新車試乗レポート
更新日:2018.11.30 / 掲載日:2015.01.30
アウディ S3 セダン 試乗レポート
アウディ S3 セダン 試乗レポート
試乗
【ニューモデル】
発売/2014年1月14日
アウディコミュニケーションセンター
0120-598-106
文●森野恭行 写真●編集部
■ラグジュアリーモデルからの乗り換えユーザーも納得の質感
日本のセダン人気は持ち直し傾向。とくに、手頃なサイズで、スタイリッシュなモデルが関心を集めている。好例は・・・機械式駐車場の利用を容易にする1.8m以下の全幅と、4.5mを切る全長を特徴とするアウディA3セダンだ。で、その仲間に高性能バージョンのS3セダンも加わった。285馬力/38.8kg mの2L TFSIとクワトロのコンビと言えば、血が騒ぐファンも多いだろう。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野恭行
S3セダンはアウディドライブセレクトを搭載するが、コンフォートモードにおける乗り味は、スポーツセダンとしては思いのほか快適な印象。拍子抜けする人もいるだろうが、ノーマル、ダイナミックと切り替えていくと、サス(オプションのマグネティックライド付き)はグッと引き締まり、ステアリングの手ごたえ感も増すから安心していい。ダイナミックを選べば、エンジンはグッとパワフルになり、Sトロニックの変速のキレも鋭くなるのだから、つい「ちょっとコーナーでも攻めようか」という気分になる。
鞭を入れれば、S3セダンは期待通りの刺激的な加速フィールと、正確なハンドリングを提供してくれる。この仕上がりなら、こだわり派も満足だろう。ちなみに、操縦安定性と快適性のバランス点を高めることに、大きく貢献するのがマグネティックライド。検討に値するアイテムだ。
そんなS3セダンの母体は、VWゴルフシリーズのゴルフVIIでもおなじみのMQB。つまりはCセグメントのモデルなのだが、安心や快適度を含めてテイストはひとクラス上で、ダウンサイザーも納得させる魅力を備えている。とくに感心したのは、悪天候下の高速走行における安定性や安心感。伝統あるクワトロのノウハウが、きちんと活きている証拠だ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
フラットボトム形状の本革巻きステアリングはパドルも装備。マットブラッシュトアルミニウムの加飾パネルとのコンビで、「Sモデル」ならではのスポーティさを演出する。
スポーツシートを標準装備。レザー張りはオプションで、標準はレザー/クロスだ。後席スペースについては、足元空間は十分に広いが、頭上高の余裕はさほど大きくはない。
■インテリア/エクステリア写真[2]
心臓はハイチューン版の2L TFSIと6速Sトロニックの組み合わせ。神経質なところはなく、下から有効なトルクを発生する。
S3はクワトロのため、荷室容量はFFのA3セダンより35L少ない390L。トランクスルーを標準採用。
左右4本出しのエキゾーストと18インチ40タイヤが、S3セダンの高性能をアピールする。1380mmの全高は、スポーツバック(ルーフレール付き)よりも60mmも低い設定だ。
アウディ S3 セダン(6速AT・Sトロニック)
全長×全幅×全高 | 4470×1795×1380mm |
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ホイールベース | 2630mm |
トレッド前/後 | 1545/1515mm |
車両重量 | 1520kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1984cc |
最高出力 | 285ps/5300-6200rpm |
最大トルク | 38.8kg m/1800-5200rpm |
JC08モード燃費 | 14.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | 4リンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 225/40R18 |
価格
アウディ S3 セダン | 337万~585万円(全グレード) |
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