、併用して障害物センサーなどで直接運転手に知らせてくれるのは、事故の防止に繋がる機能でしょう。

また、2015年に生産を終えているGLクラスでも、最近主流になりつつあるアダブティブハイビームアシストを搭載しています。これは前方に車両がいない場合に自動的にハイビームに切り替わる機能で、運転手の視界の確保や運転のしやすさの向上に繋がります。

トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ

GLクラスの初代から2代目までの、歴代のトランクルームの広さをご紹介します。

<世代:容量>
初代:300L
2代目:680L

初代のGLクラスでは、300Lという容量になっていたようです。これは、ゴルフバッグを2セットまで積載することができるサイズ感となっています。また、分割可倒式シートを採用しているので、後席の座面を前方に跳ね上げれば最大で容量2300Lにまで拡大することが可能です。

2代目のGLクラスでは、先代と比べて倍以上の容量を誇る680L にまで拡大しました。これにより、4セットのゴルフバッグを積むことができます。この世代でも分割可倒式シートを採用していますが、こちらの容量は先代との変更点はありません。そのため、最大容量は2300Lとなっています。

GLクラスの燃費

GLクラスの燃費性能ですが、初代の登場から2代目にフルモデルチェンジされるまでに測定モードが変更されているため、世代による単純比較をすることができません。

測定モードは時代が下がるごとに実走行に近い走行条件になりますが、まったく同じ条件になることは皆無です。そのため、カタログデータと実燃費には必ず乖離があるので、こちらでご紹介する燃費はあくまでも参考値として見ておくようにしましょう。

<世代:グレード:燃費>
初代
GL550 4マチック
5.9km/L(10・15モード)

2代目
GL550 4マチック
7.9km/L(JC08モード)

2代目
GL350 ブルーテック 4マチック
11.4km/L(JC08モード)

初代のGL550 4マチックの燃費は10・15モード燃費で、5.9km/Lと数値場でみると燃費がよいとはいえません。しかし、最高出力387馬力の排気量5,461ccという優れた走破性能を考えれば、一概に燃費が悪い車ともいえないでしょう。

このグレードが2代目になった際には、JC08モードに変わっているため、燃費は2.0Lほど改善されています。

さらに、2代目の終盤に設定されている「GL350 ブルーテック 4マチック」と「GL350 ブルーテック 4マチック レザーエクスクルーシブパッケージ」では、JC08モード燃費が11.4km/Lになりました。そのため、初代モデルと終盤モデルでは、燃費が大きく改善していることがわかります。

GLクラスの税金

現在の日本での自動車に関する税金としては、購入時の消費税や自動車環境割に加えて、毎年納める自動車税や車検の都度支払う自動車重量税などがあります。このうち自動車税は排気量ごとに額が決まっていますが、初回登録から13年経過すると、税額が15%程度割増になります。

GLクラスの自動車税は、初代と2代目のそれぞれのグレードで以下の価格となるようです。

<世代:グレード:年額>
初代
GL550 4マチック
88,000円(5,461cc)

2代目
GL550 4マチック AMG エクスクルーシブパッケージ
88,000円(4,663cc)

SUV規格であり、グレードや年式問わず排気量が大きいGLクラスは必然的に自動車税の金額が高くなってしまいます。

次に重量税を見ていきましょう。

重量税は年式が古くなると税額が上がり、初回登録から13年、18年経過でそれぞれ割増されます。GLクラスは初代初期の2006年~2008年モデルが13年以上経過しているため、重量税の割増対象となるようです。

GLクラスはそのワイドボディから2,000kgを超える車重となっているため、2年分で41,000円かかります。13年経過している初代初期のモデルだと、57,000円がかかります。

従来の自動車取得税は2020年10月に廃止され、新たに自動車税環境割が導入されました。これは燃費基準や環境性能に応じて税額が変わるものですが、V型6気筒BlueTECエンジンを搭載したグレードのみ軽減対象となり、免除されます。

他にも、車を購入すれば10%の消費税が課税されることも考えた上で購入するようにしましょう。

自賠責保険や任意保険料

続いて、GLクラスの自賠責保険や任意保険料の額をご紹介します。

自賠責保険料は車種による違いはなく、白ナンバーの登録車の場合24か月分20,010円で、車検時に2年分まとめて支払うことになります。任意保険に関しては、保険会社や特約の有無で金額が異なるので、あくまで参考値として見ておくことが大切です。

基本的に自動車保険料は、型式ごとに過去の実績を基準とした「型式別料率クラス」で算出されています。

ここでは、損害保険料算出機構のホームページで確認できた、初代、2代目のGL550 4マチックの料率クラスを確認しておきましょう。
※いずれも保険始期2021年1月1日~12月31日の場合です。

初代
GL550 4マチック
対人賠償責任保険11・対物賠償責任保険12・搭乗者傷害保険8・車両保険17

2代目
GL550 4マチック
対人賠償責任保険9・対物賠償責任保険13・搭乗者傷害保険7・車両保険17

※料率クラスは損害保険料算出機構のサイトで算出しました。

GLクラスの車検代

GLクラスの車検時にかかる経費としては、大きく分けて法定費用と整備点検費用があります。法定費用は国産車と輸入車による違いはなく、排気量や車重で決められているのです。

2代目の「GL550 4マチック」で見た場合、以下の費用がかかります。

・重量税:2年分で41,000円
・自賠責保険料:24か月で20,010円
・印紙代:1,200円

この金額に加え、整備費用として消耗品などの部品代、車検不適合箇所がある場合には調整や修理、交換の費用などの作業工賃が発生するでしょう。

また、メルセデス・ベンツではタイヤひとつに関しても通常のノーマルタイヤを使用するのではなく、パンクしても走行することが可能なランフラットタイヤや空気圧センサーを搭載したものも多く採用しています。交換する場合では、10万~15万ほどの費用がかかってしまうことも覚えておくことが大切です。

GLクラスの維持費

前述した項目を含め、GLクラスの中古車を購入した場合の維持費についてまとめてみましょう。

使用場所や目的による差もありますが、年額に換算したおおよその目安として、2代目の「GL550 4マチック」の年間維持費は以下のとおりです。

・自動車税:88,000円
・重量税:20,500円(2年分÷2)
・自賠責保険:10,005円(24か月分÷2)
・任意保険:約48,000円
・ガソリン代(年間1万km走行):約145,000円
・駐車場代:96,000円(全国平均)

上記のような税金や固定維持費に加え、通勤や通学などの用途によってガソリン代も変動しますので、あくまで目安のとしてとらえておくようにしましょう。

また、この金額に加えて半年~1年の定期点検費用や点検時の消耗品や工賃が発生する上、車検がある年では車検の諸費用や部品交換代、工賃、調整、診断料金がかかることも考えて購入を決めるのがおすすめです。

ディーゼルエンジンの特徴

GLクラスのディーゼルエンジンモデルは、生産終了となる直前の2015年1月に登場しました。

「GL350 ブルーテック 4マチック」と「GL350 ブルーテック 4マチック レザーエクスクルーシブパッケージ」という2種類のグレードがGLクラスのディーゼル車としてラインアップされています。

どちらのグレードもカタログ値はJC08モードで11.4km/Lという、非常に優れた低燃費を誇っているのが特徴です。その理由は、ディーゼル排出ガス処理システム「BlueTEC」を採用したことにあります。これにより、日本のディーゼル排出ガス規制に適合する優れた環境性能を実現することができました。

CLS550 4マチックと比べると加速力は劣ってしまうディーゼル車ですが、それでもパワフルな加速を体感できるモデルとなっています。

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※本記事は、2021年8月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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