ダイハツの福祉車両フレンドシップシリーズ WELFARE TOPIC
軽自動車に充実のラインアップ
軽初の自操式もそろえる
タント
スローパー
タント スローパー
 今年、ダイハツは創立100周年を迎える。じつは日本ではもっとも歴史のある自動車メーカーで、戦後復興期にはオート三輪を製作し、高度成長期を支える担い手ともなった。
 現在はトヨタグループに属するメーカーで、軽自動車を中心としたコンパクトカーに力を入れている。
 ダイハツの福祉車両はフレンドシップシリーズと呼ばれており、パーソナルユースの福祉車両はコンパクトモデルの人気が高い。ダイハツもそれにこたえる形でさまざまな種類の福祉車両を用意している。
タント スローパー
 車いすのまま乗り込むものは、リヤゲートに用意されたスロープを使うタイプでスローパーと呼ばれる。後部の車高が下がるニールダウン機構は持たないが、アトレーとハイゼットは電動ウインチ、タントは後退防止ベルトを標準で装備し、安定して車いすの乗車が可能となっている。
 また、車いすから移乗するタイプは、シートにリフト機構を備えるものと、回転するだけのものの2種を用意。
 さらに、軽自動車のカタログモデルとしては唯一となる自操式モデルも用意。これは運転席が車いすになっていて、車いすのまま乗車して運転できるという便利な仕様だ。
フレンドシップシリーズ機能紹介
車いすのまま乗降するタイプ シートへの乗降をサポートするタイプ 運転をサポートするタイプ
車いす移動車 昇降シート車 回転スライドシート車 自操式車
介助者といっしょに車いすのままスロープを使いクルマに乗り込むタイプ。 助手席または後席が電動で回転・スライドして、車外にせり出てくるタイプ。乗降時にシート高を下げることができて、乗り移りがしやすくなる。 シートが回転・スライドして乗降を補助するタイプ。 専用車いすごと運転席に乗り込める。障害を持つ人の運転をサポートするタイプ。
ボディタイプ別ラインアップ
  軽自動車 2ボックス
介護式 タント、アトレイ
ハイゼット、ムーヴ
ブーン
自操式 ミラ  
DAIHATSU FRIEND SHIP SERIES代表的車種の紹介
ブーン
フロントシートリフト
ブーン フロントシートリフト
 助手席にリフト機構を備えるものはブーン、ムーヴ、タントの3車種。後席リフト機構を備えるものが、アトレーとハイゼットの2種。いずれのモデルも電動で回転&リフトをするタイプで、最低でも90度の回転をしてからリフトダウンする。車いすから立って、2〜3歩程度はつかまり歩きができる人向き。
 回転シート仕様は、このムーヴの助手席タイプのみが用意されている。助手席が90度回転したのちに、車外に230mmスライドする仕様。シートの高さが620mmと高めになっているので、つかまり歩きができる程度の人でないと、移乗がしづらい。車いす利用者よりも、杖をついて歩くことが可能な人向き。
ムーヴ
助手席回転スライドシート車
ムーヴ 助手席回転スライドシート車
ミラ
セルフマチック
ミラ  セルフマチック
 福祉車両業界で注目を浴びているのが、このミラセルフマチック。軽自動車のミラをベースとして、運転席を車いすに変更。脱着式リフトを装着することで、車いすごと乗り込んで運転できるようにしている。下肢に障害を持つ人の移動手段として、期待が寄せられている1台。運転補助装置の選択も可能。
TEXT:諸星陽一