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更新日:2021.06.02 / 掲載日:2021.06.02

4ランナーに『TRD スポーツ』を設定、米国トヨタの中心的SUV オンロード性能を強化

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 米国トヨタは現地時間6月1日、トヨタ 4ランナー2022年モデルにTRD スポーツを追加して発売すると発表した。

 トヨタ4ランナーは、40年近くにわたってアメリカにおけるトヨタのラインナップの中心的存在であり、舗装路もトレイルもこなすSUVとしてその地位を築いてきた。新しいTRDスポーツは、卓越したスタイルと性能の融合が実現しているという。

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スタイル、機能ともにオンロードへ適応した4ランナー

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 4ランナーは、中型トラックの兄弟車であるタコマと同様に、TRD オフロードとTRD プロに加えて、TRD スポーツグレードが追加される。しかし、TRD オフロードとプロが最も険しい地形のために設計されたトレイル対応機能を追加するのに対し、TRD スポーツはスタイル、センス、そして公道仕様にグレードアップされる。

 4ランナー TRD スポーツは、日常的な快適性とロードダイナミクスの向上に重点を置き、専用のX-REAS(Cross-Linked Relative Absorber System)サスペンションを追加して、オンロードでのハンドリングを強化している。X-REASは、「リミテッド」にも採用されているシステムで、でこぼこした路面やコーナリング時にショックアブソーバーの減衰力を自動的に調整するもの。センターコントロールアブソーバーは、車両の対向するコーナーのショックアブソーバーを「X」のようにクロスリンクさせ、相反する入力を相殺することで、揺れや不安定さを低減する。

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 TRDスポーツには、2WDと2速トランスファーケースを使用したパートタイム4WDを用意。2WD車では9.0インチ、4WD車では9.6インチの広い地上高を確保。TRDスポーツは、「SR5」をベースに、17インチホイールに加えて、ダークグレーのアクセントが効いたマシンフェイスの20インチホイールを新たに採用している。また、全車にフルサイズのスペアタイヤを装備している。

 グリル、ロッカーパネル、ボディモールなどにカラーアクセントを施した個性的なスタイリングを採用。TRDスポーツには、TRDスタイルのボンネットスクープ、フロントスポイラーが追加され、ブラックのルーフレールがカラーリングを引き立てている。そして、4ランナーの2022年モデル全グレードにLEDヘッドランプ(ロービーム)、フォグランプに加え、新たにLEDハイビームが採用された。

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 インテリアでは、TRDスポーツではクロスをやめてソフテックストリムのシートを採用し、前席にシートヒーターを追加。ブラックのソフテックスシートにはグレーのコントラストステッチが施され、フロントヘッドレストにはグレーのTRDステッチロゴが配されている。また、TRDスポーツフロアマットやTRDシフトノブを標準装備する。

 4ランナー TRD スポーツには、8インチのマルチメディア・タッチスクリーン・ディスプレイが標準装備される。Apple CarPlay、Android Auto、Amazon アレクサに対応しているほか、マルチメディアシステムには、USBメディアポート、ハンズフリー電話機能、Bluetoothワイヤレステクノロジーによる高度な音声認識と音楽ストリーミング、SiriusXMの3ヶ月間のオールアクセストライアルが含まれる。

タフなボディに走行性能、積載性…頼れるSUV、4ランナー

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 4ランナーの強みは、4リンクのリアアクスルとコイルスプリング式サスペンションを採用したタフなボディオンフレーム構造にあり、TRD スポーツではX-REASも採用している。そして270馬力の4.0リッターV6エンジンを搭載。また、VVT-i(Dual Independent Variable Valve Timing with Intelligence)により、エンジンの動作範囲内でトルクを最適化している。

 トランスミッションは、シーケンシャルシフトモードを備えた5速ECT-iオートマチックトランスミッションを採用。TRD スポーツは、4ランナーの全グレードと同様に、一体型の牽引ヒッチレシーバーとワイヤリングハーネスを標準装備し、最大5,000ポンド、最大500ポンドのトングウェイトを牽引することができる。

 4ランナーの2WDモデルには、トラクションコントロール(TRAC)の機能の一つである自動LSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)が標準装備されている。これは、砂や雪の中から車を掘り出す際などに、車輪の滑りをある程度許容する機能だ。また、パートタイム4WDシステムは、アクティブトラクションコントロール(A-TRAC)を採用し、ローレンジ選択可能な2速トランスファーケースによりオフロード性能を強化している。A-TRACは、地面に接している片方の車輪に駆動力を配分することで、地形の凹凸や滑りやすい場所での車輪のスリップを感知し、トラクションを維持することができる。

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 収納に関しては、4ランナーには複数のオプションが提供される。2列目シートを使用した場合、カーゴエリアは最大47.2立方フィートの積載スペースとなる。さらに2列目を折りたたむと、89.7立方フィートの広大なカーゴエリアが出現。2列目のシートは、ヘッドレストを外さずにフラットにすることができる。また、4ランナーには、標準の120Vコンセントと2つの12Vコンセントが備わる。

 TRD スポーツには、運転席8ウェイパワーシート、レザートリム付きチルト/テレスコピックステアリングホイール、後席吹き出し口と花粉フィルター付きエアコン、パワースライディングリフトゲートウィンドウが標準装備される。4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイには、外気温、オドメーター、トリップメーター、平均燃費推定値、レーンディパーチャーアラートやダイナミックレーダークルーズコントロールなどのTSS-P機能などが表示される。

トヨタ・セーフティ・センスP が全車標準装備

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 2022年モデルの4ランナーには、歩行者検知機能付きプリクラッシュシステム、揺れ警告システム付きレーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビーム、ハイスピードダイナミックレーダークルーズコントロールなどの先進的な運転支援技術群である トヨタ セーフティセンス P(TSS-P)が全車に標準装備されている。

 TSS-Pに加えて、4ランナーには、車両安定性制御 (Vehicle Stability Control)にトラクションコントロール(TRAC、4WDの場合はA-TRAC)、ABS、EBD(Electronic Brakeforce Distribution)、ブレーキ アシスト、スマート ストップ テクノロジーを加えたトヨタのスターセーフティシステムが搭載されている。

 また、運転席・助手席用アドバンストエアバッグシステム、前席用サイドエアバッグ、運転席・助手席用ニーエアバッグ、全列用ロールセンシングサイドカーテンエアバッグなど8つのエアバッグを標準装備している。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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