新車試乗レポート
更新日:2018.10.06 / 掲載日:2016.08.26
トヨタ プレミオ 試乗レポート
トヨタ プレミオ 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表/2016年6月13日
トヨタ自動車・お客様相談センター
0800-700-7700
文と写真●編集部
■外観をリフレッシュした伝統ある5ナンバーセダン
かつては、3ナンバーのクルマというのは特別な存在だった。税制上でもそうだったし、全長4700mm、全幅1700mmという規格は、見た目においても堂々たるサイズ。それがいまではミドルクラスでも3ナンバーは当たり前。ひとクラス下のファミリーコンパクトですら3ナンバーが目立つように。そんななか、ミドルクラスでありながら5ナンバーを頑なに守りとおすのがプレミオとアリオン。今回、ルックスに大きくメスが入った。
■ドライビング/ユーティリティ
プレミオとアリオンは兄弟車で、メカニズムを共有している。デビュー当初はデザインが差別化されていたが、今回の改良で外観の相似性が高められたのが見どころ。試乗車はプレミオで、グレードは2Lエンジンを搭載した「G EXパッケージ」となる。メカニズムにおける新機軸はなく、安心して乗れるプレミオの美点はそのまま継承されている。ミドルクラスとしては小さめのボディで、2Lでも余裕あるトルクを感じる。ダウンサイジングした最近のクルマでは味わえない自然な走りが、プレミオの最大の個性と言っていい。
また、インテリアのクオリティが大きく高まったのも注目点。センタークラスターからシフトレバー付近までのデザインが一新されたほか、オプションでブラウン色の本革シートが新たに設定されるなど、ひとクラス上の上質さを身につけた。さらにメーター類が一新され、高解像度の4.2インチカラーTFT液晶を採用。これは視認性の高さはもちろん、新しい世代のクルマだと感じさせてくれるもの。
5ナンバーを維持しつつ、上質さを求めるユーザーはいまでも多い。日本人による日本人のためのクルマ、それがプレミオの存在価値と言えよう。
■インテリア/エクステリア写真[1]
シンプルゆえに使いやすい形状のコクピットまわり。改良の最大の見どころとなるのは、4.2インチカラーTFT液晶の採用。計器類のデザインが見直され、新鮮味がグッと増した。
5ナンバーサイズとはいえ、室内のゆとりは十分。レザーシートにブラウン色が設定されたのも今回の改良から。リーズナブルな車両価格以上の品質感を提供してくれる。
■インテリア/エクステリア写真[2]
取材車は2Lエンジン搭載車だが、ほかに1.8Lと1.5Lモデルも選択可能。トランスミッションは全車CVTが組み合わされる。
トランクスペースが広く、ゴルフバッグもしっかり積めそう。リヤシートを倒せば長尺物も積載できる。
フロントまわりの改良と比べて、リヤまわりのデザイン変更は控えめ。トヨタブランドのアイデンティティ「キーンルック」の採用は見送られ、若々しさよりも落ち着いたデザインがなされている。
トヨタ プレミオ 2.0G EXパッケージ(CVT)
全長×全幅×全高 | 4595×1695×1475mm |
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ホイールベース | 2700mm |
トレッド前/後 | 1480/1465mm |
車両重量 | 1270kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1986cc |
最高出力 | 152ps/6100rpm |
最大トルク | 19.7kg m/3800rpm |
JC08モード燃費 | 15.6km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 195/55R16 |
価格
プレミオ | 190万8655円~268万6255円(全グレード) |
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