車検を受けるにあたり、一部空いていれば予約なしでいきなり持ち込んで検査をお願いすることも可能です。しかし、基本的には事前予約の上で依頼する形になります。

車検予約は、お店によってやり方は若干異なります。その中でも近年ではネット予約が主流です。

これから初めて車検を受ける方のために、車検の予約方法についてここで詳しく見ていきます。お店によって細かなところは違いがあるかもしれませんが、大体このような流れで申し込むと思っておきましょう。

車検の予約は必要なのか?

車検の予約は必要なのか?
まず、車検を受けるにあたって予約が必要かどうかについて見ていきます。

一部状況によっては、予約なしでも受け入れてくれるお店もあります。しかし、原則事前予約が必要だと考えてください。

また、予約なしで申し込む際の注意点についても、ここで紹介しておきましょう。

スケジュールに空きがある場合は予約不要

予約なしでも車検を受け付けてくれるのは、整備工場で時折見られることです。整備工場のスケジュールに余裕のある場合には、予約なしでも車検を引き受けてくれることもあります。

ただし、もしほかにも車検の事前予約があれば、当然ですがそちらの方が優先となります。当日整備が完了したとしても、先客があれば待たされる可能性があるので、注意してください。

予約なしで車検を受ける際には、とりあえず整備工場に連絡を入れておきましょう。引き受けてもらえるのか、どのくらい時間がかかるか確認しておくといいです。

いきなり整備工場に持ち込んで引き受けられないとなると、二度手間になってしまいます。事前連絡は行うようにしてください。

ユーザー車検は予約なしでは不可

ユーザー車検は予約なしでは不可
車検の方法にはいろいろな手法があります。その中の一つで、最近人気となっているのがユーザー車検です。

ユーザー車検とは?
直接陸運局に車両を持ち込んで自分で検査を行う方法で、ディーラーや整備工場でお願いするのと比較して、時間と費用を大幅に抑えられます。

もしこのユーザー車検を受けるのであれば、予約をしなければなりません。陸運局には連日多くの車両が持ち込まれ検査が行われているので、車検場に空きがないからです。

ユーザー車検を希望するのであれば、あらかじめ予約手続きを忘れずに行いましょう。ネットなどから申し込むことができます。

予約なしで車検を受ける際の注意点

予約なしで車検を受けることも可能ですが、いくつか注意点があります。

まず、車検の満了日から余裕を持って申し込むようにしてください。期限ぎりぎりで申し込んで引き受けてもらえない場合、車検切れになる恐れがあるからです。

車検切れの車両を運転すると、道路運送車両法違反で様々なペナルティが課されます。また、予約なしで車検をお願いすると、チェックがおろそかになるリスクもあるので注意しましょう。

車検をするにあたって、お店側もいろいろな準備が必要です。予約をしないと、車両の事前情報がほとんどないため準備ができません。

また、整備で部品の交換が必要でも新しいパーツが手元にないということも起こりうるので、事前予約するのがおすすめです。

車検の予約方法

車検の予約方法
一部例外があるものの、基本的に車検を受けるにあたって事前予約は必要です。では、具体的にどのように予約をするのかについて、ここで詳しく見ていきます。

どこに車検をお願いするかによって、手続き方法も異なります。どこで車検を通すかを決めて、その上でどういった手続きをするか事前に調べておきましょう。

ユーザー車検はネット予約が基本

低コストで検査できるユーザー車検を希望する方も、近年では増えています。ユーザー車検の場合、普通車と軽自動車で予約の流れが若干異なります。

普通車の場合

国土交通省のホームページの中にある「自動車検査インターネット予約システム」で手続きするのが原則です。ネット予約のみで、電話での受け付けはしていないので注意しましょう。

初めて申し込む際には、アカウント登録を先に済ませます。手続きは難しくなく、氏名と電話番号、メールアドレス、パスワードを入力するだけです。

軽自動車の場合

軽自動車検査協会のウェブサイトにある「軽自動車検査予約システム」で手続きするのが基本です。こちらも初回申込時にはアカウント登録が必要です。

軽自動車の場合、ネット以外にも電話予約に対応しています。スマホや携帯電話からでも問い合わせ可能です。

業者にお願いする場合の予約方法

お店で車検をお願いすることも可能です。基本予約が必要となり、その方法はお店によって変わってきます。

ディーラーや車検代行業者のような大手企業が運営している場合は、ほとんどのところでネット予約に対応しています。申込者と車両情報を入力して、希望する日程を選択して申し込む形です。

民間の整備工場やガソリンスタンドでも、車検を受け付けているところは少なくありません。

しかし、中には家族経営しているなど、小規模で運営しているところも見られます。そういったところでは、ネット予約に対応していない可能性もありますので注意してください。電話による受け付けになることが多いです。

電話の場合、車検についていろいろな質問ができますが、タイミングによってはなかなかつながらない可能性もありますので、あらかじめ頭に入れておきましょう。

ユーザー車検のWeb予約の流れ

ユーザー車検のWeb予約の流れ
先ほども見たように、ユーザー車検は基本的にネット予約になります。特に普通車のユーザー車検では、ネット予約しか選択肢がありません。

具体的にどのようにネット予約を進めていくのか不安に感じる方もいるでしょう。そこで、ここでは大まかな予約の流れについて見ていきますので、参考にしてください。

①アカウント登録する

ユーザー車検では普通車と軽自動車では申込先が異なります。普通車は国土交通省のサイト内にある「自動車検査インターネット予約システム」で、軽自動車は軽自動車検査協会のサイト内の「軽自動車検査予約システム」にアクセスしてください。

いずれの場合でも予約するには、アカウントが必要です。初回申込時には、アカウント登録をしなければなりません。

登録画面がありますので、必要事項を入力します。案内に従って作業するだけなので、わからなくなることはまずないでしょう。

IDとパスワードを登録したら、その情報は管理してください。予約時のログインする際に必要な情報となります。

②予約の申し込み

アカウント登録したら、IDとパスワードを使ってログインします。すると、予約手続きの申込画面に映りますので、検査種別や検査車種について入力します。

検査車種については、普通や中型などいくつか選択肢があるので該当するものにチェックを入れましょう。検査場は日本各地にあります。

どこの検査場で検査を受けるかは任意で決められるので、自分の家の近所にある検査場を選択し、予約日時も選択します。希望する日時が予約でいっぱいになっている可能性があるので、第2・第3希望くらいまで想定しておいた方が手続きもスムーズです。

③予約者情報について入力する

続いて予約者に関する情報を入力する画面に映ります。検査を行う人の名前や検査する車両の情報などについて入力する作業です。

こちらの手続きも、初めてでもそれほど難しくは感じないはずです。申込フォームに記入欄がレイアウトされています。

何を記入するか案内されているので、案内の通りに入力していくだけです。車両情報について、わからないところが出てくるかもしれませんが、車検証にはお手持ちの車両に関する情報が細かく記載されています。

車検証を手元に置いて作業すると、スムーズに手続きも進められるでしょう。

④予約内容を確認する

すべての申込手続きが完了すると、最終確認画面に移動します。ここで申込内容に誤りがないかを確認します。

ネット予約の場合、タイプミスや変換ミスなどが起こりやすいです。ミスのままで申し込んでしまうと、情報が一致しないなどのトラブルが起こります。

今一度、確認画面で間違いがないかしっかり確認してください。問題なければ、予約を確定します。

ここまで来て予約は完了です。管理番号が登録したメールアドレスに届きます。

この管理番号は、車検を受ける時や後日日程変更する際に必要な情報です。当日までなくさないように保管しましょう。

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業者に車検を依頼するまでの予約方法

業者に車検を依頼するまでの予約方法
ディーラーや車検代行業者など、大手の事業者を中心として、インターネットによる車検予約を受け付けているところもあります。ここではお店に車検の依頼をする際の、予約の流れについて見ていきます。

お店によって若干違いがあるかもしれませんが、大まかには以下で紹介する流れで手続きをすることになるでしょう。

①車検業者の情報収集

お店で車検を受けるのであれば、まずはどこに依頼するかを決めます。ディーラーで車を購入した場合、そちらで車検をお願いするのも一つの方法です。

愛車に関するノウハウを持ったメカニックが検査・整備してくれるので、安心して任せられます。ただし、ディーラー車検の場合整備も丁寧に行うので、費用が高くつきます。

ディーラーで購入していない、ディーラーで買ったけれどもできるだけ費用を安くしたいと思っているのなら、まず近隣で検査を受けられる場所を検索しましょう。ネットで情報は簡単に入手できるはずです。

どこに業者があるかだけでなく、どんな条件かもチェックするようにしてください。オイル交換などのサービスの有無、クレジットカードの利用可否など確認して依頼先を絞り込むことです。

②気になる業者に見積もりを依頼する

インターネットで依頼先を絞り込むことになるかと思いますが、複数候補は残しておくといいでしょう。2~3社くらい候補を残しておくのがおすすめです。

その上で、候補の業者に見積もりをお願いしてください。見積書が出揃ったところで、その内容を比較して最終的にどこに依頼するか決めます。

見積もりはほとんどのところが無料で作成してくれるので、複数のところに依頼しても、費用がかさむこともないです。見積もりはネットでお願いすることも可能ですが、大まかな値段しか出ません。

詳しい見積書を作成してもらうのであれば、各業者に連絡しましょう。そして車両実物を見てもらい、詳しい見積もりを出してもらうのがおすすめです。

③見積内容を比較する

候補の業者から見積書を出してもらったら、その内容を確認してください。同じ車両でも、見積金額や内容に違いが見られるはずです。

その中でも特に注目してほしいのが、車検基本料金です。こちらは業者によって違いが出てきます。

見積書の比較をする際に、金額の安いところを探す方が多いかもしれません。しかし、その内容についても確認することが重要です。

検査や整備内容に過不足がないかチェックしましょう。中には不要な検査項目が含まれている場合があるかもしれないので、注意してください。

また整備費も業者によって金額に違いが見られます。不当に高額設定されていないか確認しておくと安心です。

④業者に車検の正式依頼をする

最終的に車検をお願いする業者が決まったら、正式に予約を取ります。予約の取り方はお店によってネット対応しているところと電話予約のみというところがあります。

各店舗のホームページで予約の申込方法が掲載されているはずです。その内容に従って、手続きを進めてください。

大手はネット予約に対応しているところが多いです。申込フォームの案内に従って手続きするだけですから、やり方で迷うことはまずないでしょう。

お店によってはネット予約すると割引してくれたり、車検の時に使えるクーポンが発行されたりします。そのような特典があれば、忘れずに活用するとお得に車検を通すことができます。

車検のネット予約はいつからできる?

車検のネット予約はいつからできる?
車検はインターネットで予約できます。予約がいつから申し込みできるのか、気になるところでしょう。

いつから予約を受け付けているかは、店舗によって異なります。スケジュールがわかり次第、できるだけ早い段階で予約申し込みをした方が自分の希望する日時で押さえやすいです。

ユーザー車検の予約はいつから?

ユーザー車検の場合、基本事前予約が必要です。車検を受ける日から14営業日前から予約ができます。

ユーザー車検は陸運支局で実施していますが、土日祝日は休みです。そのため、2週間よりも前から予約をすることも可能です。

ユーザー車検は近年人気の車検を受ける方法になっているため、予約も早く埋まる傾向が見られます。もしスケジュールが決まったら、できるだけ早く予約申し込みをしておきましょう。

希望日時直前だと、その日時予約で埋まってしまう恐れもあります。

業者車検の予約はいつから?

業者車検をする場合、いつから申し込みできるかはお店によって異なります。ホームページを開設しているなら、申込開始日が記載されているはずです。

ホームページをいくら探しても情報が見つからない、Webサイトがなければ電話で問い合わせするといいでしょう。お店によって異なりますが、大体希望日時の1~2週間前から受け付けているところが多いです。

業者車検を受ける際も、できるだけ早く予約手続きを進めることをおすすめします。ほとんどのところが先着順に予約を受け付けているので、後回しにすると予約が埋まっている可能性も高まります。

車検見積もりはいつから可能か?

車検見積もりはいつから可能か?
業者車検を検討しているのなら、どのくらい費用がかかるのか、あらかじめ把握しておいた方が安心です。特にディーラー車検の場合、車種によっては100,000円前後かかることも珍しくありません。

そこで、車検の予約をする前に見積もりを取っておくといいでしょう。より条件のいい業者に依頼したい場合には、複数見積もりを取ることで、その内容を比較して依頼先を決められます。

見積もりは予約申し込みよりも早いタイミングで受け付けています。大体車検満了日の3ヶ月前から受け付けているところが多いです。

そのため、車検の費用がどのくらいかかるか前もって知っておきたいと思っている方にはおすすめです。見積料金は無料なので、気軽にお願いできます。

車検予約するベストタイミングについて

車検予約をするにあたって、おすすめのタイミングがあります。できるだけ混みあう時期は避けて予約をすることです。

混みあう時期に予約はできても、納車されるまでに時間がかかるかもしれません。できるだけ繁忙期は避けて予約手続きをするのがおすすめです。

車検が混むのは「2~3月」と「8~9月」といわれています。いずれも、4月の決算月と10月の半期決算の時期を直前に控えているためです。

車検は満期日の1ヶ月前から受けられます。もし2月と8月に購入したのであれば、少し前に車検を通した方がスムーズに納車されます。

ちなみに、それ以外の時期に購入した方であれば、車検満了日の40~50日前に予約をしている方が多いようです。

まとめ

①車検は基本的に事前予約が必要となる
②ユーザー車検は原則ネット予約になる
③業者も大手を中心にネット予約が主流になりつつある
④車検の予約申し込みは1~2週間前からできる
⑤車検にも混みあう時期があり、その時期は避けた方がいい

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