トヨタ「ラウム」は、1997年5月にデビューしたコンパクト5ドアトールワゴンで、高めに設計された全高と、ロングホイールベースを持つ自動車です。このクルマは、「乗る、使う、楽しむ」を具現化する「ヒューマン・フレンドリー・コンパクト」をテーマに開発されました。この車両は、左右のリアドアにスライドドアを採用しているのが特徴で、当時のコンパクトカーとしては斬新な装備でした。また、2代目モデルでは、助手席側前後ドアに、センタピラーレスのパノラマオープンドアが採用された他、標準仕様を除き、助手席側後席スライドドアがパワースライドドアとなったため、乗降性と利便性が向上しました。2011年1月発売モデルでは、標準仕様の「ラウム」、豪華装備の「ラウム Gパッケージ」、スポーティな「ラウム Sパッケージ」といったグレードを設定しています。このモデルの「ラウム Gパッケージ」グレードには、携行しているだけで施錠・開錠ができる「スマートドアロック」や前席・リア席用アームレスト、赤外線センサー式オートエアコンなどを採用しています。また、ボディカラーには、オプションカラーの「ホワイトパールクリスタルシャイン」などが用意されています。なお、このクルマは2011年に生産販売が終了しましたが、実質的な後継車種として「スペイド」が2012年に登場しています。※記載の文章は、2018年11月時点の情報です。