自動車保険の保険料の支払手段は銀行振込など色々な方法がありますが、クレジットカード払いもその一つです。
クレジットカード払いは、指定口座から自動で引き落としになるので便利な上にポイント還元などのお得な面もあると言われています。具体的にどのようなメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。
また、保険料の支払回数、年払いと月払いに関しても知っておくと役立ちます。双方を比較しながら解説していくので参考にしてください。
自動車保険の支払い手段
自動車保険の保険料は支払方法がいくつかあり、契約者自身が自由に選ぶことが可能です。
- 銀行振込
- 口座から自動的に引き落とされる口座振替
- コンビニ払い
- クレジットカード払い
ただし、支払方法によっては保険会社が支払方法を指定している場合もあります。保険会社によっては対応していない支払方法もあるので、希望の支払方法がある場合はまず確認しておくことをおすすめします。
銀行振込というのは、保険会社が指定する銀行口座に保険料を直接振り込む方法です。銀行の窓口からでも、ATMからでも振り込めます。
ただし、金融機関によっては「振込手数料」が発生する可能性もあります。一般的に振込手数料は自動車保険の契約者側の負担となり損する場合もあるので、確認しておきましょう。
また、指定された期日までに振り込まなければいけませんが、つい忘れてしまうというデメリットもあります。振り込み指定日は大体自動車保険の満期1週間前位に設定されていることが多いです。
預金口座振替というのは、予め保険会社に届け出しておいた自動車保険の契約者の銀行口座から、保険会社が自動で保険料を引き落とすという支払方法です。契約時に指定の銀行口座を届け出しておけば、後は自動で保険料が引き落とされます。
銀行やATMに期日までに出向いて手続きする振り込みと違い、保険料の支払いを忘れることはありません。また振込手数料もかからないので、保険契約者側が損することはないです。
ただし、銀行口座の残金がないと引き落としができません。残高が保険料を下回ると引き落としができず、保険会社から連絡がくることがあります。
何も連絡がないまましばらく放置している間に、保険契約自体が自動解約になってしまう可能性があります。その状態で交通事故を起こすと、保険に加入しているつもりでも実際には無効となっており保険が使えないという事態に陥ってしまうでしょう。
予め引き落とし予定日前に口座に保険料分のお金を残しておくように気を付けてください。
自動車保険の保険料は、コンビニでも支払手続きが可能です。
手順としてはネットで保険の契約手続きをした際に、コンビニ払いを選択します。必要事項を入力して申し込みが完了すれば、保険会社から払込票URLが添付されたメールが届きます。そのURLにアクセスし、払込票を印字もしくは払込番号をメモしてコンビニに持参してください。
「レジで払込票を見せる」もしくは「払込番号を伝えて保険料をその場で支払う」という手順になります。
コンビニ払いが完了すると、コンビニから保険会社へ保険料支払済みの連絡があると、保険契約もしくは更新完了の連絡がメールなどで届きます。
保険会社によっては、コンビニが指定されていたり、利用できる保険料の上限が決まっていたりもするので確認しておきましょう。また、新規加入と更新の場合で申込可能な期限も違ってくるので注意してください。
コンビニ払いは自分の都合の良い時やコンビニでの買い物のついでに支払いができるという点では効率的です。しかし、うっかり払込を忘れると支払い期限がすぎてしまうというリスクもあると言えます。
クレジットカード払いはクレジットカード決済により、自動車保険の保険料を支払う方法です。保険料支払いの際にクレジットカードと連動している指定口座から、保険料が自動で引き落とされます。
クレジットカードで買い物する時と同様に、分割か一括払いかを選べます。しかし、保険会社によってはクレジットカード払いができる支払回数を指定している場合もあるので注意しましょう。保険料の支払回数を一括にした場合でも、クレジットカード自体の分割払いを使うことで、指定口座からは分割で保険料が引かれることになります。
クレジットカードがあればすぐにパソコンやスマホなどから支払い手続きもできるので、とても効率的です。また、振込みのように現金を準備しなくてもよいので面倒がありません。
クレジットカードの締め日に自動で保険料が引き落とされるので、支払いを忘れる心配もなく安心です。ただし、引き落としの日に指定口座の残高が不足していると支払いができないので、その点だけは注意してください。
クレジットカード払いはポイントがついてお得
クレジットカード払いで保険料を支払うと、金額に応じてポイントが付与され、支払いの度にどんどんポイントが貯まっていきます。貯めたポイントには様々な使い道があります。
家電や食料品、雑貨などの商品と交換することが可能です。ネット通販サイトなどを利用すれば、店舗に出向かなくても好きな商品を選べば、自宅まで郵送してもらえるので忙しい人向きです。
カタログギフトから好きなものが選べる、飲食店などで使えるといった選択肢もあります。カタログギフトは友人への贈り物などにもできるため、使い道も様々です。
また、各種商品券やギフト券などにも交換できます。ギフト券もプレゼントとしても喜ばれるでしょう。
携帯電話料金など指定された利用料金からポイント分を割引できたり、現金としてキャッシュバックされたりもできます。他にも、電子マネーにポイント分をチャージする、他のポイントと交換するといったことも可能です。
クレジットカードのポイントは、実に様々な使い道があります。保険料の支払いのついでに貯めておけば色々使えるのでお得です。
保険料をクレジットカード払いにすると、独自の特典がつくことがあるのでお得です。
例えば、指定のクレジットカードで支払うと、タンブラーなどの雑貨やお酒、お菓子といった食品などをプレゼントしている保険会社があります。ただクレジットカード払いにするだけで商品がもらえるのでお得です。
全国のコンビニやファストフード店などで商品と交換できる電子チケットなどがもらえる場合もあります。
保険会社によって開催しているキャンペーンや特典の内容が異なります。また、時期を限定してキャンペーンなども行われているので、利用したい場合はネットなどで事前のリサーチが必要です。
クレジットカードを所有しているだけでも海外旅行傷害保険が付帯している、空港ラウンジが使える、特定の飲食店などで割引サービスが受けられる場合もあります。
クレジットカードの種類も様々でそれぞれ特徴も違うので、調べてみてよりお得で使いやすいものを選ぶのも良いでしょう。
自動車保険には、ネットで契約申し込みができる通販型というタイプがあります。
通販型保険でクレジットカード払いを選ぶことで、申し込みから保険料までの手続きが全てネットと郵送で完結できるので、かなり効率的で手間がかかりません。保険代理店に申し込みに行ったり、保険料支払いのためにコンビニや銀行までわざわざ出向かなくてもいいのでとても楽です。
移動中にスマホなどで手続きもできるので、忙しい方にも適していると言えるでしょう。24時間いつでも自分の都合の良い時間に、土日などの曜日に関係なく手続きできます。
クレジットカード払いは、全ての保険会社で対応しているわけではありません。保険会社や保険の種類、保険料の支払回数によってはクレジットカード払いができない場合もあります。
まずは、加入や乗り換え希望の自動車保険でクレジット払いができるかを事前に確認しておきましょう。
自動車保険の支払いでクレジットカード払いを選ぶ場合は、「引き落とし日」に注意してください。
引き落とし日というのは、クレジットカードと連動する預金口座から保険料が保険会社へと振り込まれる日のことです。つまり、保険料の引き落とし日はクレジットカード会社の引き落とし日になるということです。
クレジットカード会社によって引き落とし日は異なります。通常、口座振替や銀行振込の場合、保険会社が指定する振替日、振込日が決まっています。しかし、クレジットカードの場合はクレジット会社によって違うので注意が必要です。
また、クレジットカード払いで支払登録してから実際に引き落とされるまでには2、3ヶ月かかることもあり、タイムラグが生じます。まずクレジットカードでの支払登録を行うと、翌月にクレジットカード会社から保険会社に保険料支払いの情報が伝わります。その翌月に実際に引き落としがなされるなど、手続きに時間を要するためです。
クレジットカードの名義が自動車保険の契約者の名義と異なるケースもあるかもしれません。この場合、クレジットカードが使えるかどうかは保険会社によって違います。
「保険の契約者と同一名義のクレジットカード」のみ支払いで使用可能としている保険会社もある一方、「保険契約者本人もしくは配偶者、もしくは契約者と同居する親族名義のクレジットカード」なら使用可能とする保険会社もあります。選択肢はこの2つのいずれかになっている場合がほとんどなので確認しておきましょう。
また、契約の途中でクレジットカードの登録の変更は不可としている保険会社は多いので、途中で変えようと考えている場合も注意が必要です。
クレジットカードと言っても様々な種類があります。保険会社によっては使えるクレジットカードの種類が限定されていることがあります。
一般的にVISAカードやMasterCard、JCBカードなどメジャーで世界的な規模のクレジットカード会社のカードでの支払いができる保険会社は多いです。
一方で国内規模やさほどメジャーではないクレジットカード会社のカードは使える保険会社もあれば、使えない保険会社もあるので注意してください。
ネットなどで自動車保険会社がどのようなクレジットカードでの支払いに対応しているか調べることができるので、事前にリサーチしておいた方が良いでしょう。自分の手持ちのクレジットカードが保険料の支払いに使えないこともあるので、確認しておいたほうが安心です。
自動車保険の支払い方法
自動車保険というのは、基本的に1年間の契約になる場合がほとんどです。中には2年ごと、3年ごとに更新される長期型の契約もありますが、加入の際に1年契約とし、変更や解約がなければ満期前に更新されていくというシステムです。
保険料の支払いの方法も、1年分まとめて支払う一括払い(年払い)と、1ヶ月分を分割で支払う月払いに分けられます。どちらにするかは契約者が自由に決めることが可能です。
ただし、年払いと月払いでは口座振替やコンビニ払いなどの保険料の支払い方法がそれぞれ限定されている場合もあります。
例えば、クレジットカード払いを選び、かつ保険料を年払いにしたいという時は、該当する保険会社で年払いにするとクレジットカード払いができるかを確認する必要があります。できない場合は支払い回数や手段を変えるか、保険会社自体を変えなければなりません。
年払い
保険料の年払いは、1年分の保険料を1回の支払いで前払いするという方法です。一般的に、年払いは月払いよりもトータルの保険料は安くなります。
また、基本的に支払方法が豊富です。口座振替や銀行振込、コンビニ払いやクレジットカード払いなど、自分の都合の良い支払手段が選べるというメリットもあります。
年払いだと1度にまとめて支払えば良いので、月払いのように毎月こまめに支払うという面倒もありません。そして、支払いをうっかり忘れるということも少ないと言えます。
一方で、1年分をまとめて支払うので、支払期日までにある程度まとまったお金を準備しなければならず、家計の負担となるといったデメリットがあります。ただし、比較的まとまった収入が得やすい夏や冬のボーナス時期に保険料の支払いが行われるように設定すれば、まとまった資金も準備しやすいと言えます。
自賠責保険の名義変更は必要あるの?手続きの仕方も教えます!
月払い(分割払い)
保険料の月払いは、1年間の保険料を12ヶ月で分割し、毎月決められた金額を支払っていくという方法です。
年払いのように1年分の保険料を一括で支払う必要がありません。まとまった資金を準備しなくても良いので家計への負担も軽減され、家計管理がしやすいとも言えるでしょう。
一方で、年払いよりもトータルで支払う保険料がやや高くなるというデメリットが生じます。自動車保険の保険料は一括払いで想定されいるので、保険会社は一括払いの方が月払いによる支払遅延などを気にする必要がなく、業務上好ましいと考えているからです。
また、年払いに比べると選べる支払手段がやや少ない傾向にあります。自分が希望する支払手段を選べないこともあるかもしれません。
そして、口座振替や銀行振り込みなどの場合、残高がなくて引き落とせない、振り込みされないという状態が続く場合もあり得ます。そうなると保険契約自体が自動的に解除となるリスクが生じます。
再契約となると今までの等級がなくなってしまい保険料がグーンと上がる可能性もあるので、より注意が必要となるでしょう。
保険会社による分割払い
保険料の分割払いは、契約する保険会社によって分割払いの方法や回数などが異なるのが一般的です。
例えば、クレジットカードで11回払いとなっている保険会社では、1年分の保険料を12ヶ月でまず割ります。支払回数がトータルで11回なので、初回に2ヶ月分をまず支払います。残りの10ヶ月分を保険開始日の翌月に1回につき1ヶ月分支払い、その翌月からも同じように1回1ヶ月分の保険料はクレジットカード決済されるという形です。
ただし、分割払いにすると「手数料」が加算される場合がほとんどです。手数料の金額は保険会社によりますが、おおむね保険料の1~5%位にはなると言われています。年間の保険料の金額にもよりますが、数千円が引かれることもあるので確認しておいた方が良いでしょう。
クレジットカード払い以外にも、初回のみ2ヶ月分の保険料を指定の銀行口座へ振り込み、残りの11回分を分割で口座振替できるという保険会社もあります。
クレジットカード会社による分割払い
分割払いにはクレジットカード会社による分割払いという方法もあります。
これは、保険会社との保険契約における保険料の支払は一括払いで行いますが、クレジット会社への保険料分の支払は、分割払いやリボ払いを利用して複数回に分けて支払うという方法です。基本的に2回~12回と回数が選べるのが特徴です。
ただし、分割払いを利用すると「手数料」がかかります。手数料はクレジットカード会社によって金額が異なりますが、一般的に支払い回数が増えると手数料も高くなるので確認しておくことが必要です。
あるクレジットカード会社の手数料を例にとると、2回程度なら手数料は「無料」、3回払いなら「100円あたり2円程」、6回払いなら「4円程」、12回払いになると「8円程」になるとされています。
クレジットカード会社の分割払いは、回数が選べて便利ですが、その分保険会社の分割払いよりも手数料が高くなります。保険料を安く抑えたいなら保険会社の分割払いがおすすめです。
保険料を分割払いにすると、支払手段が自由に選べなくなる可能性もあります。
基本的には年払いの方が選択肢は多く、口座振替や銀行振込、コンビニ払いやクレジットカード払いとほぼ全ての支払方法に対応しています。一方で月払いにすると支払い手段が限られる場合が多いです。
例えば、月払いは銀行振込や口座振替、コンビニ払いが不可となり、クレジットカード払いにのみ対応しているという保険会社も少なくありません。
保険会社も保険料の振込み、管理などができればより効率よく済ませたいと考えています。月払いにすると毎月のように保険料を徴収し管理していかなければならず、その上支払方法もバラバラだと手間がかかります。
年払いだと1年に1回まとまった資金を調達できる上に、支払遅延が起こりにくいので保険会社の業務もスムーズに進みやすいです。支払回数と支払方法は保険会社側の都合が大きく反映されていると言えるでしょう。
保険料の支払いを口座振替やクレジットカード払いにする場合、金融機関の口座から決まった期日に保険料は引き落とされることになります。その際には、保険料よりも少ない金額の残高しか残されていなかったというケースもあるかもしれません。
そうなると分割の場合、その月の保険料の引き落としができません。年払いの場合だと、保険料そのものを徴収することができていないということです。
保険会社やクレジットカード会社から引き落としができない旨の連絡をしてくれることもあるので、すぐに口座にお金を振り込むなど対処すれば次回の引き落としに間に合いますが、特に連絡もないまま翌月の引き落とし日に2ヶ月分を請求するという保険会社もあります。
自身で気づければ良いですが、それでも残高不足に気づかない可能性もあるでしょう。そうなると、保険料が支払われなかった該当期間に起きた交通事故に関しては、保険契約があっても保険料を支払わないとしている保険会社もあります。
いざという時のために加入していたのに、自動車保険が使えないのでは全く意味がありません。また、保険契約が自動的に強制解除になっているケースもあるので注意が必要です。
良心的な保険会社なら電話や書面で保険料が未払いである旨の連絡をしてくれますが、必ずしも連絡がくるとは限りません。残高不足や振り込み忘れがないように十分気を付けてください。
自動車保険は基本的に契約車両を運転していた時に起きた交通事故による損害を補償してくれるものです。そのため、友人など他人名義の車を1日、2日など少しだけ借りて乗った場合の交通事故については補償されません。
そんな時、便利なのが1日だけ加入できる自動車保険です。1日自動車保険は東京海上保険の「ちょいのり保険」などがあります。
こういった1日自動車保険も実はクレジットカードでの保険料の支払いができます。事前に運転者の情報をスマホで登録しておくと、2回以降の利用時に入力時間が大幅に短縮できるので効率的です。
申し込み方法は、東京海上保険のちょいのり保険申込サイトにアクセスし、必要事項を入力して利用確定をします。クレジットカード情報も入力すれば決済完了となり、指定口座から引き落とし日に保険料が自動で引かれるだけなのでとても簡単です。
ちょいのり保険は、コンビニ払いや携帯電話のキャリアによっては保険料が携帯電話利用料金と共に引き落とされるなど、他の支払方法でも便利になっています。
自賠責保険の名義変更は必要あるの?手続きの仕方も教えます!