車を乗り換える方が維持費が安くなる場合もあります

車を乗り換える方が維持費が安くなる場合もあります
車の維持費は、自動車税などの税金や自賠責保険の保険料、燃料費や駐車場代などが含まれます。また、車検費用や法定点検などのメンテナンスも維持費の一部となります。

中でも車検費用が占める割合が高く、車も年数が経つと部品の劣化が増え、故障リスクも高くなるので車検費用も増えてきます。更に、燃費が悪くなると燃料費もかさみます。

年間維持費を大まかに計算すると、車を乗り換えた方が維持費が安くなる場合もあります。また、中古車として今乗っている車の時価も年々下がってくるため、トータルでいつ乗り換えたら維持費が安く済むか慎重に検討することも大事です。

車の維持費は税金なども含まれ、乗り換えると安くなるかは総合的に考える必要があります

車にかかる維持費とは

車の維持費は、主に税金や保険料、燃料費、車検やメンテナンス費などに分けられます。車の購入時には自動車税環境性能割、購入時と2年ごとの車検時には自動車重量税がかかります。

毎月自動車税、軽自動車税も課税されています。自動車税の場合は毎年1年分をまとめて前払いするシステムです。

交通事故や盗難などに備えて保険への加入も必要となります。自賠責保険は法律で加入が義務付けられているので、車購入時と車検時にまとめて前払いという形で保険料を納めます。

ただ、自賠責保険では補償がカバーしきれないので、任意の自動車保険にも加入しなければなりません。そうなると自賠責と任意保険の2つの保険料が必要となってきます。

更に燃料費でガソリンや電気代、駐車場を借りているなら駐車場代もかかります。また、車検は新車購入後は3年、あとは2年ごとに受けます。

定期的なメンテナンスとして12ヶ月、24ヶ月の法定点検もあります。維持費の中では車検費用がかなりの割合を占めるでしょう。

検査自体の手数料や業者に支払う工賃よりも、部品の劣化や故障による交換に費用がかかります。

乗り換えで維持費が安くなる場合とは

車は新車を乗り続けていて、数年後に年式が古くなるほど故障のリスクが高まります。そうなると部品交換が必要となるので、車検も2、3回目になると費用がかさむ可能性があります。

また、車が古くなると燃費が悪くなり、燃料費も増えてくるので車を乗り換えた方がお得な場合もあります。ただし、車種や走行距離などが個々の車によって違うので一概には言えません。

車にかかる維持費をざっと計算し、新しい車の購入予算と比べてみましょう。また、今乗っている車を売却した費用も購入費の一部の充てることができます。

中古車市場での価値なども含め総合的に考えると、乗り換えをした方がお得になる場合もあると言えます。特にエコカーなどの燃費のよい車だと長い目で見て燃料費が抑えられるなどのメリットがあります。

税金や保険料、燃料費などが車の維持費に含まれます

税金や保険料、燃料費などが車の維持費に含まれます
税金

車の維持費は車の所有者に課税される税金も含まれます。税金の一つが自動車税です。

毎年5月上旬に通知書が届き1年分を前払いします。税額は車の用途や排気量によって異なります。

軽自動車は一律で約1万円です。普通自動車は約3万円~10万円程度ですが、増額されることもあります。

更に、車両重量によって課税される自動車重量税も税金の一つです。車両重量0.5tごとに税額が決められています。

新車購入時と、2年ごとの車検時に納税が義務付けられています。軽自動車は一律で4000円程度、乗用車は4000円程度~2万5,000円程度です。

ただし、新規登録から13年以上で増額となり、18年を超えると更に税金が高くなります。また、自動車税環境性能割は、新車購入時にかかる税金です。

燃費性能によって割引率が決められていますが、数千円から数万円程度と税額に幅があります。

燃料・駐車場代

ガソリン代は燃費のよい車ならある程度抑えられますが、車を走行させる以上必要となります。車種によって違いはありますが、大体月に1万円とすると年間で12万円程度と考えます。

マンション住まいの人だと駐車場も借りなければいけません。地域によって差はありますが、駐車場代は月に3000円程度~3万円程度だとされています。

年額では3万6000円程度~36万円程度になります。

保険料

万一の事故や盗難などに備えて補償のために保険に加入します。強制保険である自賠責保険は加入が義務付けられており、新車購入時と2年ごとの車検時に保険料を支払います。

自賠責保険だけでは補償が不十分なのでほとんどの人は任意保険にも加入しています。自賠責保険は車種によって法律で税額が決まっています。

一般的に年額で2万6000~7000円前後です。任意保険は保険内容によっても異なりますが、8~9万円程です。

ただし、年齢が若いと保険料は高く、また補償が手厚く等級が低いと割り増しされるので年間20万円近くかかることもあります。

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車検は車の維持費の中でも比較的多くの費用がかかります

車検や法定点検

車検は新車登録からは3年、その後は2年ごとに受けます。車が法律で定められた安全基準を満たしているかを確認する制度です。

自動車修理工場やガソリンスタンド、ディーラーなどに依頼して行います。マイカー点検といって自分で陸運支局の検査場に持ち込むことも可能です。

車検では自賠責保険料と自動車重量税や印紙代などの法定費用と、業者に依頼した場合は手数料がかかります。更に、検査場に持ち込む前の車両点検料、部品の消耗や劣化、故障があると部品代や交換にかかる工賃などが加算されます。

車検費用は一般的に5万円~10万円程度です。ただ、年数が経過すると車の主要部分の部品に劣化が見られることもあり、部品代が十数万円かかることもあります。

そうなると車検代だけでも20万円以上になってしまう場合もあり、維持費が急激に増えてしまいます。法定点検というのは、車検とは別に法律で義務付けられている点検です。

自家用車の場合は12ヶ月と24ヶ月の法定点検があり、点検項目も異なります。法定24ヶ月点検の方が項目も細かく、費用は2~3万円が相場です。

法定12ヶ月点検は費用は1~2万円位ですが、依頼先や車種によっても費用は異なります。

維持費を算出する

車の乗り換えを考える時、まずは維持費をトータルでざっと計算してみることが大事です。車の維持費を保険料や税金などを含めトータルコストで考えましょう。

そこで維持費を節約するとなれば、やはり燃費の良い車、税金の安い車への乗り換えが適しています。軽自動車は税金や車検代も安く、維持費が抑えられるというイメージがあります。

ただし、車両購入価格はグレードによってはコンパクトカーよりも高い場合があります。年間維持費と車両購入価格のバランスも大事だと言えるでしょう。

税金の増額や故障リスクが高まるなど維持費が上がるタイミングで乗り換えを検討しましょう

税金の増額や故障リスクが高まるなど維持費が上がるタイミングで乗り換えを検討しましょう
維持費が増えるタイミングを把握し、そうなる前に計画的に車を乗り換えることで上手に維持費を抑えることができる場合もあります。

税金や燃料費の増額タイミング

維持費の中でも、税金は一定年数を超えると急に増額されるので注意が必要です。自動車税は新規登録から13年以上になると排気量によっては2000円~1万円程度課税額が増えます。

更に、自動車重量税は新規登録から13年以上で車両重量によって1000円~1万円、18年以上になると更に1000円から1万5000円ほど税金が高くなります。ただし、エコカー減税対象車は増額されないなど条件はあります。

また、その間ガソリンや駐車場代などが値上がりすると、維持費はその分増えます。

保険料が上がる、故障リスクが高まるタイミング

保険料も事故を起こして保険を使うことで等級が下がり、保険料が増えるといったケースもあります。車検や法定点検などで車の部品に劣化や摩耗が見られると、部品交換が必要になり維持費がかさんでしまうのです。

車検2~3回目の5~7年目位になると部品を多少なりとも交換せざるを得なくなります。このように、維持費はいつも一定額かかるのではなく、車を長く乗りすぎるとかえって故障しやすくなり、税額も上がることから維持費が高くなる傾向にあります。

維持費が増えるタイミングで車の乗り換えを行えば、その後の維持費は以前よりは抑えられると言えます。税金が増額になる新規登録から13年目より前、2回目の車検前の5年目前、3回目の車検前の7年目前というのも乗り換えのタイミングには良いでしょう。

(まとめ)車を乗り換えると維持費は安くなるの?

1.車を乗り換える方が維持費が安くなる場合もあります

税金や保険料、車検費用など車の維持費は色々含まれます。車が古くなると燃費が悪くなるなど維持費が増えてきます。

中古車としての価値や年間維持費などのトータルで考えると乗り換えた方が維持費が抑えられる場合もあります。

2.車の維持費は税金なども含まれ、乗り換えると安くなるかは総合的に考える必要があります

税金や保険料、ガソリン代を始め、車検費用や法定点検などなど車の維持費は多岐にわたります。年間維持費と新しく購入する車の費用、中古車としての今乗っている車の時価などを算出し、総合的に考えると車の乗り換えにより維持費が安くなることもあります。

3.税金や保険料、燃料費などが車の維持費に含まれます

車の維持費は、1年分を前払いする自動車税を始め、購入時と車検ごとに支払う自動車重量税などがあります。自賠責保険などの保険料やガソリンなどの燃料費、駐車場代なども含まれます。

4.車検は車の維持費の中でも比較的多くの費用がかかります

車の維持費の中で車検費用は高く、部品交換が必要になると費用がかさみます。維持費がどの位かかるかは車種などによって大きく異なるので、ざっと計算してみましょう。

その上でいつ乗り換えたら維持費が抑えられるかなどを慎重に検討した方が良いでしょう。

5.税金の増額や故障リスクが高まるなど維持費が上がるタイミングで乗り換えを検討しましょう

車の年式により税金が増額となる、世界の経済情勢などで燃料費が上がるなどのタイミングで維持費は上がります。また故障リスクの上昇や保険料が上がるタイミングなども含め、維持費増額前に車を乗り換えるのがお得になるケースもあります。


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