廃車手続きを行う際、スタッドレスタイヤをどのように処分するのが最適か迷う方もいるのではないでしょうか。
この記事では、スタッドレスタイヤの処分方法や査定額アップのポイント、廃車買取に出す際の注意点などを紹介します。
スタッドレスタイヤをお得に処分したい方はぜひ参考にしてください。
廃車時のスタッドレスタイヤは自分で処分を行うのが一般的
スタッドレスタイヤは基本的に自分で処分を進める必要があります。しかし、廃車買取業者によっては廃車の引き取りを依頼した際に一緒に買取や処分を行ってくれる場合もあります。
自動車を処分する際にまとめてタイヤも処分しておきたいと考える方が多いのではないでしょうか。廃車を決める前にあらかじめどのような処分方法があるか調べておきましょう。
自分で処分の手続きを進めるのが手間に感じる場合は業者の利用がおすすめなので、自動車とタイヤの買取をまとめてしてくれるお店を事前に調べておきましょう。
スタッドレスタイヤの処分方法
ここからは、スタッドレスタイヤの処分方法を5つ紹介していきます。
それぞれどのような特徴があるのかを把握して、自分の条件に合う処分方法を見つけてください。
スタッドレスタイヤは廃品回収での引き取りが可能です。
ただし、業者によっては回収に費用が発生する場合もあるため注意しましょう。廃品回収を利用する際は、無料で回収してもらえるか事前確認がおすすめです。
スタッドレスタイヤを自宅まで回収に来てくれるため、手間が少ないのがメリットです。配送の準備や店舗への持ち込みが発生しないため、高齢の方でも気軽に利用できます。
スタッドレスタイヤを持ち運ぶのは、なかなか簡単な作業ではないため、時間や手間をかけずに処分したい方におすすめの方法です。
スタッドレスタイヤの処分方法としては、パーツ買取店に買い取ってもらうのも一つの手段です。
タイヤは使用しているうちにどんどん擦り減っていき、スリップサインが出る前に早めに交換するものであると考えている方も多いのではないでしょうか。
そのため、「擦り減っている中古のタイヤは需要がないのでは?」と考えるでしょう。しかし、中古のタイヤは価格の安さやなじませの工程が不要などの理由から、購入したいと考えている方も実は多いのです。
タイヤの買取市場が拡大していることから、パーツ買取店でも買い取ってもらえる可能性があります。
因みに、なじませとは新品のタイヤで行う処理で、本来のグリップ性能を発揮させるためにタイヤの表面を皮むきする慣らし運転を指します。
中古のタイヤは既に皮むきがされた状態のため、利用しやすいと考える方も多いようです。
スタッドレスタイヤはもちろん、自動車のパーツはネットオークションやフリマアプリでも売却可能です。
状態がよければ高値で買い取ってもらえるため、なるべく手元にお金を入れたい方におすすめです。
とくにスタッドレスタイヤは通常のタイヤとは異なる性能が備わっているため、高値で売却できる可能性が高いでしょう。
ネットオークションやフリマアプリで販売する際は写真の撮り方に気をつけましょう。ぶれたり、ぼやけたりしてタイヤの状態が分からない写真を掲載していると、買い手も状態が把握できず不安になり購入を避けてしまう可能性があります。細かい部分まではっきりと写真を複数枚用意しましょう。
高値で売却できる可能性はありますが、送料や配送の手間が発生します。時間や手間をかけてもいいから、なるべく高く売却したい方におすすめの方法です。
スタッドレスタイヤを購入したばかりで状態がよい場合は、手元で保管しておくのも一つの手段です。
廃車する際に必ずタイヤも処分しなければいけないわけではありません。一時抹消登録で一時的に乗らない期間があっても、将来また乗るために中古車新規登録を検討している場合は、タイヤも手元に残しておいてよいでしょう。
現在の自動車を廃車手続きして処分しても、新しく自動車の購入を検討している場合は無理に処分する必要はありません。新しい車がパンクした際のスペアタイヤとして活用しましょう。
スタッドレスタイヤを自動車と一緒に手放したい場合は、廃車買取業者に買い取ってもらうのがおすすめです。
廃車買取業者に廃車手続きを依頼すれば、解体から手続きの申請まで一貫して対応してくれます。タイヤを含めた自動車自体を買い取ってもらうため、タイヤを外す手間も発生しません。
廃車買取業者は、解体した自動車のスクラップや金属などを売却して利益を得ているため、自走できない車であっても買い取ってもらえる可能性があります。タイヤの状態に限らず対応してもらえるため、手間をかけることなく処分できます。
買取業者の査定額をアップさせるポイント
ここからは、スタッドレスタイヤを手放す際に買取業者の査定額をアップさせるポイントを紹介します。
状態がよいスタッドレスタイヤであれば、なるべく高値で売却したいものです。時期やお手入れ方法、セットで売却するなどのポイントを押さえておくと、通常より高値で売却できる可能性が高まります。
スタッドレスタイヤの需要が高まる10~11月ごろの売却がおすすめです。
スタッドレスタイヤはいわゆる冬用タイヤで、雪道や凍結した道路で滑りにくい特徴があります。そのため、気温が下がり道路の凍結が発生する冬に利用が増えます。
自動車を運転する方は、本格的な冬が来る前の秋ごろに通常のタイヤからスタッドレスタイヤへの交換を考えるのではないでしょうか。そのため、秋ごろにスタッドレスタイヤの需要が増え、中古で購入したい方も増えると考えられます。
すぐに手放す必要がない方は10~11月ごろをまって買取を依頼してみましょう。
自動車にタイヤは4本必要なため、買い手も1本で販売しているよりも2本や4本セットになっていた方が購入しやすいと考えます。そのため、買取業者を利用する際はスタッドレスタイヤを2本や4本セットで出すとよいでしょう。
中古のタイヤは使用状況によって、擦り減りや傷み具合などの状態がばらばらです。4本すべて交換したいときに1本ずつ別々の中古タイヤを購入してしまうと、交換や修理のタイミングも分かれてしまいます。
時期をずらして何度も交換・修理に出す手間が発生してしまうため、1本ずつだと買い手がつきにくいと考えられます。そのため、スタッドレスタイヤが1本だけだと買取価格が落ちてしまうでしょう。
自動車を廃車にするタイミングであれば、4本すべて不要になる場合が多いかと思いますので、まとめて買い取ってもらうようにしましょう。
自動車を廃車にする際、タイヤを取り外してしばらく置いておく場合、買取金額を下げないためにも適切な保管や手入れを行いましょう。
使用年数が同じでも適切な保管ができていると状態に差が生まれます。専用クリーナーで洗浄してからの保管がおすすめです。
また、直射日光が当たるとタイヤのゴムが傷んでしまうため、日陰で保存するかカバーをかけておきましょう。
タイヤのゴムは経年劣化が発生するため、よい状態のまま売却するためには、なるべく早く買取に出すことをおすすめします。
スタッドレスタイヤの買取において、溝の擦り減り具合と同様にアルミホイールの状態もチェックされます。アルミホイールの状態がよければ買取価格も高くなる可能性があります。
アルミホイールのお手入れは、傷をつけないよう柔らかいタオルで行いましょう。普段はアルミホイールに水をかけて柔らかいタオルでふき取るだけで十分きれいになります。
落ちにくい油汚れがある場合は、中性洗剤の使用がおすすめです。洗い流した後は乾いたタオルで水分をふき取って水垢が残らないようにします。
アルミホイールは適切なお手入れをしていれば長期間きれいな状態を保てるため、買取予定がある場合はこまめにメンテナンスしておきましょう。
買取業者はスタッドレスタイヤだけではなく、自動車の様々なパーツを買い取っています。そのため、スタッドレスタイヤ以外のパーツもまとめて査定に出してみましょう。
例えば、ヘッドライトやオーディオ機器などです。まとめて買取を依頼すると買取価格を上げてくれる場合があります。
どうせ廃車にして処分してしまうのであれば、まとめて売却しましょう。
スタッドレスタイヤを外す流れ
ここからは、廃車の際にスタッドレスタイヤを車から取り外す流れを紹介します。
自分でも簡単に取り外せるため、解体工場に持ち込む前に取り外して自宅で保管しておくことも可能です。しかし、自走できない自動車を移動させるためにはレッカー車の手配が必要になるので注意しましょう。
スタッドレスタイヤは自分でも簡単に外せます。自分で冬用タイヤの交換を行っている方も多いのではないでしょうか。
タイヤの交換には、ジャッキとボックスレンチを使用します。手が汚れないよう軍手も用意しておきましょう。
- ホイールナットにボックスレンチを差し込み回してゆるめていきます。
- 車体の下にジャッキを設置して車体を浮かしていきます。タイヤがギリギリ地面から離れる位置まで上げましょう。
- ホイールナットを全て外したら、タイヤを手前に引き抜きます。
- 新しいタイヤのホイールの穴とボルトを合わせ、ホイールナットを取り付けていきます。全体をゆるく取り付けたら、対角線上の順番に締めていきましょう。
- ジャッキを下げて車体を下ろしたら最後にもう一度ホイールナットをきっちり締めてください。
自宅でスタッドレスタイヤを外した場合、車が自走できなくなるため、解体業者に引き渡す際はレッカー車の手配が必要です。
業者によっては無料で手配してくれる場合もありますが、実費の場合もあります。事前に利用する業者へ確認しておきましょう。
また、解体業者に持ち込んでからタイヤを外す場合は、レッカー車の手配は必要ありません。ただし、取り外したタイヤを運ぶ手段を考えておく必要があります。
費用と手間のバランスを見て、どちらの対応にするか決めましょう。
スタッドレスタイヤの状態別!廃車の流れ
ここからは、スタッドレスタイヤの状態別に廃車の流れを紹介します。
タイヤが比較的新しい場合と、繰り返し使用して消耗している場合とでは、適切な処分方法が異なります。
自分が廃車にする自動車のタイヤの状態を確認して、適切な処分を行いましょう。
古くなって乗らなくなった自動車を処分する際、タイヤも同じように消耗していれば買取の価値がつきにくいと考えられます。
そのため、タイヤを外して買取業者やパーツ販売店にもっていくよりも、そのまま自動車と一緒に解体業者に引き渡すと手間がかかりません。
消耗が激しく買取で価値がつかない場合、処分に費用が発生してしまうこともあるでしょう。廃車と一緒に解体に出せば費用を抑えられます。
廃車手続きを進める前にスタッドレスタイヤの状態を確認しておき、擦り減り具合が大きい場合はそのまま廃車の買取に出しましょう。
廃車買取業者へ自動車の買取を依頼すれば、走行できず状態がよくない自動車でも買い取ってもらえる可能性があります。
スタッドレスタイヤを交換したばかりで状態がよい場合は、廃車としてまとめて引き渡しはせず、スタッドレスタイヤだけタイヤ買取専門の業者に買取を依頼しましょう。
廃車にする自動車には通常のタイヤを付け替えて廃車手続きを行います。
タイヤが新しい場合は、パーツだけを売却した方が高値になる可能性があります。しかし、廃車買取業者によってはパーツごとに査定してくれることもあるので、そのような業者を選んだら、スタッドレスタイヤもそのまま買取に出しましょう。
事故が原因で廃車にする場合、自動車が大きなダメージを追っていると考えられます。スタッドレスタイヤを履いた状態で事故が発生していれば、タイヤも大きく損傷していると判断され価値が付きにくいといえます。
そのため、廃車にする自動車につけたまま解体を進めても問題ありません。ただし、事故を起こしたときはノーマルタイヤを履いていた場合や足回りの被害が一切ない場合はスタッドレスタイヤ自体に価値を見いだせる可能性があります。
条件に当てはまる場合は、タイヤだけ取り外して買取業者へ査定を依頼してもよいでしょう。
故障が原因で廃車にする場合、スタッドレスタイヤ自体に問題がなければ通常と同じ考え方で、状態がよければ査定額アップが臨めます。
パーツごとに査定してくれる廃車買取業者やパーツ買取店を利用しましょう。経年劣化や擦り減りが少なく状態がよいスタッドレスタイヤは、どちらでも買取金額が上がる可能性があります。
故障して廃車にする場合でもタイヤに影響がなければタイヤの買取を依頼しましょう。
廃車買取時の注意点
ここからは、スタッドレスタイヤを装着した状態の自動車を廃車買取に出す際の注意点を紹介します。
スタッドレスタイヤであることで査定額をアップしてもらうためにも2つのポイントを押さえておきましょう。
廃車買取業者に買取を依頼する際は、必ずスタッドレスタイヤを装着していると伝えましょう。
申告していないと、スタッドレスタイヤ込みの査定をしてもらえない可能性があります。
パーツごとに査定してくれる業者であれば、スタッドレスタイヤであることで査定額のアップが期待できます。そのため、スタッドレスタイヤとしての価値をチェックしてもらうために、あらかじめ伝えておくことが大切です。
少しでも査定額をアップさせたい方は買取依頼時に意識してください。
経年劣化や溝の擦り減りが少ないスタッドレスタイヤでも、泥や油などの汚れが付着していては印象がよくありません。
汚れているだけで買取金額が下がってしまう可能性は低いですが、査定する人も人間であるため「絶対にない」とは言い切れません。
汚れでタイヤの状態が確認しにくく、チェックを誤ってしまう可能性もあるでしょう。そのため、廃車買取に出す際は軽くタイヤ汚れの掃除をおすすめします。
タイヤをチェックしやすい状態にして、適切な査定額を出してもらいましょう。