新車試乗レポート
更新日:2018.10.27 / 掲載日:2015.04.10
マツダ アテンザ セダン 試乗レポート
マツダ アテンザ セダン 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発売/2014年11月20日
マツダコールセンター
0120-386-919
文●森野恭行 写真●編集部
■足まわりも改良されたことで高級感が大幅にアップした
最新の技術とデザインは出し惜しみをせずに、既存のモデルにもできるだけ早く投入する。それが、いまのマツダの戦略だ。そこで新型アテンザを見ると・・・フェイスリフトを行うと同時に、インパネにまで大規模な改修を実施した。効果はわかりやすく、マツダのフラッグシップとしてのアテンザの存在感は、一段と明確なものになった。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
内外装のリニューアルはマイチェンの常套手段。商品力の向上に直結するものだが、今回のアテンザの改良では、シャシーの進化も大きな効果を発揮している。具体的に述べれば、乗り心地の上質感がワンランク上のレベルとなり、ハンドリングの一体感にも磨きがかけられたのだ。
カギとなるのは、フリクション低減を図った新しいダンパーの採用と、フロントロアアームブッシュの形状変更。地味な改良に思えるだろうが、これでサスのつっぱり感が見事に低減された。従来型の場合、19インチ45タイヤ(Lパッケージに標準)とのコンビでは、荒れた路面でのカドのある乗り心地や、初期応答のクセ(中立付近の操舵のつながりがイマイチ)が気になったもの。だが、新型ではその不満が解消されている。
ただし、仕上がりがいいのはFFモデル。新設定の4WDモデルについては、微小な操舵における応答や手ごたえ感にわずかだがリニアでない点が認められ、もう一段の熟成を望みたいと感じた。その一点を除けば、「本当によくなった」と太鼓判を押せる出来だ。静粛性の向上も見逃せない点で、小さな改良の積み重ねが大きな効果を生んでいることがわかる。走りにこだわるファンはきっと、高級感を増した内外装以上に、深みを増した走りのテイストに惚れ込むことだろう。
■インテリア/エクステリア写真[1]
インパネのアッパー部とセンターコンソールを新たなデザインとした。マツダコネクトや電動パーキングブレーキの新採用もカギで、コックピット全体をリニューアルしている。
Lパッケージには電動リヤサンシェードと後席シートヒーターを新採用。フラッグシップにふさわしい充実の装備を実現した。加えて、ホワイト本革内装の色味の変更も行った。
■インテリア/エクステリア写真[2]
従来型と変わらず、2.2Lクリーンディーゼルのほか、2&2.5Lのガソリン直噴ユニットも用意する。
大柄なボディサイズを活かして474Lの大容量を実現。後席には6対4分割可倒機構を採用し、長尺物の収納にも対応している。
目を引くのはLED発光シグネチャーを採用した新デザインのリヤコンビランプ。高級感と精悍さに磨きをかけたフロントビューとあわせて、アテンザの新たな魅力を訴求している。
マツダ アテンザ セダン 25S Lパッケージ(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4865×1840×1450mm |
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ホイールベース | 2830mm |
トレッド前/後 | 1595/1585mm |
車両重量 | 1470kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 2488cc |
最高出力 | 188ps/5700rpm |
最大トルク | 25.5kg m/3250rpm |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 225/45R19 |
価格
マツダ アテンザ セダン | 276万4800円~396万9000円(全グレード) |
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