新車購入してから10年経過した軽自動車を買取に出しても、値が付かないかも…と思っている方は多いです。しかし、車両の状態にもよりますが、10年落ちの軽自動車でも買取は可能です。

この記事では、10年落ちの軽自動車は速やかに買取に出したほうが良いので、その理由についてもあわせて見ていきます。また、軽自動車を長持ちさせるコツについても紹介していきます。

10年落ちの軽自動車の買取価格は半額が目安

軽自動車で10年落ちになると、買取に出すか廃車にするかで迷う人もいるでしょう。しかし、お金になる可能性もあるので、査定に出すだけ出してみることをおすすめします。

軽自動車の買取相場を見てみると、10年落ちの車両は半額程度になると思ってください。新車購入価格と比較すると車種にもよりますが、20~30%を売値と考えると良いでしょう。

普通車と比較して、軽自動車はまだ値が付くと言われています。普通車で10年落ちの車両を売却するとなると、新車価格の5%前後が目安になるからです。

廃車にした場合、費用がいろいろとかかります。買い取ってもらえれば費用がかからないだけでなく、いくらかお金が手に入るかもしれないので、査定に出す価値はあります。

年月の経過とともに買取価格は下落傾向

年月の経過とともに買取価格は下落傾向
軽自動車の買取価格の目安はすぐに売却した時の半額程度です。かなり価格は下がりますが、これは致し方ありません。

軽自動車の買取価格は年月が経過するほど、下がっていくのが普通です。軽自動車の部品は時間の経過とともに劣化していき、寿命が近づくからです。

車両の使い方次第では、本来の寿命よりもさらに短くなるかもしれません。10年落ちの軽自動車を少しでも高く売りたければ、定期的にメンテナンスをして必要な整備を行いましょう。

軽自動車の技術も日々進化していて、新しい技術も取り入れられています。古い車の価値が下がるのも、新しい車の価値が上がっているのが理由の一つです。

パーツの寿命が短い

時間の経過とともに軽自動車の価値が下がる理由として、車を構成するパーツが関係しています。軽自動車の部品は普通車と比較して寿命が短い傾向が見られます。

軽自動車は全体的にコンパクトサイズです。ボディサイズにも制約があるので、パーツの寿命も短くなってしまいます。

そして燃費が重視される現在、軽量化重視の傾向も業界では顕著です。パーツの寿命よりも軽量化のほうが重視されているのも理由の一つです。

10年落ちの軽自動車でも買取可能な理由

10年落ちの軽自動車でも買取可能な理由
10年落ちの軽自動車は、あまり高値で売却できないかもしれませんが、買い取ってもらえる可能性は十分あります。その理由は、軽自動車の人気が高止まりしているからです。

普通車と比較して、軽自動車はランニングコストが安いです。手軽にマイカーを保有できるので、中古車でも購入したいという人もいます。税金や保険料などの法定費用も普通車と比較して安いのも人気の理由です。

都市部を中心に軽自動車の需要が高いのも、中古車で買い取ってもらえる理由と言えます。都市部は狭い路地や駐車場も少なくありません。小回りの利く軽自動車であれば、ストレスなくスムーズに運転できます。

中古車市場での需要が高いので、10年落ちの軽自動車でも状態次第では売却可能なわけです。

下取りよりも買取の方がおすすめ

10年落ちの軽自動車を少しでも高く売却したければ、下取りよりも買取のほうがおすすめです。下取りと買取を比較すると車種にもよりますが、10~30万円程度も差額があると言われています。

下取りの場合、車を購入してもらうことがメインです。下取りは車購入に付随するサービスです。

一方、買取は軽自動車の引き取りメインのサービスになります。買取業者はその時々の中古車市場の相場を把握しています。マーケット相場に配慮した価格を提示するので、下取りよりも高値買取になりやすいわけです。

少しでも高値でお手持ちの軽自動車を売却したければ、買取業者の査定に出すのがおすすめです。

10年落ちの軽自動車を買取に出すメリットについて

10年落ちの軽自動車を売却しようかどうか迷っているのであれば、買取に速やかに出したほうが良いでしょう。

ここからは、買取に出すメリットについて紹介していきます。

10年落ちの軽自動車は売却したほうが良いのでしょうか?
10年落ちの軽自動車を売却するか迷っているのであれば、早めに買取に出したほうが良いでしょう。13年を超えてくると自動車税も高くなるので余計な出費が発生してしまいます。また、中古パーツの需要もあるので早めに売却するのがおすすめです。
税金が高くなるから

税金が高くなるから
10年落ちの軽自動車を早く買取に出すメリットは、節税効果につながるという点です。自動車を長く保有していると、税負担が大きくなります。

軽自動車税は新車登録してから13年経過すると、より多くの課税額がかかります。2024年現在、軽自動車税は10,800円ですが、13年以上経過すると12,900円です。

自動車重量税は文字通り、車両重量に合わせて納税する税金です。車検のたびに納付します。2年自家用の場合、軽自動車の重量税は6,600円です。新車登録から13年経過すると8,200円、18年経過すると8,800円と課税額が高くなります。

古い年式の軽自動車を長く保有し続けると、余計に税金を納めなければなりません。ならば早めに売却して、新しい軽自動車に買い替えたほうが良いわけです。

ランニングコストが高くなるから

軽自動車に限らず、車は長く保有すればするほどメンテナンスに費用がかかるものです。10年落ちの軽自動車を車検に出した場合、新車の時よりも費用は高くなるでしょう。整備する際に消耗品など、交換や整備が必要なパーツも多くなるからです。

10年を超えた軽自動車はエンジンの調子が悪くなりやすいと言われています。エンジンに不具合が発生した場合、修理やメンテナンスが必要です。ここにも費用がかかるので、どうしてもランニングコストが高くなってしまいます。

余計なコストを負担したくなければ、10年落ちの軽自動車は買取に出して、新しい車に買い替えることも考えましょう。

パーツだけでも売れる可能性があるから

パーツだけでも売れる可能性があるから
10年落ちの軽自動車をお持ちの方の中には、車の調子が悪いから査定額が出ないと思っている人もいるでしょう。

しかし、自走できない状態の車両でも買い取ってもらえる可能性があります。それは、まだ使えるパーツがあるからです。

故障している軽自動車でも、まだ使えるパーツがあれば、中古品として売却は可能です。よって不動車でも積極的に買い取っている業者も少なくありません。

最悪スクラップして資源に戻して再利用する方法もあります。そのため、10年落ちで故障して使えない軽自動車でも、買取業者の査定は速やかに受ける価値はあります。

10年落ちの軽自動車を高く売るコツについて

ここまで見てきたように、10年落ちの軽自動車でも買い取ってもらえるケースは決して少なくありません。

ただし半額が目安など、高く売れる可能性は低いでしょう。それでも、少しでも高値で売却したいと考えるのは当然です。

ここからは、10年落ちの軽自動車を少しでも高く売るためのポイントについて紹介するので、参考にしてください。

10年落ちの軽自動車を少しでも高く売るためには、どうすれば良いですか?
軽自動車を高く売るためには、車検前や買取業者の決算期など、高く売れるタイミングで買取に出すのが大事です。またエクステリアとインテリアの両方を掃除してきれいにすることで、査定士の心証もアップします。
車検前に売却する

車検前に売却する
次の車検が近づいているようであれば、車検前に買取に出すのがおすすめです。

軽自動車の査定の中で、車検の残期間は考慮されます。車検直前、すなわち残期間がほとんどない軽自動車はマイナス査定になるでしょう。

しかし、車検を受けるとなると業者にもよりますが、5~9万円程度かかります。車検を通せばプラス査定になるものの、車検費用を賄えるだけのプラスにはなりません。つまり車検を通すと、結局損をすることになります。

新車で軽自動車を購入して10年落ちであれば、次は11年目に車検が訪れるでしょう。処分しようと思っているのであれば、11年目の車検の前に買取に出すのが賢明です。

高く売れるタイミングで買取に出す

軽自動車の買取価格は、1年の中でも上下するものです。そこで高く売れるタイミングに合わせて、買取に出すのも一つの方法です。

軽自動車が高く売れるのは一般的に「1~3月」と「8〜9月」と言われています。多くの買取業者にとって、このシーズンは決算期に当たるからです。

決算期には業績を良く見せるために、1台でも多くの車両を買い取ってストックを確保しようとします。そのため、いつもよりも高額査定を提示することで1台でも多くの車を引き取りたいと思うわけです。

上で紹介した時期は、あくまでも参考程度にとどめておきましょう。軽自動車の価値は時間の経過とともに下がってしまうため、この時期までかなり時間がある場合には、早めに売却するのがおすすめです。

掃除を行ってから買取に出す

掃除を行ってから買取に出す
軽自動車を掃除してから査定に出すのも、少しでも高く売るためのコツです。軽自動車をきれいな状態で査定に出したほうが、査定士の心証も良くなるからです。

外装はもちろんのこと、内装も掃除しておきましょう。洗車するだけでなく、内装も掃除したほうが査定士の印象が良くなり、高額査定も期待できます。

10年落ちで普段あまり掃除していないと、外装だけでなく内装も結構汚れているものです。シートやフットマットに掃除機をかけたり、シート拭きで拭いたりしておくと良いでしょう。

また、車内でタバコを吸ったり、ペットと一緒にドライブしたりしている軽自動車は臭いが気になるかもしれません。換気したり、消臭剤をかけたりして対策しておきましょう。

カスタマイズはしない

軽自動車を将来売りに出そうと思っているのであれば、カスタムはなるべくしないのがおすすめです。カスタムカーは好き嫌いがわかれるので、高額査定になりにくいからです。

もしカスタマイズしたい、社外パーツに取り換えたいと思っているのであれば、カスタムしてもかまいません。ただし高く売却したければ、取り外した純正パーツも保管しておきましょう。

社外パーツと比較して、純正パーツがあったほうが査定でもプラスになりやすいからです。自動車に取り付けるパーツは汎用性の高いものよりも、その車に合わせて製造されている純正パーツのほうがバランスもとれています。

査定に出す前に、純正パーツに取り換えておくのが理想です。パーツ交換する時間がなければ、査定の際に純正パーツは残っている旨を査定士に伝えましょう。

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軽自動車を長持ちさせる方法について

10年落ちの軽自動車でも、日々の足として使っている方は決して少なくありません。

ここからは、軽自動車はどのくらい乗り続けられるのか、寿命について見ていきます。また、軽自動車に少しでも長く乗り続けたいと思っている人のために、普段気を付けるべきことについてもまとめました。

軽自動車を少しでも長く運転するためには何に気をつければ良いですか?
軽自動車を長持ちさせるためには、メンテナンスをこまめに行って、消耗品は新しいものに交換しておくことが大切です。また、急ハンドルや急ブレーキ、アクセルを吹かすなど車に負荷のかかる運転は控えるように注意してください。
軽自動車の寿命はどのくらい?

軽自動車の寿命はどのくらい?
軽自動車の寿命は、12~13年程度とされています。走行距離が12万kmを超えてくると、そろそろ寿命と考えて買取に出すといった対処を考えましょう。

普通車の場合、走行距離が15~20万km、年数では15~20年が目安と言われています。軽自動車は普通車と比較して、若干寿命は短めと考えておくと良いでしょう。

これくらい経過すると、パーツを交換しても別のパーツが劣化して、何度も繰り返し整備や修理しなければなりません。繰り返し整備するくらいであれば、新しい軽自動車に乗り換えるのがおすすめです。

10年落ちの軽自動車の場合、いつ寿命を迎えてもおかしくありません。不具合が出る前に新しい車に乗り換えるのも一考です。

メンテナンスをこまめに行う

軽自動車を少しでも長持ちさせたいと思っているのであれば、定期的にメンテナンスすることが大事です。軽自動車のパーツの中には消耗品もあって、定期的に交換したほうが良いものもあります。

例えば、エンジンオイルの交換です。エンジンオイルは走行距離5,000kmが交換時期で、期間で見れば6か月に1回のペースで交換するのがおすすめです。

同じエンジンオイルを使い続けると、オイルが徐々に劣化します。すると加速が鈍ったり、燃費が悪化したりします。エンジンの振動や音も大きくなるので、快適な運転が難しくなるでしょう。エンジンにもダメージが及びかねないので、定期的な交換を心掛けてください。

「急」のつく運転はしない

安全で丁寧な運転を心掛けることも、軽自動車に負担をかけず長持ちさせるコツです。逆に控えるべきなのが、「急」のつく運転を繰り返すことです。

「急停止」や「急ハンドル」などの運転を続けるとどうしても車両に負担をかけます。「急加速」も急激にエンジンの回転数を上げることになり、大きな負担がかかります。

急ブレーキなどは、車間距離を詰めているとやりがちです。車間距離を十分開ければ、前方の車両が予期せぬ動きを見せても余裕を持って対処できます。

軽自動車を長期間運転せずに放置するのもおすすめできません。エンジンオイルがエンジンに回らないことで、内部の劣化を招くからです。定期的に運転する、それが難しければエンジンを定期的にかけるだけでも行いましょう。

保管場所に注意する

保管場所に注意する
軽自動車を長持ちさせたければ、屋内で車を保管しましょう。ガレージやカーポートの中で保管すれば、軽自動車の劣化するペースを遅らせられます。

屋外で保管していると、外部の影響を受けやすくなります。紫外線や雨風などにさらされるのは、軽自動車にとって決して好ましいことではありません。

もし屋外で長時間保管する必要があれば、カバーをかぶせておきましょう。軽自動車を使用していない時にカバーをかけておけば、紫外線や雨風に直接さらされる心配もありません。

屋外で軽自動車をさらしていると色あせが起こりやすくなります。見た目も悪くなるので、屋内での保管を心掛けましょう。

車に負担のかかるカスタムをしない

軽自動車の買取の中で、カスタマイズされた車はマイナス査定になると紹介しました。カスタムは買取だけでなく、軽自動車を長持ちさせるためにもあまりおすすめできません。

軽自動車のカスタムの場合、ルーフキャリアやルーフボックスを取り付ける手法があります。しかし、このようなパーツを新たに取り付けるとなると、どうしても車両が重たくなります。

車両の重量が増えるとその分車にかかる負担が大きくなるため、各パーツの劣化も進みやすくなり、寿命も早まる可能性が出てくるわけです。

軽自動車のカスタムで、エアロは代表的な方法の一つです。しかし、エアロはある程度高速で走行しなければ、その効果を発揮しません。一般道メインで走行しているとかえって空気抵抗が大きくなって、燃費性能が低下します。高速道路を運転する機会があまりなければ、取り付けないほうが良いでしょう。

まとめ

①10年落ちの軽自動車の買取相場は半額程度になると言われている
②高値では売れないかもしれないが、軽自動車の需要は高いので売れる可能性は十分ある
③10年落ちの軽自動車に乗り続けると、税金やガソリン代などのランニングコストが高くかかる
④運転方法やこまめなメンテナンスを心掛けると、10年経過してもまだ十分走れる可能性はある

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