新車試乗レポート
更新日:2018.10.28 / 掲載日:2016.11.18
マツダ アテンザ 試乗レポート
マツダ アテンザ 試乗レポート
試乗
[マイナーチェンジ]
発表:2016年08月25日
マツダコールセンター
TEL:0120-386-919
文と写真●編集部
走り、質感、機能をアップデート高級車に求められる上質さを獲得
CX-5以降、マツダは従来の「前期・後期」的なマイナーチェンジ戦略から、新技術を随時投入して、これによって長く商品の魅力を維持する方式へと転換した。今回の大幅改良で導入された技術的なハイライトは、「Gベクタリングコントロール(GVC)」。これは、ハンドル操作に合わせてエンジンの駆動トルクを変化させることで、タイヤの接地荷重をコントロールし、スムーズな挙動を実現するというもの。
この技術が導入された新型アテンザの試乗では、コーナリングでの身のこなしが一層スムーズになったことが体感できた。具体的には修正舵が減り、思ったとおりのラインを走らせることがより容易になったのだ。助手席や後席でもその効果は実感でき、頭の横揺れが明らかに少なくなった。2015年の改良時に足まわりが改良され乗り心地が改善されたが、GVC装着車はさらにしなやかに走るようになった印象。単純に足まわりをソフトにした仕立てとは違って、ハイペースで走らせてもクルマとの一体感はそのままなので、非常に爽快だ。
上質さを感じさせる走りの印象を後押しするのがディーゼルエンジンの騒音対策。フロントガラスの板厚アップと合わせて、室内で感じる騒音は非常に低く抑えられた。また、インテリアも新デザインのステアリングを採用したほか、パネルや内張りのカラーを変更したり、本革シートの表皮に上質なナッパレザーを採用しすることで、上級車に期待する質感と重厚さが備わった。乗れば実感できるその違い、新型の進化は、見た目よりもずっと大きい。
■インテリア/エクステリア写真[1]
注目はアテンザが目指す高級感を象徴する「Lパッケージ」。ホワイトとブラックの2色を設定し、カラーコーディネイトや専用加飾で上質感を表現。
ディーゼル車には「DE精密加給制御」技術を導入し、レスポンスをアップさせた。ノイズも大幅に低減している。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ラゲッジ容量については従来モデルと同様。通常時で474L、後席を倒せばさらにスペースは拡大。
安全装備も進化。新たに「アダプティブLEDヘッドライト」、後方側面を監視する「ブラインドスポットモニタリング」、前方の車両や歩行者を検知し自動ブレーキをかける「アドバンストスマートシティブレーキサポート」を採用。作動領域は約4km~80km。
マツダ アテンザセダン XD Lパッケージ(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4865×1840×1450mm |
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ホイールベース | 2830mm |
トレッド前/後 | 1595/1585mm |
車両重量 | 1540kg |
エンジン | 直4DOHCディーゼルターボ |
総排気量 | 2188cc |
最高出力 | 175ps/4500rpm |
最大トルク | 42.8kg m/2000rpm |
JC08モード燃費 | 19.6km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 225/45R19 |
価格
アテンザセダン | 276万4800円~400万1400円(全グレード) |
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