タイプ別福祉車両 ニーズで選ぶ福祉車両 indexに戻る
ユーザーニーズとクルマの機能性とのマッチングは
福祉車両を選ぶときは、ことさら重要視したいポイントだ
今回は、車いすからシートに移乗するタイプのクルマ選びを
いくつかのサンプル車をあげて紹介しよう
ポイントは移乗するときのシート座面の高さと
ドアとのクリアランスにある
使っている車いすとリフトシート座面の
高さとのバランスを考える

 今回、紹介する福祉車両は助手席または後席がスライド&リフト(アップ&ダウン)するタイプ。このタイプは、車いすからクルマのシートに移乗するタイプなので、つかまり立ち程度ができる人が対象となる。
 また車いすをシートに横付けして、移乗する場合などもある。こうしたときには、シートの高さの差が重要。クルマ側のシートがしっかりと下がらないと、車いすからの移乗がしづらい。
 購入時のチェックポイントとして、このシートの高さとともに開口部の広さも重要となる。
 クルマ側のシートは、いったんクルマのなかで回転して、車体とほぼ直角になり、その後リフトダウンして車外に出る。
 シートがクルマのなかに入るときはこの逆の動作となるわけだが、人がシートに座った状態で、足や頭などがドアの開口部やAピラー(フロントウインドウがはめられているサイド部分の柱)に、干渉しないかが重要。身体の大きな人やヒザが曲がりにくい人はかならず乗車チェックをすることが必要になる。
NEEDS
車いすは必需品。車いすからシートへ移乗したい
ホンダ ステップワゴン
サイドリフトアップシート車
ホンダ ステップワゴン ●新型ステップワゴンに設定されたセカンドシート・タイプ。リフトダウン時のシート高は425mm(4WDは440mm)。もちろんリモコン操作可能。2Lモデルのみの設定となる。助手席リフトアップシートタイプもラインアップ。
ホンダ ステップワゴン ●アームレストがあると、リフト作動時に安心して乗っていられる。補助ベルトも用意。
ホンダ ステップワゴン ●車いすから移乗するタイプの最大のメリットは、きちんとしたシートベルトが装着できることにある。
NEEDS
日産 エルグランド・アンシャンテ
セカンドスライドアップシート
 
日産 エルグランド・アンシャンテ ●日産の人気Lクラスミニバン、エルグランドのセカンドシートタイプ。2.5L、3.5Lともに用意され、シートがリフトダウンしたときのシート高は445mm(ハイウェイスターは435mm)。助手席スライドアップシートも用意される。
日産 エルグランド・アンシャンテ ●車いすとシート座面の高さの相違が移乗のポイント。同レベルがベスト。
■ユーザーニーズの具体例
  ユーザーニーズ 具体例 クルマのタイプ(代表的名称) 特徴
介護用 車いすは必需品。車いすからシートへ移乗したい ・車いすとシートが接近していれば、介護人の軽い補助や自力で移乗できる リフトアップシート(助手席、後席) シートが電動などで車外にせり出してきて、その後にシートそのものが下降するタイプ。
NEEDS
車いすは必需品。車いすからシートへ移乗したい
トヨタ アイシス
助手席リフトアップシート / サイドリフトアップシート
●センターピラーレス構造と、リヤスライドドアを持つアイシスは、福祉車両としては絶好のベースモデル。助手席タイプとセカンドシートタイプの2種が用意されるが、いずれもシートアクション時のドアのクリアランスが広い。
トヨタ アイシス トヨタ アイシス
助手席リフトアップシート サイドリフトアップシート
NEEDS
日産 ラフェスタ・アンシャンテ
助手席スライドアップシート
 
日産 ラフェスタ・アンシャンテ ●コンパクトな3列シートミニバンとして、人気のラフェスタの助手席タイプ。シート回転角度が直角を超えて97度となっているのが特徴。乗車時のシートスライド量も120mmと、比較的長めなので、乗車姿勢の自由度も高い。 日産 ラフェスタ・アンシャンテ ●ヒザを身体に引き寄せた体勢がとれると楽に乗り込める。ドア開口部が広さも重要。
NEEDS
スズキ ワゴンR・ウィズシリーズ
昇降シート車
 
●なにより維持費がリーズナブルということで、人気の軽自動車のワゴンRベース。後席付きと後席レスがあり、後席レスは車いす積載時の固定方式が電動。後席付きは電動タイプと固定の2種のなかから選択可能となっている。 スズキ ワゴンR・ウィズシリーズ