愛車に特別な個性をプラスしたいなら、地域ごとに異なるデザインが楽しめる図柄ナンバーがおすすめです。地域の風景や文化をあしらったデザインは、ただのナンバープレートを超えた存在感をもち、ドライブの楽しさもひと味違ってきます。

しかし、取得には費用や手続き方法など、知っておきたいポイントがいくつかあります。この記事では、図柄ナンバーの概要から申請方法、メリットとデメリットまで詳しく解説していきます。

愛車に特別な価値を与える選択を、この記事を通じて検討してみてください。

軽自動車につけられる図柄ナンバーについて

軽自動車につけられる図柄ナンバーについて
あなたの車に、地域の個性を感じさせるデザインのナンバープレートをつけて、ちょっと特別なドライブを楽しんでみませんか。

最近、軽自動車でも地域の特色を活かした図柄ナンバーをつける人が増えています。特別なデザインがあることで愛車に対する愛着も深まり、注目を集めるきっかけになるかもしれません。

では、そもそも図柄ナンバーとは何か、どんなデザインがあるのかを詳しく見ていきましょう。

図柄ナンバーとは?

図柄ナンバーとは、地域の風景や名所、伝統文化など、その土地ならではの特徴をデザインとして取り入れた特別なナンバープレートのことです。通常のシンプルなナンバープレートとは異なり、見た目の美しさだけでなく、地域の魅力を広く発信する役割も担っています。

日本では観光資源や地域活性化が重要視される中、この図柄ナンバーは単なる識別番号を超えて、その土地の顔として多くの注目を集めています。

実際に、車のオーナーからも「地元を走ることに誇りを感じる」「遠出の際に注目される」といった声が多く、機能性とデザイン性を兼ね備えた取り組みとして成功を収めているといえるでしょう。

図柄ナンバーのデザイン

図柄ナンバーのデザインには、多彩なバリエーションが用意されています。その中でも、全国で利用できる全国共通デザインはシンプルでありながら魅力をもち、地域の要素をさりげなく取り入れたものが多い傾向です。

一方で、その土地ならではの風景や文化を大胆にあしらった「地域別デザイン」は、よりその地域への愛着を表現できます。例えば、富士山が美しく描かれたデザインや、地域名産の果物を背景にしたものなど、選ぶ楽しさが広がります。

さらに、期間限定の特別デザインも見逃せません。過去にはラグビーワールドカップや東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に合わせたナンバープレートが登場し、多くの注目を集めました。そして、2025年には大阪・関西万博のデザインが予定されており、これも大きな話題となること間違いありません。

こうした期間限定デザインは、イベントの記念として人気が高いため、気になる人は早めにチェックしておくとよいでしょう。

図柄ナンバーの申請方法

図柄ナンバーの申請方法
愛車に個性を与え、地域の魅力を発信できる図柄ナンバー。その申請は一見複雑に思えますが、基本的な流れを押さえればスムーズに進められます。

ここからは、申請に必要な書類、番号変更の有無による申込方法の違い、そして時間がない方に向けた代行サービスについてわかりやすく解説します。

忙しい毎日の中でも簡単に手続きができるよう、ポイントをしっかり押さえておきましょう。

必要書類

図柄ナンバーを申請するためには、いくつかの必要書類を揃える必要があります。それは以下の通りです。

  • 車検証
  • 希望番号予約済証もしくは自動車登録番号標交換申請書
  • 手数料納付書
  • 自動車税・自動車取得税申告書
  • 申請書
  • 委任状(代理人が手続きする場合)

車検証は、申請の基礎となる情報を確認するために重要な書類です。

希望番号予約済証もしくは自動車登録番号標交換申請書は、希望するナンバーが予約されていることを証明する書類です。

なお、車の所有者が以外が手続きする場合は、委任状が必要となります。家族や知人の車に図柄ナンバーを取り付けるなど、委任状を用意することで手続きが代行可能になります。

これらの書類をしっかり準備しておけば、申請の際に手間取ることもありません。

番号変更なしの申し込み方法

現在のナンバーをそのまま維持したい場合、手続きはシンプルです。

まずは、インターネットから図柄ナンバー申し込みサービスにアクセスし、申請を行います。申込時には車検証の情報が必要になるため、手元に準備しておきましょう。

申し込みが完了すると、メールで支払い情報が送られてきます。指示された支払い期限内に交付手数料を納めてください。

入金が確認されると、自動車登録番号標交換申請書をダウンロードして印刷します。これは後の受け取り時に必要となるため、忘れずに準備しておきましょう。

その後、交付可能期間内に運輸支局を訪れ、ナンバープレートの交換を行います。交換作業は基本的に自分で行いますが、特別な道具は必要なく、誰でも簡単に取り付けられるようになっています。

番号変更ありの申し込み方法

新しい番号に変更したい場合も基本的な流れは同じですが、変更するナンバーが希望番号の場合には抽選が必要です。まず、ウェブサイトから申し込みを行い、抽選対象の番号を選択します。

もし抽選が必要な番号の場合は、申し込み後に抽選結果がメールで届きます。当選した場合、交付手数料の支払いを行い、自動車登録番号標交換申請書を印刷して準備しましょう。

その後、指定された運輸支局でナンバープレートを受け取り、取り付けを行います。

新しい番号に変わることで車の印象も大きく変わり、まるで新車を手に入れたような新鮮な気分になるでしょう。

図柄ナンバーの申請は委託できますか?

「忙しくて手続きの時間が取れない」「自分でやるのは面倒」といった方には、ディーラーや整備工場への委託がおすすめです。ナンバープレートの交換手続きはもちろん、書類の準備や運輸支局での交付など、すべてを代行してくれるため、手間をかけることなくスムーズに図柄ナンバーを取得できます。

ただし、委託する場合は図柄ナンバーの交付手数料に加え、代行費用が発生することを覚えておきましょう。料金は業者によって異なりますが、手間を省きたい方にとっては大きなメリットです。

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軽自動車に図柄ナンバーをつける際にかかる費用

軽自動車に図柄ナンバーをつける際にかかる費用
地域の魅力を発信するための図柄ナンバーは、そのデザイン性や特別感から多くの軽自動車オーナーに選ばれています。しかし、気になるのはやはり費用です。

図柄ナンバーにはいくつかの種類があり、選ぶデザインによって費用が異なります。ここからは、具体的な費用について詳しく見ていきましょう。

図柄ナンバーの費用

図柄ナンバーの費用は、選ぶデザインによって異なります。

地方ごとにデザインされた地方版図柄入りナンバープレートの交付手数料は、7,440円から10,010円程度です。この費用は自治体によって異なるため、申請する地域によって若干の違いがあります。

全国で統一されたデザインの全国版図柄入りナンバープレートでは、7,720円から10,010円程度の料金が必要です。

2025年開催予定の大阪・関西万博の特別デザインナンバープレートは、7,920円から10,010円と設定されています。

これらの金額は、ナンバープレートの交付手数料として支払うもので、取り付けは基本的に自分で行います。なお、料金の詳細については自治体ごとに異なるため、国土交通省や運輸支局の公式サイトで事前に確認しましょう。

寄付金

図柄ナンバーにはモノトーン版とフルカラー版の2種類が用意されていますが、フルカラー版を選ぶ場合は交付手数料に加えて寄付金の支払いが必要です。

寄付金の最低額は1,000円からで、以降は100円単位で自由に金額を設定できます。この寄付金は、地域の交通安全や観光振興などの公益活動に役立てられるため、地域貢献の一環としても意味のある支払いです。

例えば、せっかくなら地元の発展に貢献したい、イベントに関連する特別なナンバーを記念にしたいといった方には、フルカラー版の選択がおすすめです。

寄付金額を上乗せすることで、より地域に貢献できる点がこの制度の魅力ともいえます。

希望ナンバーにすると料金は変わりますか?

お気に入りの数字を選べる希望ナンバー制度は、特別感が得られる反面、費用が通常より高くなることがあります。希望ナンバーを選択すると、ナンバープレートは受注生産となるため、製作コストが上乗せされるからです。

具体的な追加料金は地域や選んだ番号によって異なりますが、一般的に数千円程度の増加があると考えておくとよいでしょう。

特に抽選対象とされる人気の番号(8888や7777など)を希望する場合は、抽選に当選しなければ申し込みが完了しません。当選後に交付手数料を支払う形になるため、希望ナンバーの申請を考えている方は、早めの手続きを心がけましょう。

図柄ナンバーにするメリットとデメリット

図柄ナンバーにするメリットとデメリット
図柄ナンバーは、地域ごとの個性的なデザインが特徴で、多くのドライバーにとって特別感のある選択肢です。しかし、見た目が華やかでおしゃれなだけでなく、地域の発展に貢献する意義や、使用後の楽しみ方もあることをご存知でしょうか。しかし、そのようなメリットがある一方で、注意しておきたいデメリットも存在します。

ここからは、図柄ナンバーを選ぶ際に知っておきたいメリットとデメリットを詳しく紹介します。

メリット①視認性の向上

図柄ナンバーの大きな魅力は、そのデザイン性の高さによる視認性の向上です。

通常のナンバープレートは白地にシンプルな黒い文字で、他の車と見分けがつきにくいことがあります。しかし、図柄ナンバーは地域ごとに風景や名所があしらわれており、目を引くデザインになっているため、遠くからでも自分の車を見つけやすくなります。

例えば、大型の駐車場や混雑した道路で、他の車と間違える心配が少なくなるのは大きなメリットです。また、ドライブ中に他のドライバーや歩行者の注目を集めることもあり、ちょっとした自慢にもなるかもしれません。

メリット②地域復興への貢献

図柄ナンバーには、車を通じて地域復興に貢献するという重要な側面があります。

地方版の図柄ナンバーには、その地域の特産物や観光資源がデザインされているため、地域の魅力を全国に発信可能です。さらに、図柄ナンバーのフルカラー版を選んで寄付金を支払うことで、地域の交通安全や観光復興のための資金として活用されます。

この寄付金は、道路の整備や観光キャンペーンなどに使用されるため、ただ車を運転するだけで間接的に地域社会に貢献できます。地域への愛着や応援したい気持ちがある方にとっては、特に大きなメリットといえるでしょう。

メリット③使用後も記念になる

図柄ナンバーの魅力は、使用後にも楽しめる点にあります。

ナンバープレートを交換した場合、通常、使用済みのプレートは処分されることが多いですが、図柄ナンバーは例外です。不正利用を防ぐために穴があけられますが、その後は自宅に持ち帰り、記念品として保存可能です。

例えば、期間限定の特別なデザインのナンバーをつけていた場合、時代やイベントを象徴するものとして、思い出の品になります。部屋のインテリアとして飾ったり、旅の記録として保存したりと、さまざまな楽しみ方ができます。

愛車と過ごした時間を形に残せるのは、図柄ナンバーならではの特権です。

デメリット①費用がかかる

図柄ナンバーのデメリットの一つは、通常ナンバープレートに比べて費用が高いことです。

通常のナンバープレートの交付手数料は1,500円から2,000円程度ですが、図柄ナンバーの場合は7,000円から10,000円と、コストがかかります。

特にフルカラー版を希望した場合は寄付金も加わるため、さらに費用がかかることになります。また、希望ナンバーを選ぶと受注生産となり、追加の料金が発生するため、トータルの出費はさらに増えることも。

車の購入時に予算を考えている方や、できるだけ維持費を抑えたいと考えている方にとっては、この費用の高さは大きなデメリットといえるでしょう。長期的な車の維持費と相談しながら、慎重に検討する必要があります。

デメリット②地域により取得できないデザインがある

図柄ナンバーは、その地域ならではのデザインが魅力ですが、好きなデザインを自由に選べるわけではないことに注意が必要です。

特に地域版図柄ナンバーは、その地域の本拠地の位置として登録された自動車でなければ申し込めません。例えば、静岡県の富士山デザインや、別府市の温泉をイメージした図柄など、特定地域にゆかりのあるデザインを取得したいと思っても、その地域に居住していない場合は申し込みができません。

この制限は地域の個性を守るという観点では必要なルールですが、ドライバーにとってはせっかく気に入ったデザインなのに取得できないといった、もどかしさにつながることもあります。

特定のデザインを希望する場合は、事前に対象地域の条件をしっかり確認することが重要です。

デメリット③字光式にはできない

ナンバープレートにこだわりたい方の中には、夜間に文字部分が光る字光式ナンバープレートを好む方も多いでしょう。しかし、図柄ナンバーの場合、この字光式に対応していないため、光らせられません。

字光式は、ナンバープレートの文字部分を専用の照明器具で光らせる仕様になっており、特に夜間走行時に視認性が高くなります。しかし、図柄ナンバーではデザイン上、文字部分が光らせられない仕様になっているため、字光式を希望する方にとっては大きなデメリットです。

また、すでに字光式ナンバーを使用している方が図柄ナンバーに変更する場合も、別途取り付けや照明器具の調整が必要になるため、追加の手間が発生します。

図柄ナンバーを申請するときの注意点

図柄ナンバーは、車に特別な個性を与えるだけでなく、地域やイベントの魅力を全国にアピールできる点で多くのドライバーから人気を集めています。

しかし、申し込みにはいくつかの注意すべきポイントがあり、これを知らないまま進めると「思ったように取得できなかった」「計画通りに進まなかった」といった事態に陥る可能性があります。

ここからは、図柄ナンバーをスムーズに取得するために押さえておくべき注意点を紹介していきます。

交付期間に注意

交付期間に注意
図柄ナンバーの中でも特に期間限定で発行されるデザインには注意が必要です。

例えば、過去に交付されたラグビーワールドカップや東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の図柄ナンバーは、それぞれのイベント期間中にしか申し込みができませんでした。このようなイベントに連動した特別なデザインは、交付期間が終了してしまうと申し込みができなくなるため、気づいたときにはすでに手遅れというケースも珍しくありません。

現在注目されている「大阪・関西万博」の図柄ナンバーも、交付期間が決められているため、取得したいと考えている場合は早めに申し込むことをおすすめします。こうした期間限定デザインはイベントの記念としても非常に価値があるため、逃さないようにスケジュールをしっかりチェックしておきましょう。

交付までに時間がかかる

図柄ナンバーは、申し込んでからすぐに交付されるわけではありません。通常のナンバープレートがすぐに受け取れるのに対し、図柄ナンバーは受注生産となるため、交付までに10営業日ほどの時間がかかります。

この期間は、申し込み件数や繁忙期によって前後することがあり、特に人気デザインの図柄ナンバーを希望する場合や、希望ナンバーを同時に選ぶ場合にはさらに時間がかかることも。

そのため、急ぎで図柄ナンバーを取得したい場合は事前に十分な時間を確保しておく必要があります。

例えば、車検更新時や新車購入時に合わせて取得したい場合、予定よりも交付が遅れてしまうと手続きがスムーズに進まなくなることも考えられます。納車日や重要なイベントに間に合わせたい方は、余裕をもったスケジュールで申し込むことが大切です。

図柄ナンバーにできない自動車がある

図柄ナンバーにできない自動車がある
すべての車が図柄ナンバーを装着できるわけではありません。図柄ナンバーには特定の車種や用途に制限があるため、事前に確認が必要です。

まず、字光式ナンバープレートには対応していません。字光式とは、ナンバープレートの文字部分を光らせる仕様で、夜間の視認性が高いため愛用している方も多いですが、図柄ナンバーのデザイン上、光らせられないため、選択肢から外れることになります。

また、事業用自動車やレンタカーについても図柄ナンバーを選べません。

自分の車が図柄ナンバーに適用可能かどうか、申請前にしっかり確認しておくことが重要です。

軽自動車は図柄ナンバーに黄色枠がつく

軽自動車の図柄ナンバーには黄色い枠がつくため、デザイン全体のバランスが少し異なる場合があります。

普通自動車の図柄ナンバーには枠がつかず、デザインそのものを引き立たせる仕様になっていますが、軽自動車は法律上の理由から黄色い枠が必要です。

この黄色枠は、軽自動車であることを示すための識別マークとして設けられていますが、見た目にこだわる方には少し気になるかもしれません。また、事業用登録車の場合は、緑色の枠がつく仕様となっています。

購入前にどのような見た目になるか、サンプル画像を確認しておくと安心です。

期間限定のナンバープレートは交付終了後もつけていていいの?

期間限定の特別デザインナンバーを取得した場合、そのイベントが終了した後でも引き続き使用可能です。

例えば、東京2020オリンピックやラグビーワールドカップのナンバープレートをつけていたとしても、イベント終了後に交換する必要はありません。これは、ナンバープレートが車の正式な識別番号として認められているからです。

そのため、特別なデザインを取得した場合には、そのまま愛車に装着して記念に残せ、過去の思い出として後々も楽しめます。また、もし新しい図柄ナンバーが登場した際には、再度変更可能なため、そのときの気分に合わせて楽しめます。

まとめ

①軽自動車に図柄ナンバーをつける際には、デザイン選択や希望ナンバーによって費用が変わる
②また、寄付金を追加することでフルカラーのデザインにすることができる
③図柄ナンバーには、視認性が向上するメリットや地域復興に貢献できる点、使用後も記念として残せる楽しみがある
④デメリットとして、通常のナンバーよりも費用がかかること、地域によって選べるデザインが限られること、字光式には対応していないことが挙げられる
⑤図柄ナンバーの申請には必要書類があり、番号変更の有無によって申請手続きが異なるため、事前の確認が必要
⑥軽自動車の図柄ナンバーは黄色枠がつく仕様であり、交付期間や交付までの時間に注意することが重要

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