人に優しい生活環境とクルマとは ユニバーサルデザインってなんだ? WELFARE TOPIC
トヨタ・ユニバーサルデザイン・ショウケース
すべての人に優しい「物造り」を
考えるユニバーサルデザイン

 東京都港区台場の臨海地区にあるトヨタの総合ショールーム「メガウェブ」は、一般的な乗用車のほかに、多くの福祉車両が展示されるスペースとして知られている場所だ。
 現在のメガウェブの福祉車両コーナーは単なる展示場ではなく、さまざまなユニバーサルデザインを紹介するコーナーが併設され、ネーミングも「トヨタ・ユニバーサルデザイン・ショウケース」となっている。
 メインエントランスから入館すると、まずは巨大な「すごろくゲーム」が鎮座する。このすごろくで遊ぶことによって、ユニバーサルデザインを簡単に理解することができるというわけだ。このすごろくが置いてあるスペースには、ユニバーサルデザインが施されたさまざまな製品が展示され、ユニバーサルデザインとは何か?ということを身をもって体験することができるようになっている。
 なかでも圧巻なのがユニバーサルデザイン・コレクションウォールと呼ばれる壁。日用品をはじめとしたさまざまなユニバーサルデザイン製品が並べられている。この壁を見ていると、だれもが使いやすいというユニバーサルデザインのコンセプトは、新たな機能美を製品に与えるものであることを実感させられる。
TEXT:諸星陽一 PHOTO:中村宏祐
トヨタ・ユニバーサルデザイン・ショウケース 昨年の「愛・地球博」に出品されたアイユニットも展示。究極のユニバーサルモビリティだ。
トヨタ・ユニバーサルデザイン・ショウケース ちょっと曲がったスプーンや、左右がつながったハシ。意外な使いやすさがそこにはある。
トヨタ・ユニバーサルデザイン・ショウケース 右は普通の皿、左はユニバーサルデザインの皿。皿にエッジがあることで、簡単に豆をすくえる。
トヨタ・ユニバーサルデザイン・ショウケース 日本で昔から作られてきたさまざまな工芸品のなかには、ユニバーサルデザインの思想が盛り込まれているものが多数ある。
トヨタ・ユニバーサルデザイン・ショウケース 壁一面にさまざまなユニバーサルデザイン製品が展示されるユニバーサルデザイン・コレクションウォール。
クルマのUDは日々進化する
 トヨタはクルマの開発過程で、ユニバーサルデザインを数多く採り入れる手法を展開している。これを前面に押し出した最初のクルマは現行のラウムだ。その後、トヨタはユニバーサルデザインについてのアピールを強めていくが、じつはそれ以前からもユニバーサルデザインには、多くの力を注ぎ込んできた。
 その歴史をかいま見ることができるのも、ここの魅力の一端。実車やパーツ類を展示することによって、よりわかりやすくクルマのユニバーサルデザインを体感することができる。クルマの進化は、エンジンやサスなどだけでないことをつくづくと実感することだろう。
トヨタ・ユニバーサルデザイン・ショウケース レーシングカーは操作に手間取ったら勝負にならない。最速を誇るF1マシンにも、じつはユニバーサルデザインの思想が盛り込まれているのだ。
トヨタ・ユニバーサルデザイン・ショウケース 音のチューニングもクルマのユニバーサルデザインの一種。各種の音を聞くことができる。
トヨタ・ユニバーサルデザイン・ショウケース かつてはT字型のみだったATセレクトレバーのノブも、現在はさまざまな形状が採用される。
トヨタ・ユニバーサルデザイン・ショウケーストヨタ・ユニバーサルデザイン・ショウケース インパネやメーターなども時代を経るにしたがって、どんどん見やすくなっている。
トヨタ・ユニバーサルデザイン・ショウケース ステアリングはデザインやスポークの数、径のサイズなどによって、使い勝手が大きく異なってくる。
トヨタ・ユニバーサルデザイン・ショウケース 各年代のクルマの運転席に実際に乗り込んでみることで、乗り込みやすさがいかに進化しているかを実感できるコーナー。
トヨタ・ユニバーサルデザイン・ショウケース
東京都江東区青海1丁目メガウェブ
TEL:03-3599-0808
アクセス:首都高速湾岸線・台場、有明、13号地ランプ、各出口より約5分
駐車場:あり(有料)/車いす専用駐車スペースあり
MEGA WEB館長代理 塚越富夫氏
MEGA WEB館長代理
塚越富夫氏
 クルマだけだとわかりにくいユニバーサルデザインですが、生活用品を展示することで多くの人に理解してもらえることを目指しています。ぜひ、お越しください。