車を買取してもらう時の忘れ物は自己責任です
車に限らず、中古としてものを買い取ってもらう場合よくあるトラブルが忘れ物です。しかし基本的に忘れ物に関しては自己責任となり、必ず戻ってくるとは限りません。
また買取店を責めることもできません。買取してもらう前にはきっちりと確認をしましょう。
だめでもともととして問い合わせをすることは可能ですが、戻ってくる確率は低いと考えた方がよいでしょう。
忘れ物が戻ってくる確率が高いのは翌日までです
車を買い取ってもらった場合、買取成立後の車がどうなるのか具体的な流れを知っている人はあまりいないでしょう。買取された車はしばらく買取店に置いてあって、お客さんに買ってもらうのを待っているのではないかと想像する人もいるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
多くの場合、買い取られた車はすぐに専門のオークションに出品されます。落札するのは個人ではなく、中古車販売店です。
中古車を保管しておくにはスペースなどのコストがかかるため、買取店は買い取った車を清掃さえすることなくオークションに流し、一刻も早く手放そうとします。早ければ買い取った翌日にはもうオークションに並んでいる可能性もなくはありません。
そのためもしも忘れ物をして取り戻したいと考えた場合、買取店に確認してもらうことができるのは、せいぜい当日から翌日までだと思ってよいでしょう。運がよければそれ以降であっても戻ってくるかもしれませんが、期待はしないのが賢明です。
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買取店に忘れ物の責任を問うことはできません
原則として忘れ物に関してのすべての責任は、車を買い取ってもらう側にあります。実際のところ車に忘れ物をするケースは非常に多く、買取店にとってもいちいち対応するのは手間でもありトラブルのもとです。
そこで買取店では買取契約にあたって、きちんと忘れ物に関して一切の責任を負わないことを契約書に記載してあります。どんなに高価なものや思い入れのあるものを忘れたとしても、買取店を責めたり、まして訴訟を起こして勝訴したりすることはできません。
買取店の担当者が見つけて、重要なものだと判断してくれれば連絡をくれる可能性もあります。しかしすぐにオークションにかけてしまうことから、実際のところそれほど念入りにチェックされることはないのです。
また見つけたとしてもゴミだと思って捨てられてしまう可能性もあります。中には見つけてそのまま自分のものにしてしまう人もいるかもしれません。
悪質な例に思えるかもしれませんが、契約書にしっかりと書いてある以上、サインをした時点で買取後に忘れ物を持って行かれたとしてもしかたのないことなのです。忘れ物が戻ってこなくても、自己責任として納得しましょう。
忘れ物のチェックをしましょう
買取をする前に、車内は念入りに忘れ物がないかどうか確認しましょう。扉を開けて中を覗き、一見してなにもないからといって、油断はできません。
問題なのはたとえば以下のような細かい部分です。
- サンバイザーの間
- コンソールボックスの中
- ダッシュボードの隙間
- CDドライブの中(CD)
- シートとシートの間
- フロアマットの裏
- ETC車載器(ETCカード)
- トランクルーム
また鍵を渡すことから、鍵にキーホルダーなどアクセサリーをつけたままにしてしまう可能性もあります。いっそ自分が他人の車の査定をするつもりになって、細かいところまでチェックしておきましょう。
自分だけでなく、その車に乗ったことのある家族や恋人などにも忘れ物がないか確認しておくのが得策です。自分はなにも置いていなくても、こっそり子供がフロアマットの裏に子供にとって大切なものを隠していたり、恋人がアクセサリーを落としていたり、場合によっては家族のだれかがへそくりや通帳を隠していたりするというケースも実際にあります。
自分にとってはゴミにしか見えないものが、他人にとって大切なものであることもあるでしょう。あとあと買取店との間だけでなく、家族間でトラブルになることのないよう、確認はじっくりしておきましょう。
(まとめ)車を買取してもらった後に忘れ物に気づいたら?
忘れ物は非常に多いトラブルの一つです。しかし忘れ物をした場合に必ずしも戻ってくるとは限りません。
あくまで事故責任となるため、買取前に念入りに確認することが大切です。
中古車は買取後、すぐに専門のオークションにかけられるため、買取店にずっと置いてあるわけではありません。忘れ物に気が付いた頃には、すでに買取店の手を離れている可能性もあるため、当日~翌日をすぎたらほぼ戻ってこないと覚悟しましょう。
どの中古車買取業者でも、忘れ物に関してはトラブルのもとになりやすいためきちんと契約書に明記しているのが一般的です。責任を買取店に求めることは一切できず、あくまで自己責任として処理されます。
忘れ物は一見してわかる部位ではなく、コンソールボックスの中やフロアマットの裏などあまり見ないところにこそ発生します。また自分は確認したとしても家族が忘れ物をしているかもしれません。
売る前によく家族などにも確認しましょう。