アウディ Q2　クリーンディーゼルエンジン搭載のTDIモデル追加

　アウディジャパンは5月17日、プレミアムコンパクトSUVの「アウディ Q2」シリーズに、クリーンディーゼルエンジン仕様のTDIモデルを追加するとともに、装備、仕様を一部変更し、同日より全国のアウディ正規ディーラーを通じて発売すると発表した。TDIモデルの車両本体価格帯は4,180,000円～4,550,000円（消費税込）。

2021年2月にマイナーチェンジしたQ2　パワートレインを2種類に拡充

　アウディ Q2シリーズは、Qシリーズの中で最も小さく、個性的でコントラストの効いた内外装のデザインが特徴のプレミアムコンパクトSUV。全長4.2m、全幅1.8m、全高1.53mと都市部の機械式立体駐車場に入庫可能なボディサイズながら、ワンサイズ上のクラスに匹敵する快適性とユーティリティ性能を兼ね備えている。2021年2月にはデビュー以来初となる大幅刷新を行い、スポーティな印象がより高められた。

　今回追加されたのは、最高出力 110kW（150ps）、最大トルク340Nmを発生するクリーンディーゼル2.0 TDIエンジンを搭載したモデル。これによりQ2ファミリーのパワートレインは、クリーンディーゼルエンジンTDIとガソリンエンジンTFSIの2種類となっている。両エンジンとも高効率な7速Sトロニックトランスミッションを組み合わせ、前輪駆動方式を採用している。

　クリーンディーゼルエンジンTDIはコモンレール式燃料噴射システムをはじめ、排ガス中のPM（粒子状物質）を吸着するためにDPF（ディーゼルパティキュレートフィルター）や、尿素を用いる SCR（選択触媒還元）システムを採用し、厳しい日本の排ガス規制をクリア。また、燃費面もWLTCモードにおいて17.8km/Lを達成、低燃費を実現した。
　ちなみにガソリン1.5 TFSIエンジンは、高圧の直噴システムなどにより、最高出力 110kW（150ps）、最大トルク250Nmを発揮。エンジンが低負荷の際には2気筒となる気筒休止システムのシリンダーオンデマンド（cod）を採用し、燃費は15.8km/L（WLTCモード）となっている。

グレードの違いで異なる個性を表現したエクステリアデザイン

　エクステリアデザインでは、TDIモデルにもボンネットの先端に、往年の「Audi Sport quattro」のイメージを受け継ぐ3分割スリットを配置。また、従来よりも薄くなった八角形のシングルフレームグリルをはじめ、よりシャープなデザインのLEDヘッドライト、開口部を拡大したフロントバンパー、五角形のモチーフを取り入れた力強い印象のリヤバンパーなどを採用。大きなルーフスポイラーに加え、新デザインのリヤディフューザーなどにより、リヤビューは彫刻のような大胆さを持ち、これまで以上にスポーティで存在感のあるデザインとなった。
　また、グレードの違いによる個性を際立たせるため、新たにadvancedではアンダーガードはシルバーに、ホイールアーチエクステンションやサイドシルなどはコントラストペイントを施した。一方でS lineでは、それらをすべてボディ同色で仕上げ、さらにマトリクスLEDヘッドライト ダイナミックターンインディケーターをオプションに新設定している。

洗練されたコックピットデザイン

　インテリアは、TFSIモデル同様にエアベントやシフトレバーのデザインを変更。水平基調のダッシュボードと宙に浮かぶようなセンタークラスター、円形の4つのエアベントがスタイリッシュでモダンな雰囲気を演出する。そしてメーターパネル内は、12.3インチ液晶ディスプレイのアウディバーチャルコックピットを採用。MMIナビゲーションシステムやAudi connect、アウディスマートフォンインターフェイス等、利便性の高いインフォテインメントシステムをオプションで選択できる。
　またドライバーアシスタンスシステムとして、プレセンスフロントを全モデル標準装備。そのほか、従来のアダプティブクルーズコントロール、アクティブレーンアシストを統合したアダプティブクルーズアシスト、サイドアシスト、プレセンスベーシック、ハイビームアシストを、コンビニエンス＆アシスタンスパッケージ（ナビゲーションパッケージ選択必須）としてオプション設定する。
　デザイン面や機能性など、細部にこだわったデザインで洗練されたコックピットを作り上げた。

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