新車試乗レポート
更新日:2018.11.30 / 掲載日:2015.11.06
フォルクスワーゲン ゴルフ オールトラック 試乗レポート(2015年11月)
フォルクスワーゲン ゴルフ オールトラック 試乗レポート
試乗
【ニューモデル】
発表/2015年7月21日
フォルクスワーゲン カスタマーセンター
0120-993-199
文●森野恭行 写真●編集部
■スタイルも走りもよりアクティブなゴルフ期待の追加モデル
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
乗ってすぐに顔をほころばせるのは、1.8L TSIが生むゆとりある走りと高い静粛性。エンジンの滑らかな回転フィールとも相まって、ひとクラス上の満足度を提供してくれる。タフな使い方も考慮して、湿式多板クラッチ採用の6速としたDSGの変速も洗練されたものだ。1.4L TSIを積むヴァリアントのハイラインと比べて車重は160kg重いが、40馬力/6.1kg m強力な心臓は、それを上まわる余裕をもたらす。さらにスポーツモードでは力強く、キレのいい走りも楽しませてくれる。
最低地上高は悪路でも十分な165mm。25mmの車高アップで、シャシーバランスが崩れていないかが心配だが、足につま先立った印象はなく、重心高上昇のネガも感じさせない。峠道での攻めの走りにも応えるハンドリングを備え、高速走行ではビシッとした安定性を示すのだから、調教に抜かりはない。乗り心地は、欧州車らしく速度を上げるとフラットライド感が高まる性格で、うねりのいなしも見事。長距離走行にはうってつけだ。
で、最後はクロスオーバーとしての能力。4駆メカは第5世代ハルデックスカップリングを使うオンデマンド式で、電制デフロックのXDSやヒルディセントアシストを搭載し、オフロードモードも完備する。悪路でも頼りになる新作の追加で、ゴルフはファン層をさらに拡大することだろう。
■インテリア/エクステリア写真[1]
高めのアイポイントが、ベースのゴルフヴァリアントとの違い。わずか25mmだが、見晴らし感が向上している。自動ブレーキやリヤビューカメラを標準化するなど、装備も充実。
シートには「ALLTRACK」のロゴが入る。レザーシートの選択も可能だ。後席の足元&頭上スペースにも余裕があり、前後席ともに乗車姿勢は良好なもの。居住性も文句なしだ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
心臓はベース車には設定のない1.8L TSI。ボア・ストローク値や圧縮比はポロシリーズのポロGTI用ユニットと共通だが、専用設計だという。
FFモデルと同じく605~1620Lの大容量を確保。低くフラットなフロアが注目点で、積載性は優秀。
アンダーガード付きバンパーやホイールハウスエクステンションなどを装着し、クロスオーバーテイストを演出している。タイヤはやや大径の205/55R17サイズで、足元も頼もしく見える。
フォルクスワーゲン ゴルフ オールトラック TSI 4モーション アップグレードパッケージ(6速AT・DSG)
全長×全幅×全高 | 4585×1800×1510m |
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ホイールベース | 2635mm |
トレッド前/後 | 1545/1515mm |
車両重量 | 1540kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1798cc |
最高出力 | 180ps/4500-6200rpm |
最大トルク | 28.6kg m/1350-4500rpm |
JC08モード燃費 | 14.9km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | 4リンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 205/55R17 |
価格
フォルクスワーゲン ゴルフ オールトラック | 347万~367万円(全グレード) |
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