車の買取基準は車のコンディションに左右されます
車の買取価格は車種など単純な買い手の需要にも左右されますが、見た目や定期的なメンテナンスなど自分自身の取り扱い次第で変わる部分も多くあります。傷やへこみ、汚れなどがないことや、車そのものが自走可能でできる限り正常に動くことなどが大切です。
車を購入したら、コンディションをよく保ち、いざという時高値で売れるようにしておきましょう。
まずは見た目が重要です
車の査定価格を大きく左右する基準のひとつが、外観です。まずは外側のボディについて、傷やへこみ、汚れなどを確認してみるとよいでしょう。
引き取った後に業者が必ず洗浄するため、洗車で落とせるような泥汚れに関しては、特別手間をかけて落とさなくても査定価格に直接響くことはないと言われています。しかしあまりにひどい場合は、念のためざっとでも落としておいた方がよいでしょう。
一方で傷を隠そうと下手に自分で修理などすると、素人の作業で悪目立ちしてしまう場合もあるため、かえってやらない方がよいこともあります。
また車の内観も重要です。シートのシミや汚れ、ハンドルの磨耗、ひどいゴミやほこりなども査定価格が下がる要因となります。
よくあるのがタバコのニオイやヤニ汚れ、犬などペットを乗せていたことによるニオイや汚れ、またきつすぎる芳香剤の香りなどが原因で査定価格を下げてしまうパターンになります。普段から買い取り時を考慮してニオイをつけないように使うのが一番ですが、どうしてもニオイがついてしまった場合は査定前にしっかり掃除機や消臭スプレーなどを利用して隅々まで掃除しておきましょう。
香料でごまかすのはNGです。
車の買取価格は売値の何割が基本なの?
走行距離や年式など、車のスペックが考慮されます
次に問題となるのが車そのもののスペックです。通常、車は走行距離が少なければ少ないほど査定価格が高くなります。
一般的な車は年間1万kmほどの走行距離が平均的と言われています。累計での走行距離10万kmを超えると大きく買取価格が下がるだけでなく、買取そのものも難しくなってくるため注意しましょう。
ただし買取業者の中には海外向けの販路を持っている場合もあります。海外では日本車の需要が高く、中古車を買い取って20万kmを超えても使っているケースも多くあるのです。
そのため国内で10万kmを超えたからといって全く買取できなくなるわけではありません。各社に査定を依頼して一番高いところを選ぶのが大切です。
ちなみに走行距離がいくら少なくても、年単位で全く乗らず放置してあるなど特殊な事情の車は、エンジンに問題が出てしまい査定価格が下がることがあります。
その他、年式も重要です。新車を購入後、中古として売りに出されるのは購入から3~5年後であることが多くなっています。
そのため発売から5年以上経っている車は中古としてはやや古い部類になり、査定価格が落ちていってしまうのです。また購入から年数が経つと税金が高くなってしまいます。
そのため余計に古い車をあえて購入する人が少なくなり、値がつかない原因となるのです。
エンジン周りなど内部の異常も対象となります
車のスペックや、誰にでも目に見える部分の他に、エンジン部分などを中心に車の動作が正常かどうかも査定に大きく響く要素です。異音がする、オイル漏れがあるなどの要素は査定価格を下げる一因です。
またエンジンが焼き付いてしまっている場合はオーバーホールが必要になるため、多くの費用がかかります。査定価格に大きく響くため、場合によっては廃車も検討することになるでしょう。
その他、改造歴や修復歴、事故歴のある車は査定価格が下がります。場合によっては買取ができない場合もあるため注意しましょう。
なお車購入時についていた備品や取扱説明書など、各種付属品が揃っていると買取店に好印象です。ただしなくても直接査定価格を下げるわけではありません。
業者によってエンジンの不調のある車でも高値で買取してくれるなど、得意分野があります。仮に近所にいい業者がいなくても、インターネットで全国規模で探せば見つかりやすいでしょう。
まずは複数の業者に買取査定を依頼し、十分に比較してから売ることが重要です。
(まとめ)車の買取価格はどんな基準で決まるの?
車の買取基準は人気の車種など、車そのものの需要はもちろん、傷や汚れがないか、故障していないかなどのコンディションで決まります。いざという時に高く売れるよう、車を丁寧に扱いましょう。
車は綺麗な状態であることが大切です。傷やへこみ、ひどい汚れがあると値を下げる原因となります。車のボディや車内のシート、天井のヤニ汚れなどに注意しましょう。またニオイも重要です。
ペットやタバコのニオイをさせないようにしましょう。
基本的に5年未満の新しい車種、より少ない走行距離の車の方が高く売れます。しかしたとえば走行距離が10万kmを超えていたとしても、それはそれで需要もあるため全く売れなくなるわけではありません。
車が自走可能な状態かも重要です。エンジンの焼き付きなどがあると修理が必要になり査定価格から差し引かれます。
また改造歴や修復歴、事故歴のある車も好まれません。不調のある車でも得意な業者を探すのがよいでしょう。