車の損傷具合が激しい場合は修理をせずに廃車にした方が良いです
車の損傷が激しい場合は、修理をせずに廃車をした方が良いです。フレーム部分まで損傷した車は、修理をしても元通りにはならず強度が低下しています。
フレーム部分まで損傷していない場合は、修理をして再び乗るのも良いでしょう。廃車を選択する場合は、廃車の手続きについて理解を深めておくことが大切です。
廃車の手続きには、「永久抹消登録」と「一時抹消登録」の2つがあり、それぞれ内容が異なります。また、廃車や修理をせずに、廃車専門の買取業者に売るのも1つの手です。
損傷の具合が激しい場合は廃車にすべきです
車が損傷してしまった場合、修理をすべきか、廃車にすべきかで迷う方は多いでしょう。修理か廃車かで迷った場合は、車の損傷具合で決めるのも一つの方法です。
例えば、ボディが多少凹んだくらいでは、修理をして乗った方が良いでしょう。しかし、フレームにまでダメージが加わっている場合は、廃車を選択した方が良いです。
こちらでは、2つの項目に分けてより具体的な解説を行います。
交通事故によって損傷したとしても、軽微であれば修理を行った後、再び乗ることができます。しかし、フレーム(骨格)部分が歪んでしまった場合は、完全に元通りにすることはできません。
フレーム部分とは、ラジエータコアサポート、クロスメンバー、サイドメンバー、インサイドパネル、ピラー、ルーフ、センターフロアパネル、フロアサイドメンバー、リヤフロアなどのパーツを指します。これらの部分が歪んでしまった場合、車の強度は低下してしまいます。
また、フレーム部分のダメージがあまりにも深刻である場合は、真っすぐに走行できない可能性があります。真っすぐに走らなければいずれ、重大な事故に繋がることもあるでしょう。
フレーム部分の損傷を修理する場合、状態によっては驚くほど高額な修理費がかかることもあります。よほどの理由がない限り、フレーム部分を損傷した車は廃車をした方が良いでしょう。
愛着が強い車の場合、フレーム部分にまでダメージを負ったとしても、修理をして乗りたいと思う方もいらっしゃるでしょう。修理を行えば、フレーム部分が損傷していたとしても走れる可能性はあります。
しかし、フレーム部分の損傷を修理しても、長く乗り続けるのは難しいことは理解しておく必要があるでしょう。車は大切に乗り続ければ、走行距離が10万キロを超えていたとしても動かせますが、フレーム部分が損傷した場合は話が変わってきます。
フレームが歪んでしまえば、修理をしても寿命は減ってしまうのです。修理をする際は、そのことを理解した上で修理業者に依頼をしましょう。
修理費は保険である程度補える可能性があります。どの程度補ってもらえるのか、保険会社に確認してみると良いでしょう。
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廃車にするのではなく修理を選択すべきケースは4つあります
フレームに損傷がない場合、綺麗に修理を行えば前と同じように乗り続けることができます。しかし、本当に修理をすべきなのか迷っている方もいらっしゃるでしょう。
こちらでは修理をした方が良い4つのケースをご紹介しますので、参考情報としてお役立てくだされば幸いです。
車に愛着があるのであれば、乗り換えるのではなく修理をした方が良いでしょう。もちろん、損傷をきっかけに新しい車を購入するのも1つの選択肢です。
しかし、愛着を感じているのにもかかわらず、廃車、もしくは売却してしまっては後悔してしまう可能性が高いです。手放すべきかどうかを判断するのは、修理業者にチェックしてもらってからでも遅くはありません。
見積もりの結果を聞いてから、改めて愛着のある車を修理すべきか処分すべきかを判断すると良いでしょう。
損傷の具合によっては、数十万円から数百万円ほどの修理費がかかることもあります。高額の修理費を支払えば、「やめておけば良かった」と後悔する可能性がありますので、処分をした方が良いかもしれません。
しかし、損傷が軽微である場合は、修理費用が高額になることはないでしょう。1万円ほど払えば済むのであれば、迷わず修理をすることをおすすめします。
年式が古く長い距離を走っている車であれば、修理をしても長期間乗り続けるのは難しいかもしれません。しかし、購入してから日が浅い新車であれば、修理をきちんと行えば乗り続けることができるでしょう。
新車の場合は、メーカー保証が利用できる可能性があります。メーカー保証は利用できる期間が決まっているので、確認してみると良いでしょう。
メーカー保証が利用できれば、修理費用を支払わずとも愛車を修理できます。
車検を受けたばかりの場合は、乗り換えずに修理をした方が良いです。車検は、決して安いとはいえない費用がかかります。
新車の場合は購入時から数えて3年、以降は2年ごとに車検を受けることになります。車検が済んだばかりの車を処分するのは勿体ないので、ぜひ修理をご検討してみてはいかがでしょうか。
廃車する場合は廃車の手続きについて理解を深めることが大切です
損傷した車を廃車にする場合は、廃車の手続きについて理解を深めておくことをおすすめします。こちらでは廃車の手続きに関する情報を、2つの項目に分けて解決します。
廃車手続きには、大きく分けて「永久抹消登録」と「一時抹消登録」の2つがあります。それぞれ内容が異なりますので、手続きの際は間違えないように注意しましょう。
車を二度と使えないようにする手続きのことを、永久抹消登録といいます。この手続きを行った場合、再び登録して公道を走ることはできません。
「絶対にこの車には乗らない」と断言できる方は、こちらの手続きを行うと良いでしょう。
その名の通り、車を一時的に使用できないようにする手続きです。何らかの理由によって長い間車に乗らない場合は、こちらの手続きを行うことになります。
あくまで一時的に車を乗れないようにする手続きですので、再登録を行えば公道で再び走ることが可能です。対象となる車に再び乗る予定がある場合は、この手続きを行うと良いでしょう。
また、盗難被害に遭った場合もこちらの手続きを行うケースがありますので、覚えておきましょう。
廃車するメリットは、自動車税の支払いをせずに済むことです。自動車は乗らなかったとしても、自動車税の支払いをし続ける必要があります。
廃車手続きを行えば、自動車税の支払いをする必要はなくなり、自賠責保険を解約することも可能です。また、自動車税の残存期間に応じて、還付金を受け取ることもできます。
自動車税の還付金は、普通自動車のみに発生しますので、軽自動車は対象外です。永久抹消登録を行った場合は、車検の有効期限に応じて、重量税の還付が発生します。
こちらは普通自動車のみならず、軽自動車も対象となります。
修理や廃車を選ばずに売ることも1つの選択肢です
損傷した車を修理、もしくは廃車せずに売る方法もあります。損傷があまりにも激しい場合は、売れないと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、損傷が激しくても買い取ってくれる業者はいます。こちらでは、廃車専門業者に関する話を、2つの項目に分けて解説します。
一般的な買取業者の場合、損傷が激しい車を買い取らないことも多いです。買取業者は買い取った車を、中古車として販売するために買い取ってくれます。
そのため、中古車として価値がない車は、買い取らないのです。しかし、廃車専門の業者であれば、損傷が激しい車でも買い取ってくれます。
損傷した車の扱いに困った場合は、廃車専門の業者に売るのも良い選択肢です。
損傷が激しい車を、なぜ買い取る業者がいるのでしょうか。理由としては、部品の販売こそが彼らの目的だからです。
損傷が激しい車は中古車としての価値はありませんが、分解を行えばパーツとして利用することができます。また、金属部分は鉄・アルミなどとしてリサイクル可能です。
どれだけ損傷が酷い場合であっても、全てのパーツが使用不可能になっている可能性は低いでしょう。一般的な買取業者では買取を拒否されてしまった場合は、廃車専門の業者に査定を依頼することをおすすめします。
ちなみに、損傷ではなく水没の場合でも、廃車専門の業者は買い取ってくれる可能性があります。水没した車も、損傷の激しい車と同様に中古車としての価値はあまりありません。
しかし、水没したとしても被害の少ないパーツは再利用できる可能性があります。そのため、買取業者は水没車でも買い取ってくれる可能性があるのです。
車が水没してしまった場合は、一度査定に出してみると良いでしょう。
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(まとめ)損傷した車は修理と廃車どちらを選ぶべきなのか?
車の損傷が激しい場合は、廃車を選択した方が良いです。フレーム部分まで損傷していない場合は、修理をするのも良いでしょう。
廃車を選択する場合は、廃車の手続きについて理解を深めておくと良いです。また、廃車や修理をせずに売却する方法もあります。
フレーム部分にまでダメージが加わった場合は、修理をせずに廃車した方が良いです。フレームが損傷すると、車の強度は低下してしまいます。
修理をしたとしても長持ちはしません。どうしても修理をする際は、そのことを理解した上で業者に依頼しましょう。
損傷を修理するべきか迷う方もいらっしゃるでしょう。廃車ではなく、修理を選択すべきケースは、「愛着がある」「修理の費用が高くない」「買ってから日が浅い」「次の車検まで日がある」の4つです。
廃車の手続きは、「永久抹消登録」と「一時抹消登録」の2つがあります。どちらも内容が異なりますので、手続きの際は間違えないように注意しましょう。
廃車のメリットは、自動車税の支払いをせずに済むことです。
損傷した車は、修理や廃車にせずに売却するのも良い手です。廃車専門の業者であれば、損傷が激しい車でも買い取ってくれます。
損傷が激しくても、分解をすればパーツとして再利用できるため、廃車を専門とする業者は買い取ってくれるのです。