軽自動車の年間平均走行距離は約8000㎞くらいが良いとされています
軽自動車の年間平均走行距離は約8000㎞くらいが標準とされています。また、普通車の場合は年間約1万㎞以内だと言われます。
軽自動車が普通車よりも、標準とする平均走行距離が短いのは、コストを下がるために使用しているパーツが安価で、劣化が早いものだからです。元から軽自動車が街乗りを想定して設計されているので、耐久性や性能の観点からはどうしても普通車にはかなわない部分があるのも事実です。
平均走行距離を超えて走行をしても、すぐに故障するわけではありません。しかし、やがてはパーツが劣化し、不具合が生じてしまいます。
パーツの交換にも費用がかさみ、長く乗ると税金も高くなります。それでも少しでも長持ちさせるにはオイル交換など日頃のメンテナンスが重要です。
軽自動車を賢く乗るのは、車検や価値が下がる経過年数のタイミングで乗り換えるのも一つの手だと言えます。
普通車よりも平均走行距離は短いとされています
軽自動車は、平均走行距離は1年間で約8000㎞が一般的だとされています。普通車は平均走行距離が1年間で約1万㎞であり、普通車に比べると短いと言われています。
もちろん、平均走行距離以上に距離が増えたとしても、すぐに故障するというわけではありません。平均走行距離を超えても、軽自動車は基本的に問題なく走行できます。
ただ、乗り続けた場合のトータルで考えると5年で約4万㎞、10年で約8万㎞です。このトータルにおける平均走行距離を超えると、パーツが劣化、故障しやすい状態になる場合があります。
そうなると、様々な部位の整備、交換が必要となり、維持費がかさむことにつながります。あえて交換しなくても、例えば基準を満たしていなければ車検に通らない、事故の要因となる場合もあるなど様々なリスクが生じる可能性が高まるでしょう。
普通車よりも軽自動車の方が平均走行距離が短いのは、使われているパーツの問題です。軽自動車の方が車体価格は安く、車を所有するにも経済的な負担は軽くて済みます。
それは、軽自動車の方が、劣化が進み交換時期が比較的早いけれどコストが低いパーツを使っているからだと考えられます。元々軽自動車は長距離走行を想定して設計されていません。
構造上は街乗り、いわゆる短時間短距離ドライブ向けの車として世に送り出されているからです。街乗りできる程度の耐久性があれ安全面では問題ありません。
そのため、普通車よりも平均走行距離は短いとされているのです。
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走行距離が長くなると、パーツが劣化しやすくなります

軽自動車の1年間の平均走行距離8000㎞を超えて走行距離が伸びると、過走行とみなされます。過走行の軽自動車はすぐに故障するというわけではなく、状態がよければ十分それ以上走行できるでしょう。
しかし、乗り続けることで少しずつ不具合が生じやすくなるのもまた事実です。軽自動車はボディとエンジンがきちんと整備されていれば、基本的には他の劣化したパーツを交換すれば何とか長く乗ることも可能です。
ほとんどの車は、少なくとも10万㎞までは目立った故障もなく乗れるように設計され、そういった耐久性のある部品が使われています。ただ、それ以上に走行距離が伸びるとゴム製などのパーツが摩耗し、経年劣化してしまうのです。
ブレーキパッドやローター、ホースなどのパーツが当てはまります。しかし、軽自動車はコストダウンの観点から、普通車よりも部品の劣化が早いので必ずしもそうとは言い切れない部分もあります。
ボディの形が変わる、エンジンが故障するといったトラブルに見舞われるリスクが普通車以上に生じやすいと言えるでしょう。
車の主要部位の部品交換となると、修理交換費用もかさんできます。しかも、一部分の部品を新しいものに変えてもまたしばらく経つと別の部位も調子が悪くなるといった悪循環に陥るため、長く乗るほどに修理費用が増えていく可能性が高いでしょう。
修理しないで乗るにしても、いつ故障するかわからない不安を抱えることになります。しかも、やがて車検にも通らなくなれば交換せざるを得ません。
また、製造中止になれば交換部品も手に入りにくくなります。中古品を探すのも苦労しますし、新品以上に部品代が高くなることもあるのです。
そして、税金の問題も出てきます。軽自動車の場合、初年度登録から13年経過したら自動車税が20%アップします。
エコカー減税の対象外であれば自動車重量税も24%上がってしまいます。長く乗り続けると維持費が高くなるという面があることも覚えておきましょう。
長く乗るにはこまめなメンテナンスが欠かせません
少しでも長く良いコンディションで軽自動車を乗るには、日頃のこまめなメンテナンスがとても重要になってきます。まず、エンジンオイルの交換は1万5000㎞ごともしくは1年ごとに交換するのが一般的です。
ただし、高速道路や舗装状態が悪い道路を頻繁に走行する場合などはもう少し短いスパンで、例えば5000㎞ごともしくは半年ごとに交換すると良いとされています。オイルエレメントもオイル交換の2回に1回は交換したほうがよいでしょう。
更に、タイヤも軽自動車を長持ちさせる重要なパーツの一つです。タイヤは消耗品ですが、溝がほぼないつるつるのタイヤをいつまでもはいていると、エンジンに負担がかかる上に事故のリスクも高まります。
タイヤの溝は1.6㎜以下になり、スリップサインが1つでも出てきたら交換したほうが安全です。また、タイヤもゴムなので経年劣化を起こします。
溝がすり減っていなくても、装着から5年ほど経過すれば交換の時期だと言えます。他にも、タイミングベルトやウォーターポンプ、燃焼ポンプ、ミッションなどのパーツは特に重要です。
交換時期は走行距離9万~10万㎞なのでまだ先ですが、その前に故障や劣化の可能性もあるので、しっかり点検を受けておく必要があります。
また、軽自動車は普通車に比べるとボディの鉄板が薄いとされています。そのため、錆びてしまうとボディの強度が低くなります。
泥や融雪剤などが付着したままだとサビの原因になるので、こまめな洗車、ワックスがけも長持ちにつながるでしょう。そして、日頃の車の乗り方にも注意が必要です。
急発進や急停車、急ハンドルやエンジンの高速回転、などはパーツの劣化を早める原因になります。屋根のない場所での長期にわたる駐車は、ボディや足回りなどが錆びる原因にもなるのです。
できればカーポートなど屋根があり、雨や雪などから車をカバーできる場所に駐車したほうが良いでしょう。屋根がない場合でも、シートをかぶせるなど工夫すれば雨風をしのげます。
ベストなタイミングでの乗り換えは車コスト削減にもつながると考えられます

軽自動車は中古車市場でも需要が高く、人気の車種なら特に高く売れやすいと言われています。長く乗ると維持費がかかるので、ベストなタイミングで乗り換えるというのも軽自動車を賢く乗る方法だと言えるでしょう。
まず、軽自動車は新車購入後から年数が経過すると、価値が下がっていきます。大体3年で購入価格の6割程度、5年経過すると3割程度だと言われています。
150万円の新車だと5年で45万円程度にまで価格が下がることになります。走行距離が大体3万㎞以内だと、高額査定が望めるでしょう。
購入から7年経過すると、購入価格の1割程度の価格になってしまいます。10年経過すると軽自動車が中古車市場で人気があっても、さすがにもう値段がつかない場合がほとんどです。
軽自動車の乗り換えは、車検や保証期間などもタイミングの一つだと言えます。車検を通すと数万円はかかるので車検前のタイミング、購入から3年、5年、7年目で手放して乗り換えるのも良い方法でしょう。
特に経過年数が多いと、パーツが劣化して修理、交換が必要なパーツが増えてきます。エンジン回りの主要パーツは1つでも高額なのでメンテナンス費用がかさんでしまいます。
そうなる前に手放すことで、コストカットが図れます。軽自動車を中古で高く買い取りしてもらうには、走行距離はもちろん、エンジンなどの状態や車内の劣化具合なども重要になるので日頃のメンテナンスがポイントとなってくるでしょう。
軽自動車の売買をする際の必要書類とは?
(まとめ)軽自動車の1年の平均走行距離とは?
軽自動車の平均走行距離は年間約8000㎞で普通車の約1万㎞に比べると短いとされています。平均走行距離を超えて乗ってもすぐには故障しませんが、やがて不具合が生じる確率は高まると考えられています。
軽自動車は一般的に大体年間8000㎞位が標準走行距離だと考えられています。普通車よりも平均走行距離が短いのは、軽自動車は安くて劣化が早い部品を使い、コストを下がているからだと言われています。
軽自動車の平均走行距離を超えて乗ると、過走行になり、少しずつパーツの劣化などが進んでやがて不具合が生じることもあります。パーツ交換は高くつき、数ヶ所になると費用がかさんできます。
また、税金も高くなるので維持費が増えてしまいます。
軽自動車をできる限り長持ちさせるには、エンジンオイルやタイヤ交換などをきちんと行い、点検や整備を受けてメンテナンスを行うのがポイントです。また、こまめに洗車を行う、急ハンドルなどを避けるなど自分でできることもあるので取り入れてみましょう。
軽自動車は中古車市場でも需要が高いですが、新車購入から年数が経つと価値が下がります。また走行距離が少ないと価値が上がります。
車検のタイミングも考慮して、乗り換えるなら新車購入から3年目、5年目位がベストだと言われています。