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更新日:2018.11.28 / 掲載日:2017.02.17

ONE MAKE MARKET RESEARCH MAZDA DEMIO

マツダ デミオ

3rd DEMIO 3代目 マツダ デミオ

1996年に初代がデビューしたマツダコンパクトカーデミオ。今回は2007年に登場した3代目に焦点を当て、その魅力に迫ってみよう。

後期型 2011年~2014年

  • マツダ デミオ

  • 主要諸元
    2011年式 マツダ デミオ 13スカイアクティブ(CVT)
    全長×全幅×全高:3900×1695×1475mm
    ホイールベース:2490mm
    トレッド前/後:1485/1475mm
    車両重量:1010kg
    総排気量:1298cc
    エンジン:直4DOHC
    最高出力:84ps/5400rpm
    最大トルク:11.4kgm/4000rpm
    JC08モード燃費:25.0km/L
    サスペンション前/後:ストラット/トーションビーム
    ブレーキ前/後:Vディスク/ドラム
    タイヤ前後:175/65R14

マツダの未来を見据えた先進的なエンジンを搭載

3代目デミオは後期型へのマイナーチェンジの際にマツダの歴史に残る大きな一歩を踏み出した。
それは一部グレードへの「スカイアクティブテクノロジー(以下:スカイアクティブ)」の導入だ。スカイアクティブは未来を見据えた同社の次世代技術の総称で、内容はボディからサスペンションまで多岐にわたるが、真骨頂といえるのは世界一の高圧縮比を誇るガソリンエンジンと世界一の低圧縮比を誇るディーゼルエンジン。3代目後期型は、そのガソリンエンジンを搭載する初のモデルとなったのだ。
搭載されたP3ーVPS型エンジンは「スカイアクティブG1.3」と呼ぶ1.3Lの直噴で、その最大のアピールポイントは燃費。トランスミッションにCVTを組み合わせることでJC08モード25・0km/L(10・15モード表記では30・0km/L)と、当時の非ハイブリッド車ではトップの数値を記録。
またマイナーチェンジながらもこのスカイアクティブモデルにはシートの構造変更(軽量化を重視した新設計シートを採用)、ボディ下部の空力部品の追加、軽量設計のアルミホイールなど数々の専用部品を搭載。そうした新設計部品の採用からもマツダの意気込みがひしひしと伝わってくる。
とはいえ、スカイアクティブだけがデミオの特徴ではない。スポーティなデザインや軽い車体を生かす軽快なハンドリングなども大きな魅力である。

INTERIOR インテリア

  • 大人4人が快適に移動できる空間

    INTERIOR インテリア

    写真は後期型

  • 大人4人が快適に移動できる空間

    先代(2代目)よりもコンパクトな車体となったが居住スペースは大人4人が快適に移動するのに十分な空間。インパネはカジュアルなデザインで、操作性に優れるインパネシフトとしている。荷室は大型スーツケースも1個置ける容量を確保。

  • INTERIOR インテリア

  • INTERIOR インテリア

MECHANISM メカニズム

スカイアクティブ採用車は専用パワートレーンを搭載

先代よりも軽量化した車体でキビキビとした走りと燃費のよさを実現。後期モデルでは新たに加わったスカイアクティブ1.3Lエンジン搭載車のほか、標準1.3L、ミラーサイクルの1.3L、そしてパワフルな1.5Lと4タイプものエンジンが用意された。

MECHANISM メカニズム

スカイアクティブ搭載車は高速領域における燃費向上のために床下に空気を整流するパーツを装着。

スカイアクティブってどんな技術なの?

  • MECHANISM メカニズム

  • パワートレーンから車体設計まで幅広く含まれるマツダの次世代技術の総称だが、代表格はエンジン。従来の常識を超えた高圧縮比ガソリンエンジンと低圧縮比ディーゼルエンジンでパワーと燃費を両立する。

新型デミオと旧型デミオ オススメはどっちのモデル?

 新型(4代目)は小さな高級車。インパネをはじめ内装はアクセラなどマツダの上級モデル並みに上質感が高く、また最新モデルでは追従型クルーズコントロールなど他社のコンパクトカーにはない先進装備も設定している。ただし価格は高く、割安感なら先代が魅力。

  • 4代目

    4代目 中古車参考価格帯:110万円~210万円(14年~16年 ※全グレード)

  • 3代目

    3代目 中古車参考価格帯:30万円~120万円(07年~14年 ※全グレード)

※すべての価格は参考価格です
※中古車参考価格はすべてグーネット2017年1月調べ。

マツダ デミオ

ヨーロピアンテイストの走りは国内外でも高い評価を獲得

小型化で手に入れた軽快な走りと良好な燃費

3代目デミオは大きなキャラクター変更とともにデビューした。初代や2代目のデミオは“ミニワゴン”というキャラクターを強調していた箱型の車体デザインからもわかるように、ラゲッジルームが広くて実用性の高いコンパクトカーだった。
たとえばDピラーと呼ぶ車体最後部の柱は垂直に近づけた直立気味で、すなわち荷室を広げる形状である。しかし3代目のDピラーは傾斜を強めた。荷室空間が犠牲になったもののスポーティなスタイリングを身に付けたのだ。
世間の流れに反して車体が小さくなったのもトピック。軽量化(約100kg減)と相まって軽快な走りと良好な燃費を手に入れた。
いまにして思えば、これは現在のマツダに通じるスポーティ&デザインコンシャスなブランドへの変化を先取りしていたといえる。

前期型 2007年~2011年

  • マツダ デミオ

  • マツダ デミオ

    写真は前期型 インパネは“丸”をモチーフにしたカジュアルなデザイン。着座位置は低めで、スポーティな運転ポジションだ。

主要諸元
2007年式 マツダ デミオ 13C-V(CVT)
全長×全幅×全高 3885×1695×1475mm
ホイールベース 2490mm
トレッド前/後 1475/1465mm
車両重量 990kg
総排気量 1348cc
エンジン 直4DOHC
最高出力 90ps/6000rpm
最大トルク 12.2kgm/4000rpm
10・15モード燃費 23.0km/L
サスペンション前/後 ストラット/トーションビーム
ブレーキ前/後 Vディスク/ドラム
タイヤ前後 175/65R14

MODEL HISTORY モデルヒストリー

  • 2007年7月 フルモデルチェンジ

    フルモデルチェンジ

    軽快なデザインになって心機一転。仕様のひとつとして燃費向上のために「ミラーサイクル」と呼ぶ特殊なエンジンも設定した。

  • フルモデルチェンジ

2008年7月 一部改良

  • 2011年6月 マイナーチェンジ

    マイナーチェンジ

    スカイアクティブエンジンの搭載がトピック。サスペンションも改良し、外観はフロントデザインを刷新して躍動感を高めた。

  • マイナーチェンジ

2012年4月 一部改良

2012年5月 一部改良

2013年7月 一部改良

2013年12月 一部改良

マツダコンパクトカーの歴史を振り返る

道具に徹したシンプルさが特徴だった初代。小さな車体の割に荷室が広く確保され、一躍人気車種となった。2代目は同じコンセプトで登場したが、3代目ではスポーティな路線に変更。4代目は上級感を高めるとともに、高速走行時の安定感など走りもレベルアップ。

  • 初代

    初代 1996~2002

  • 2代目

    2代目 2002~2007

  • 3代目

    3代目 2007~2014

  • 4代目

    4代目 2014~

  • icon ベリーサ 2004~2015

    ベリーサ

    上質感を高めたコンパクトカー。表皮や仕立てに凝ったシートを採用したほか、グローブボックスに化粧ミラーを組み込むなど女性を意識した。

  • ベリーサ

MARKET DATA マーケットデータ

前期・後期ともに一段と買いやすくなった先代
8新型登場以降、大きく相場が下がった先代デミオ。以前はスカイアクティブを採用した後期型は高めだったものの、ここ最近はどの年式やグレードでも相場は100万円を切っている。となると、ねらうは「13スカイアクティブ」。物件数も豊富で低燃費、さらに走りも優れたオススメの1台だ。

  • 年式

    年式
    どの年式の車両も豊富に流通している。2011年のマイナーチェンジ以降の物件も十分存在。前期、後期ともに好みで選べるのがポイント。

  • 走行距離

    走行距離
    3万km以下の低走行車両が現在でも3割以上存在するので、コンディションにこだわるひとでも安心。予算に合わせた選択肢が用意される。

  • グレード

  • グレード
    人気の高いスカイアクティブ仕様は23%を占める。ただしもっとも豊富なのは、ベーシックな「13C」。1.5Lモデルはごくわずかである。

グレード×年式別相場

2007年2008年2009年2010年2011年2012年2013年2014年
13C39万円40万円45万円54万円60万円62万円74万円85万円
13C-V38万円41万円48万円52万円62万円67万円71万円82万円
13スカイアクティブ69万円74万円87万円94万円
スポルト51万円49万円63万円72万円75万円85万円101万円

走行距離×年式別相場

2007年2008年2009年2010年2011年2012年2013年2014年
3万km未満53万円49万円56万円61万円74万円79万円92万円93万円
3万km~5万km47万円50万円54万円61万円68万円75万円85万円86万円
5万km以上38万円40万円45万円50万円60万円62万円68万円72万円

IMPRESSION インプレッション

ユーザー口コミレビュー

スカイアクティブは燃費がよくて満足。平均でリッター当たり19kmは走れます。同クラスのクルマと比べて室内の静粛性も高い。ただし、ドリンクホルダーがひとつしかないなど、収納が少ないのが欠点です。
総合評価:4.1/5.0(3代目)
ドライバー歴:18年
グレード:13スカイアクティブ

デザインよし、燃費よし、エンジンの静粛性よし、さらに高速道路での安定性にも優れるなど、万能性の高いクルマなので乗ってて飽きません。気になるところはCVTの感触と、ロードノイズの大きさです。
総合評価:4.4/5.0(3代目)
ドライバー歴:14年
グレード:13スカイアクティブ

交差点を曲がるときに感じる機敏なクルマの動きが好きです。車速に応じてハンドルの手ごたえが出てくるので、高速走行も安心感があります。ただしリヤシートが狭いのと、樹脂パーツの劣化が気になります。
総合評価:4.0/5.0(3代目)
ドライバー歴:9年
グレード:スポルト

※口コミレビューは、グーネットに投稿されたものを一部抜粋・改変して記載しています。総合評価は5点満点。

工藤貴宏氏

自動車ジャーナリスト工藤貴宏の○と×

GOOD

運転しやすさとスポーティな操縦性
2代目から3代目へのモデルチェンジで車体を短くしたことで、ホンダ フィット日産 ノートなどのライバルに比べると車庫入れなどがしやすく乗りやすい。そしてライバル勢のなかでも頂点といえるスポーティなハンドリングで山道も軽快に走れるから運転好きにも魅力だ。中古車として考えた場合、多くのライバルに比べてリーズナブルな価格で手に入るのもいい。

BAD

先代に比べて積載性は低下
初代と2代目が荷室を重視したミニワゴン的な車体設計だったのに対し、背中を寝かせて躍動的なスタイルとなった3代目は積載性が低下してしまった。多くの荷物を積まないというなら気にする必要はないが、荷物をたくさん積むひとにとっては残念だ。また頭上の開放感など後席居住性も従来モデルやライバルに比べて若干劣るので購入時は確認しよう。

※すべての価格は参考価格です
※中古車参考価格はすべてグーネット2017年1月調べ。

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グーネットマガジン編集部

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