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車の買い替えは数年から十数年に一度のイベントです。そのため、慣れていないと車の売却から納車までスムーズに行えなかったり、売却後に後悔したりする可能性もあります。
この記事では、車の売却から納車までのポイントや注意点を詳しく解説していきます。後半では代車の利用方法も紹介するため、売却から納車までの見通しが持てるでしょう。
車を売却する際は空白の期間に注意!
車を売却する際、もっとも注意したいことは売却から納車までの空白期間です。売却後に数週間車がない状態だと、通勤や通学など生活に支障をきたします。
特に公共交通機関の利用が難しい場合は、空白期間をなくしたり、代車やレンタカーなど別の手段を準備することが大切です。
近年は、半導体不足やパーツが入ってこないトラブルから、突如納期が延びるケースもあります。事前に対策を打ち、日常生活の負担軽減につなげましょう。
車の売却から購入した車が納車されるまでの流れを解説
車を売却したり、新たに購入・納車を行う場合は、事前に流れを確認しておいて、お金や書類の準備を行いましょう。
ここからは、車の売却手続きと購入した車が納車されるまでの一連の流れを解説します。
車を売却する際はまず、買取業者を決めます。
最初から1つの業者に頼むのではなく、いくつかの業者を選んで見積もりを依頼することで、より高値での売却ができます。
また、買取業者に査定を申し込む際には売却する車の情報が必要です。そのため、査定を申し込む前に車のメーカ名・車種名・年式・走行距離・グレード・次の車検時期を調べておくとスムーズに申し込むことができます。
買取業者の中には悪徳な業者も存在するため、取り引きする業者の口コミをネットで調べておいたほうが安全です。
普通車を購入するときに必要なものは、下記の6つです。
- 印鑑証明書
- 実印
- 車庫証明書
- 車検証
- 自賠責保険証
- 委任状
また、軽自動車の購入では下記の5つが必要です。
- 住民票
- 印鑑(認印可)
- 車検証
- 自賠責保険章
- 委任状
軽自動車の場合、車庫証明書は都市部など指定地域を除く地域では不要です。ただし、お住まいの地域がどちらか不明な場合はあらかじめ確認しておきましょう。
必要な書類を用意したら、次は契約に進みます。契約する時は、売却から納品までの期間がどれくらいかを確認したり、代車を借りる場合は事前に伝えることが大切です。
また、代車を借りる場合は自分が加入している保険の変更が求められる可能性もあるため、不明点は契約時に解消しておきましょう。
より高く車を買い取ってもらいたい場合は、新しく購入する車とは別の業者に頼むと良いでしょう。
買取と購入を同じ業者に依頼すると下取りになってしまうので、正確な買取価格で売却できません。
新しく購入する車とは別の業者に買取依頼することで正確な買取価格で売却できます。しかし、2つの業者とやりとりをすることになるため、必要な書類の量や手続きが増えます。
また、車の買取価格は時期によっても変動するため、タイミングを意識するのも重要です。
車の売り時はいつ?タイミングを誤ると損することも!
車の売却後の移動手段は何がある?
ここからは、車を売却した後の交通手段について解説していきます。
車を売却すると次の車を購入し納車するまでの間、別の手段で移動をしなければなりません。そのため、自身のライフスタイルにあわせて代車やレンタカー、公共交通機関の利用など選択が必要です。
住んでいる場所によって車の重要性は異なり、地方に住んでいる場合は車がないと日常生活で苦労することになります。
一方、公共交通機関の発達している都市部では車は地方ほど重要ではありません。自分の生活スタイルに合わせて代車・レンタカー・公共交通機関など、最適な選択をしましょう。
通勤に車を使用している場合や公共交通機関の利用が難しい場合は、代車を借りられないか確認してみましょう。
代車は、車検や修理時に借りるイメージがありますが、車を売却した際にも買取店から借りることができる可能性があります。
しかし、代車が借りられる期間は「2週間~1ヶ月程度」です。そのため、新しく買う車の納車日が決まっていないと空白期間ができてしまうことに注意が必要です。
また、買取店の代車が全て貸し出し中の場合、代車を借りられないこともあります。その場合は他の移動手段を検討する必要があります。
普段から車の使用頻度が低い場合は、レンタカーの利用がおすすめです。
レンタカーは自分の用途に合わせて車を自由に選べます。そのため、売却から納車までの間はあえてレンタカーで好きな車を選ぶケースも見られます。
レンタカーのデメリットとしては、お店まで行って借りるため、少し手間がかかる点が挙げられます。
多くは駅や空港などアクセスがよい立地に店舗がありますが、お店までの交通手段を考えなければなりません。
また、借りたい車がすでに貸し出し中の場合もあるため、どうしても気になる車がある場合は事前の予約や確認が必要です。
さらに、レンタカーは代車よりも費用がかさむため、事前に大まかな金額を理解した上で契約しましょう。
会社や学校などが駅の近くにあり、車がなくても問題ない場合は公共交通機関の利用を検討しましょう。
都市部に住んでおり普段から電車やバスを利用している人は、代車やレンタカーを借りるメリットは薄いでしょう。
ただし、公共交通機関の場合は料金を調べたり、お得に利用するために定期券や回数券などの購入を検討する必要があります。
代車を利用する際の注意点
ここからは、代車を利用する上での注意点を4つ紹介していきます。
それぞれの注意点を把握し、お互いに気持ちよく買取から納車まで進めるようにしましょう。
代車の利用条件は店舗によって異なるため、契約書をよく読んで不明点は担当者に確認しましょう。
例えば、特定の保険に加入していない場合は利用不可だったり、未成年の場合は保護者の同意が必要になったりします。
その他にも、代車を借りた本人以外の運転の禁止や返却前にガソリンを給油するなど、様々な条件があるためしっかりと確認しましょう。
代車を借りるときは必ず、保険の加入状況を確認しましょう。
店舗によっては代車に自賠責保険以外の保険がついていないことや、保険の保証範囲が限定的で事故を起こしたときに支払いが発生することがあります。
ただし、自分が「他車運転特約」の保険に入っている場合は事故を起こしたときの負担を減らせます。
他車運転特約とは、車に付ける保険ではなく個人で契約する保険で、レンタカーや代車といった他人が所有している車にも適用できます。
ただし、親や友人の車を借りるときによく使われる「1日保険」は代車に適用できないため注意が必要です。
店舗によって代車の借りられる期間は異なりますが、一般的には2週間~最長でも1ヶ月です。
車を日常的に使う場合は、新しく購入した車の納車日と代車の借りられる期間を考慮して、車を所有していない空白期間を無くすようにしましょう。
自己都合で納車日を変更したい場合や代車利用を延長したい場合は早めの連絡が必要です。
店舗にある代車の数は限られているため、長期間借りることは難しく、業者によっては返却期限を過ぎると延滞料金がかかることもあります。
そのため、店舗から代車を借りられる期間をあらかじめ確認し、急な納車日の変更などで返却期限が過ぎてしまいそうなときは、レンタカーを借りるといった柔軟な対応が必要です。
代車は「自分の車ではない」という意識を持ちましょう。
代車は返却した後、他の方も使います。そのため、使用中はもちろん、返却前の簡単な清掃をおすすめします。
また、代車の中で飲食するときは食べこぼしや飲みこぼしに気をつけてください。喫煙も禁止していることが多く、禁止事項にも書かれているため必ず目を通しておきましょう。
万が一、代車を傷つけてしまった場合は、すぐに連絡が必要です。
また、代車を返却する際は給油する必要があるので確認しましょう。使った分だけ給油して返却するケースが多く見られますが、店舗によっては返却前の給油は必要ない場合もあります。
マナーを守らない場合は、業者との関係が悪くなってしまい、お店の利用を断られることもあるでしょう。代車はあくまでも借りもののため、マナーを守って使うことが大切です。
代車を利用するメリット・デメリット
ここからは、代車を利用するメリット・デメリットを解説します。
代車はレンタカーなどに比べてコストがかからず便利ですが、自分の車ではないことで発生する問題点も存在します。
それぞれのメリット・デメリットを理解することで代車を上手く活用しましょう。
代車を利用するメリットは下記の3つが挙げられます。
- コスト面で優れている
- 手間を省ける
- 移動の自由度が高い
売却から納車までを一貫して依頼する場合、代車の貸し出しを無料や格安で行っている業者を選択すると、タクシーやレンタカーよりもコストを抑えられます。
また、レンタカーを借りる場合は予約や手続きを毎回する必要があり、さらにお店まで車を取りに行かなければならないため労力がかかります。
一方、代車の場合は売却時に借りて使用し、納車時に返却するだけなので手間がかかりません。
また、車必須の地域で代車を借りると利便性の維持が可能です。一時的とはいえ、自宅に車がない場合は公共交通機関を使ったり自転車や徒歩で通勤・通学することになります。
代車があれば生活スタイルに変化をもたらさずに納車まで進めます。
代車を利用するデメリットは下記の3つが挙げられます。
- 代車の利用条件と保険内容の確認が必要
- 事故や故障が起きたときの対応が通常とは異なる
- 借りられない可能性もある
代車の利用条件や保険内容の確認は業者ごとに変わるため確認が必要です。
代車を利用する場合は事前に加入している保険会社に連絡して指示を仰ぎましょう。また、事故や故障が起こったとき、自分の車であれば警察や修理会社への連絡を行いますが、代車の場合はあわせて業者への連絡が必要です。
代車は必ず借りられるとは限りません。買取業者の多くは代車の数にゆとりを持ち、お客様のサポートを行いますが、繁忙期は借りられない可能性もあります。
納車まで代車を借りられない場合は、代車の手配が可能になるまで売却を遅らせたり、納車日までレンタカーや公共交通機関を利用して過ごす方法もあります。
車の売り時はいつ?タイミングを誤ると損することも!
買取の査定依頼をする際に知っておきたいポイント
ここからは、買取業者へ依頼する際に知っておきたい注意点や取引方法の違いについて解説します。
買取査定額を上げるには、査定前の清掃や整備などいくつかのポイントがあるため把握しておきましょう。
車の査定を左右するのは、車の「基本的な要素」と「状態」です。
車の基本的な要素とは、車種・年式・走行距離が挙げられます。車種はグレードが高いほど、年式は新しいほど査定額が上がる傾向にあります。また、走行距離は少ないほど高値がつきやすく1年間あたり1万km以上走行していると価格は下がります。
車の状態とは、外装や内装の傷や汚れ、エンジンなどの機械部分の状態などが挙げられます。事故歴や修復歴もポイントですが、不具合があることを隠すと後にトラブルの原因になるため正直に伝えましょう。
車の下取りとは、車を購入するときに古い車を業者に引き渡すことを指します。購入と売却を同じ場所で行うため、手続きの手間が少ないことがメリットです。
また、年式の古いものや走行距離が長いものでも値段がつきやすい特徴があります。ただし、新しい車の購入が前提条件のため、売却金は車体代金と相殺され、現金は受け取れません。
車の買取とは、業者に古い車を買い取ってもらうことです。売却と購入を別々で行うため納車までの手続きは多くなりますが、多くの場合下取りよりも高い値段で車を売却できます。
高価買取のためのポイントは、以下の3つが挙げられます。
- 売却時期の選択
- 事前の整備清掃
- 書類の準備
車の買取価格は、決算期の前と半期決算の時期に高くなるため、2月・3月・9月に売却をすると買取価格が上がります。
買取査定の前にボディや内装の掃除をしておくことも大切です。
また、車の取扱説明書や定期点検整備記録簿など、各種書類を揃えておくと買取価格の安定や信用度が高まります。
決算期前と半期決算期には買取業者が高めに車を買取るため、売却のタイミングとしては2月・3月・9月あたりが良いでしょう。
また、買取査定前にシートや床の掃除、ボディの清掃をしておくと買取価格に反映される可能性があります。
車を購入したときにもらった取扱説明書や定期点検整備記録、車検証なども忘れずに準備しましょう。