新車試乗レポート
更新日:2018.10.24 / 掲載日:2017.06.19
トヨタ プリウスPHV 試乗レポート
トヨタ プリウスPHV 試乗レポート
試乗
[フルモデルチェンジ]
発表:2017年2月15日
トヨタ自動車 お客様相談センター
TEL:0800-700-7700
文と写真●編集部
プリウスとの価格差を納得させてくれる新次元のEV走行と上質な乗り味
これまでのハイブリッド車に慣れたひとでも、いや、慣れたひとほど驚くかもしれない。試乗会場からスタートしたプリウスPHVは、ドライバーがモードを意識するまでもなく、EV走行を保ったまま街中でのストップ&ゴーを余裕でこなし、都市高速へと合流する登り坂をスルスルと駆け上がった。ETCレーンを過ぎ、合流車線で加速をしてもまだエンジンはかからない。そのまま追い越し車線へと躍り出て、アクセルを踏み込めば間髪入れずにクルマが前に出る。そのレスポンスのよさはガソリン車のキックダウンとは段違いだ。トヨタが次世代環境車として送り出した新型プリウスPHVの走りは、見た目以上にプリウスと違うものだった。
新型プリウスPHVのEV走行可能距離は68.2km。これは先代の2倍以上にあたる。さらに発電用ジェネレーターを駆動力へと活用する「デュアルモータードライブシステム」の採用で、速度レンジも時速130kmまで大幅に強化。これにより、日常での走行シーンのほとんどをEV走行でまかなえるようになったという。また、先代モデルユーザーの意見を取り入れ、急速充電への対応など、日々の使い勝手についてもさらに洗練されることとなった。
高価なリチウムイオン電池をプリウスよりも多く搭載する関係から、車重が重く、価格も高くせざるを得ないところを逆手にとって、プリウスよりも乗り味を上質な方向にチューニングしたのも好印象。しなやかな足さばきはモーター走行の静けさともマッチする。プリウスとの差別化という意味でも、納得の仕上がりだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
センターコンソール中央に11.6インチの縦型液晶モニターを配置。車載通信機を備え、ナビゲーションに加えて各種のコネクテッドサービスを提供する。
■インテリア/エクステリア写真[2]
システム全体で122馬力を発生するハイブリッド・パワートレイン。2基のモーターを駆動することで、力強い走りを可能としている。
9.5インチのゴルフバック2個が収容可能なラゲッジルーム。通常状態で360L、後席前倒し時で最大の1200Lを確保する。
プリウスに対して伸びやかなスタイリングを実現するべく全長を105mm拡大(フロント25mm、リヤ80mm)。特徴的なリヤガラスは空力にも優れるという。
トヨタ プリウスPHV Aプレミアム(CVT)
全長×全幅×全高 | 4645×1760×1470mm |
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ホイールベース | 2700mm |
トレッド前/後 | 1530/1540mm |
車両重量 | 1530kg |
エンジン | 直4DOHC+モーター |
総排気量 | 1797cc |
エンジン最高出力 | 98ps/5200rpm |
エンジン最大トルク | 14.5kg m/3600rpm |
モーター最高出力前後 | 72ps/31ps |
モーター最大トルク前後 | 16.6kg m/4.1kg m |
JC08モード燃費 | 37.2km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 195/65R15 |
価格
プリウスPHV | 326万1600円~422万2800円(全グレード) |
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