車種別仕様・中古車評価・まとめ
更新日:2018.11.30 / 掲載日:2015.07.17

半世紀に渡って愛され続けた国民車

TOYOTA COROLLA

1966年に誕生して以来、日本はもちろん世界中で愛され続けたトヨタ・カローラ。飽きのこないデザインと万人が納得する乗りやすさはロングセラーの証し。今回はカローラの歴史を振り返りながら、その魅力に迫る。

トヨタ カローラはこんなクルマ

トヨタの屋台骨を支えてきたコンパクトカー。「ハイブリッド人気」が突出する日本では、ハイブリッド専用車のプリウスアクアに主役の座を譲った感があるが、「カローラ人気」はいまも根強い。2015年春のマイチェンで商品力を大幅に強化し、再び脚光を浴びている。

トヨタ カローラアクシオ 1.5G(CVT)

  • トヨタ カローラアクシオ 1.5G(CVT)

    新車価格帯:148万5491円~247万4182円(アクシオ・フィールダーの全グレード)

  • 主要諸元
    トヨタ カローラアクシオ 1.5G(CVT)
    全長×全幅×全高:4400×1695×1460mm
    ホイールベース:2600mm
    トレッド前/後:1480/1470mm
    車両重量:1090kg
    総排気量:1496cc
    エンジン:直4DOHC
    最高出力:109ps/6000rpm
    最大トルク:13.9kg m/4400rpm
    JC08モード燃費:23.4km/L
    サスペンション前:ストラット
    サスペンション後:トーションビーム
    ブレーキ前/後:Vディスク/ドラム
    タイヤ前後:175/65R15

圧倒的な知名度を誇るベストセラーカー

昭和のムードが漂うのは承知で、あえて日本を代表する「大衆車」と呼びたいのがカローラ。国内市場においては、1969年から2001年まで33年連続でベストセラーカーとなった輝かしい実績を持つ。
そして世界に目を向ければ、2013年にグローバル累計販売4000万台(うち国内は約1225万台)を達成している。2014年時点のVWゴルフの生産累計が3000万台なのだから、そのスケールの大きさがわかるだろう。まさに世界のベストセラーカーと言っていい。
とはいえ、カローラの道のりがいつも順風満帆だったわけではない。とくに21世紀に入ると、「日本のカローラ」と「世界のカローラ」のニーズの違いが明白なものとなる。わかりやすいのはボディサイズの設定だ。日本では「5ナンバーサイズ」を維持することが相変わらずマストな命題だが、海外のCセグメント市場で戦うにはもはやボディのワイド化は避けられない要件となった。
2006年に国内投入された10代目から、国内モデルと海外モデルは別の道を歩むことになったが、それは「折衷案」では世界のカローラファンを満足させることができなくなったからだ。これを契機に、セダンには「アクシオ」のサブネームがつく。ちなみにワゴンモデルは、9代目の時点で「フィールダー」のサブネームを導入し、ひと足早く過去のカローラとの決別を果たしていた。
10代目のプラットフォームは先代の流用だったが、日本の交通インフラとユーザーニーズに重きを置いて、「5ナンバーサイズを守る」と決断したのはいかにもカローラらしい。幅広ボディだと運転や駐車がしづらいというだけでなく、「5ナンバー」には「身の丈にあったクルマ」という記号性もあるからだ。
いつの時代も、庶民感覚を大切にするユーザーと真摯に向き合い、進化を続けてきたのがカローラというクルマ。主力のユーザーがファミリーからシニアや法人に変わっても、カローラの方向性にブレはない。

国産小型車を発展させ市場を拡大した立役者

初代の誕生は「マイカー元年」と呼ばれる1966年秋。同年春に投入された日産サニーとの販売合戦はいまも語り草で、「もっといいクルマに乗りたい」と望む大衆の心をつかむために、両車は世代交代のたびにボディやエンジンを大きくし、装備を豪華にしていった。そして80年前後になると、シビックやファミリアも強敵へと成長。ともに競うことで、日本の小型車を発展させ、市場を大きく拡大させた功績を持つ。
そんなカローラの大きな転機は、83年の5代目で決断したFF化と、2ボックスモデル「FX」の投入。往年のファンには、8代目の時期まで存在した兄弟車のスプリンターも、きっと忘れられない存在だろう。

RIVAL ライバル

icon NISSAN LATIO 日産 ラティオ

  • 日産 ラティオ

    新車価格帯:146万160円~178万9560円 (全グレード)

  • ワンサイズ下のエンジンながらゆとりある後席とトランクを持つ
    ティーダラティオの後継車。2600mmのホイールベースはノートと共通だが、セダンのため全長は4455mmと長い。自慢は広い後席足元空間と大きなトランクだ。サイズはカローラと同等だが、心臓は自然吸気1.2Lの3気筒のみで車格はひとつ下となる。

icon HONDA GRACE ホンダ グレイス

  • ホンダ グレイス

    新車価格帯:175万円~240万9800円 (全グレード)

  • 1.5Lガソリンに加えHVも用意スタイリッシュなデザインも魅力
    近年のホンダ車では、フィットを母体とする3ボックスセダンが競合車だ。昔のフィットアリアはあか抜けない印象だったが、現行のグレイスは「5ナンバー」の小型セダンらしからぬ上質感をウリとする。心臓はハイブリッド&1.5Lガソリンの構成。

HISTORY カローラの歴史

  • 1966 初代カローラを発売

    1966 初代カローラを発売

  • 1970 2代目カローラを発売

    1970 2代目カローラを発売

  • 1974 3代目カローラを発売

    1974 3代目カローラを発売

  • 1979 4代目カローラを発売

    1979 4代目カローラを発売

  • 1983 5代目カローラを発売

    1983 5代目カローラを発売

  • 1987 6代目カローラを発売

    1987 6代目カローラを発売

  • 1991 7代目カローラを発売

    1991 7代目カローラを発売

  • 1995 8代目カローラを発売

    1995 8代目カローラを発売

  • 2000 9代目カローラを発売

    2000 9代目カローラを発売

  • 2006 10代目カローラを発売

    2006 10代目カローラを発売

  • 2012 11代目カローラを発売

    2012 11代目カローラを発売

世代別中古車物件比率

世代別中古車物件比率

現行型と先代がほぼ同程度存在。先々代も全体の21%といまでも購入可能。それ以前のモデルはほとんど流通していない。全体的に物件が豊富なので、購入しやすい車種だ。
※データはセダンのみを集計したものです。

※すべての価格は参考価格です

TOYOTA COROLLA

ボディサイズを縮小しながらも快適性を増した新コンセプトを採用
11代目カローラは先代モデルから全長を短くして取り回し性を向上。さらにハイブリッドを設定し燃費性能にもこだわった。先日のマイナーチェンジではフロントデザインも大幅変更された。

11th (生産期間:2012年~) 

11th

中古車参考価格帯:90万円~220万円 (12年~15年式 ※アクシオ・フィールダーの全グレード)

コンパクトで快適な正常進化を遂げる

苦労したのはプラットフォーム選択。現行のCセグメント用では「5ナンバーサイズ」を維持できないため、ヴィッツアクアで展開するBセグメント用車台を基本に設計をした。その上で、ホイールベースを2600mmまで延長してCセグメントのセダン&ワゴンにふさわしい居住空間を確保し、カローラらしいプロポーションを構築したわけだ。
そんな新型の最大のウリは運転のしやすさ。コンパクトなボディサイズ、小さめの最小回転半径(4.9~5.5m)に加えて、全方位に渡る良好な視界がポイントとなる。スタイルはズングリして見えるが(とくにアクシオ)、ピラー類を立てて、細く設計したことが功を奏している。シニア層のユーザーも多いモデルだけに、親切設計は大正解と言っていい。
とはいえ、容姿は「まじめさ」が前面に出すぎた感じ。そこに修正が加えられたのが2015年の改良で、フロントを大胆に変更!
大型バンパーグリルが目を引く精悍なマスクを採用し、イメージの若返りを図った。加えてフィールダーは、リヤビューも大幅にリニューアルした。
同時に、自動ブレーキを核とする「セーフティセンスC」を新搭載し、FF・CVT車用の1.5Lユニットを新世代機に変更したのも注目点で、全面的に商品力の強化を図った。

INTERIOR インテリア

乗って感じられるクオリティアップ
機能に根ざしたデザインが特徴。2015年春の改良で細部の仕立てや加飾を変更し、質感の改善を図った。豪華仕様のラグゼールは廃止となり、現在は「G」が最上位だ。後席は十分に広いが、視界を邪魔する一体型のヘッドレストが残念なところ。

INTERIOR インテリア

UTILITY ユーティリティ

シーンに合わせて手軽に変化
駆動用バッテリーを後席クッションの下に配置するため、ハイブリッド車でも荷室が広く、使いやすい。フィールダーの後席はもちろん6対4分割可倒式で、ワンタッチ可倒レバーも採用する。容量はアクシオが461L、フィールダーが407~872L。

UTILITY ユーティリティ

SAFETY セーフティ

  • SAFETY セーフティ

  • 一挙に搭載された先進のセーフティ技術
    2015年春の改良の目玉は「トヨタ・セーフティセンスC」の新搭載。レーザーレーダーとカメラを用いて前方の障害物を検知する自動ブレーキと、車線逸脱を警報するLDA、ハイビームとロービームを自動的に切り替えるAHBをセットにした。

MECHANISM メカニズム

  • MECHANISM メカニズム

  • 改良によって1.5L車が大幅アップデート
    1.5Lが2NR-FKE型に切り替わったのは2015年の改良時ではあるが、1.3Lは当初から新世代機の1NR-FE型を採用する。ただし、アイドリングストップは1.3L車や4WD車には設定されず、いまも1.5L搭載のFF・CVT車のみの展開となる。

HYBRID DEBUT

最大33.8km/Lの低燃費を実現する待望のハイブリッドもラインアップ
アトキンソンサイクル1.5L採用のTHSIIは、2代目プリウス用を元祖とするシステム。アクアへの搭載時に小型化&低コスト化が図られ、それがカローラにも転用されたという経緯だ。JC08モード燃費値33.8km/Lはいまもクラスのトップレベル。

HYBRID DEBUT

エコ運転に有用な各種情報を提供。トヨタのハイブリッド車では珍しいタコメーターも装備。

LINE UP

LINE UP

フィールダー
ワゴンのフィールダーは、アクシオと比べるとずっとユーザー層が若く、レジャーユース派にも人気がある。販売の主役はこちらだ。

BEFORE MINOR CHANGE

BEFORE MINOR CHANGE

おとなしい顔つきだったマイナーチェンジ前
初期型は、ユニバーサルデザインを全面に押し出した親しみやすく機能的な造形が特徴。セダンらしい品格を大切にしたデザイン。

OTHER

OTHER

カジュアルな箱形ボディのカローラルミオンは継続販売
個性が光る四角いスタイルや、全幅1760mmのワイドボディならではの開放的なキャビンが魅力のルミオンも、じつはカローラの仲間だ。容姿を見て「bBに似ている」と気づいたひとは鋭い。北米では2代目「サイオンxB」として売られている。

MARKET DATA マーケットデータ

マイナーチェンジで初期型が買い時に
登場から3年が経過し、中古車市場には現行型が豊富に流通する状況となった。先日マイナーチェンジを受けて、改良前の中古車が今後値下がりすると予想される。いまの段階では、売れ筋のフィールダー1.5Lの3年落ちで131万円が相場。人気のハイブリッドは相場が高めでお買い得感は低い。

[アクシオ] グレード×年式別相場

2012年2013年2014年2015年
1.3X103万円114万円122万円
1.5X/1.5G119万円125万円134万円126万円
ハイブリッド/ハイブリッドG172万円188万円204万円

[アクシオ]走行距離×年式別相場

2012年2013年2014年2015年
1万km未満116万円155万円166万円167万円
1万km~3万km114万円152万円138万円
3万km以上110万円151万円206万円

[フィールダー]グレード×年式別相場

2012年2013年2014年2015年
1.5X/1.5G131万円148万円156万円170万円
1.8S140万円162万円180万円
ハイブリッド/ハイブリッドG187万円194万円200万円

[フィールダー]走行距離×年式別相場

2012年2013年2014年2015年
1万km未満137万円178万円185万円181万円
1万km~3万km136万円168万円180万円
3万km以上130万円160万円182万円
  • 年式

    年式
    デビュー翌年の2013年式が半数以上を占める。次の多いのが2012年式。まだ新車保証が残る年式が中心となる。

  • 走行距離

    走行距離
    デビュー年がまだ新しいため低走行車両が中心。もっとも多いのが1万~3万kmで、半数近くを占める。

グレード

グレード
エンジン別に見ると1.5Lの割合が多いが、HV車も豊富。ボディ別ではフィールダーがわずかに多め。

10th (生産期間:2006年~2012年) 

アクシオのサブネームを与えてブランドイメージを再構築した10代目
セダンにはアクシオというサブネームが与えられた10代目。定評ある先代をさらに上まわる高品質感を目指して開発された。一方フィールダーはより若年層への訴求を強めている。

2006年 トヨタ カローラアクシオ G(CVT)

  • 2006年 トヨタ カローラアクシオ G(CVT)

    中古車参考価格帯 50万円~150万円 (06年~12年式 ※アクシオ・フィールダーの全グレード)

  • 主要諸元
    2006年 トヨタ カローラアクシオ G(CVT)
    全長×全幅×全高:4410×1695×1460mm
    ホイールベース:2600mm
    トレッド前/後:1480/1465mm
    車両重量:1150kg
    総排気量:1496cc
    エンジン:直4DOHC
    最高出力:110ps/6000rpm
    最大トルク:14.3kg m/4400rpm
    10・15モード燃費:18.2km/L
    サスペンション前:ストラット
    サスペンション後:トーションビーム
    ブレーキ前/後:Vディスク/ドラム
    タイヤ前後:195/65R15

ひとクラス上に向け明確な質感の向上

扱いやすい「5ナンバーサイズ」をキープしながら、ひとつ上の上級感を目指したこと。それが、日本のカローラファンに向けて送り出された10代目の見どころだ。洗練度を高めたスタイルや、細部の質感にまでこだわったインテリアに、カローラの「新しい世界観」が表現されていた。
この世代でセダンに「アクシオ」のサブネームを与えたのは、根強く残る「カローラ=大衆車」のイメージを払拭し、新しいカローラ像をつくるためでもあった。前年の2005年に2代目ヴィッツを母体とする1L&1.3Lセダンのベルタが投入されていて、カローラの上級移行で棲み分けを図る戦略が取られた。
現行の11代目は、消滅したベルタのユーザーもカバーするため1.3L車も設定するが、10代目は1.5Lと1.8Lの2タイプの心臓をラインアップ。136馬力の2ZR-FE型を積むアクシオ1.8ラグゼールはゆとりある走り、フィールダー1.8Sは活発な動力性能をウリにしていた。
さらに、4WD車が採用するダブルウイッシュボーン式のリヤサスもMCプラットフォーム(ミディアム&コンパクト用車台)をベースとしていた世代のカローラの特徴だ。全体として乗り味に「ひとクラス上」の印象が漂うのは、そうした基本設計の違いに由来する面が大きい。

ひとクラス上に向け明確な質感の向上

INTERIOR インテリア

もはや「大衆車」を脱したクオリティ感
デザイン、質感ともに上質な仕立て。リーマンショックの前に登場したモデルだけに、開発は明確に「上級指向」だった。それを象徴するのはアクシオの1.8ラグゼールで、専用のグリルやシート、木目調パネルを採用して豪華に装っていた。

INTERIOR インテリア

MARKET DATA マーケットデータ

先代は100万円でねらえる満足度の高い選択肢
中古車市場でもっとも物件が豊富なのが先代カローラ。モデルチェンジで価格が大幅に下がり、いま買い時を迎えている。アクシオ「X」の5年落ちが89万円、7年落ちが70万円という魅力的な相場。走行距離も3万~5万kmの車両が多く残っているので、低走行車両も買いやすい状況だ。

[アクシオ]グレード×年式別相場

2006年2007年2008年2009年2010年2011年2012年
X63万円61万円70万円74万円89万円96万円105万円
G64万円69万円71万円84万円102万円112万円127万円
ラグゼール62万円66万円74万円89万円92万円106万円146万円

[アクシオ]走行距離×年式別相場

2006年2007年2008年2009年2010年2011年2012年
3万km未満63万円68万円75万円92万円96万円108万円113万円
3万km~5万km64万円67万円72万円83万円93万円105万円107万円
5万km~8万km62万円65万円68万円82万円90万円96万円94万円
8万km以上57万円60万円66万円68万円71万円90万円

[フィールダー]グレード×年式別相場

2006年2007年2008年2009年2010年2011年2012年
1.5X70万円72万円88万円91万円96万円109万円111万円
1.8S70万円77万円88万円95万円112万円131万円132万円

[フィールダー]走行距離×年式別相場

2006年2007年2008年2009年2010年2011年2012年
3万km未満88万円83万円91万円101万円112万円122万円131万円
3万km~5万km69万円80万円90万円96万円110万円123万円122万円
5万km~8万km66万円72万円88万円90万円101万円104万円107万円
8万km以上59万円61万円78万円81万円98万円94万円94万円

9th (生産期間:2000年~2006年) 

2000年 トヨタ カローラ G(4速AT)

快適さだけでなく走りでも「ゆとり」を見せた
プラットフォームからの一新により、飛躍的に成長したのがこの世代。モダンなスタイルとパッケージだけでなく、走りの能力もクラスの水準を超えていた。性能は1.3L車でも不満はなく、1.5L車なら十分によく走るが、そのずっと上を行くのが1.8L車。とくに、190馬力の2ZZ型を積むZエアロツアラーは、目の覚めるような走りを楽しませてくれた。

2000年 トヨタ カローラ G(4速AT)

中古車参考価格帯:30万円~70万円 (00年~06年式※セダン・フィールダー・ランクスの全グレード)

主要諸元
2000年 トヨタ カローラ G(4速AT)
全長×全幅×全高:4365×1695×1470mm
ホイールベース:2600mm
トレッド前/後:1490/1470mm
車両重量:1040kg
総排気量:1496cc
エンジン:直4DOHC
最高出力:110ps/6000rpm
最大トルク:14.6kg m/4200rpm
10・15モード燃費:16.6km/L
サスペンション前:ストラット
サスペンション後:トーションビーム
ブレーキ前/後:Vディスク/ドラム
タイヤ前後:175/70R14

LINE UP

フィールダー

フィールダー
この時代に、ワゴンには「フィールダー」のサブネームがついた。スポーツツインカムの2ZZ-GE型を積むモデルもあり、若者に人気を博した。

ランクス

ランクス
FXの後を継ぐ2ボックスの5ドア車は、カローラ店扱いが「カローラランクス」、ネッツ店扱いが「アレックス」。その末裔がオーリスなのだ。

森野恭行

IMPRESSION
自動車ジャーナリスト森野恭行の○と×

GOOD

剛性感を増したボディでハンドリングの質が向上
現行モデルの走りが磨かれたのは、ハイブリッド車の追加がきっかけ。走りの質感を高める目的で、ボディ要所に補強を施し、サス設定を見直したのが奏功した。2015年春の改良で、その成果がガソリン車にも反映された。ハイブリッド車に言及すれば、ハンドリングのリニアさ、乗り心地の快適度はさらに向上した印象。

BAD

デビュー当時の完成度は高いとは言えなかった
デビュー当初の11代目カローラは、土台をBセグメント級に格下げしただけでなく、ほかの面でもコストダウンを強く意識した設計のネガが各所に見て取れた。ゴツついた乗り心地やあいまいなハンドリングは典型的な例で、走りの安心感、快適性ともに、ユーザーが望むレベルには達していなかったと言っていい。

※すべての価格は参考価格です
※中古車参考価格はすべてGoo-net6月調べ

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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