新車試乗レポート
更新日:2018.10.26 / 掲載日:2016.11.18
トヨタ 86 試乗レポート(2016年11月)
トヨタ 86 試乗レポート
試乗
[マイナーチェンジ]
発表:2016年7月5日
トヨタ自動車・お客様相談センター
TEL:0800-700-7700
文●竹岡 圭 写真●編集部
空力性能を見直した効果は公道試乗でもしっかり体感できる
Report 竹岡 圭
試乗日は残念ながら雨上がりのウエット路面。正直なところ、マイナーチェンジ前の86は、ウエット路面では少々気を遣うクルマだったので、気を引き締めなおして乗り出したところ・・・。あれっ!?ずいぶん安定して、以前のヒヤッと感がないゾ!ということに、まず驚いちゃったのだ。
これには、リヤまわりを中心にボディ補強が行われ、ショックアブソーバーのバルブ構造が見直されたことが効いているのは言うまでもないが、それに加えて空力性能に気を遣ったこともかなり影響が大きいようだ。
最近のクルマ作りは、まずボディ剛性、続いて空力性能、最後にサスペンションチューンなどの足まわりといった手法を取るとのこと。今回もその空力にかなり力が入れられており、使われたのはアルミテープ。それだけ聞くと、なんとなく怪しい気もしなくはないが、じつはトヨタではすでにミニバンなどにも使われている技術なのだ。
これは、走行中にクルマが帯びた電気を放電する技術だそうで、電気の積力が小さくなることにより、空気がボディに沿ってキレイに流れるようになるらしい。ようはエアロパーツと同じ効果なのだが、デザインを壊さずにできるのが美点だ。
実際安定感が増してかなり乗りやすくなり、より楽しめる幅が広がったので、さらにファンが増えること間違いナシだろう。
■インテリア/エクステリア写真[1]
トヨタ最小径362mmの真円ステアリングホイールは、握りやすい断面形状でスポーツカームード満点。シートのホールド性が高まって、身体の収まりもいい。
発売以来初めて手が入れられたエンジン。最高出力は7馬力アップの207馬力、最大トルクは1.6kgmアップの21.6kgmへと性能向上。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ここは変更ナシ。日常使いはもちろんのこと、2名分の旅行荷物を搭載できるくらいの余裕あるスペースが確保されているので便利だ。
よりワイドに見えるよう、バンパー部分の黒色加飾部位の幅などが変更されている。リヤコンビランプも水平基調にすることで、よりシャープな印象に。
トヨタ 86 GT(6速MT)
全長×全幅×全高 | 4240×1775×1320mm |
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ホイールベース | 1320mm |
トレッド前/後 | 1520/1540mm |
車両重量 | 1240kg |
エンジン | 水平対向4DOHC |
総排気量 | 1998cc |
最高出力 | 207ps/7000rpm |
最大トルク | 21.6kg m/6400-6800rpm |
JC08モード燃費 | 11.8km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ前/後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 215/45R17 |
価格
86 | 262万3320円~325万800円(全グレード) |
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