愛車を売却するにあたり、いくらくらいの値段が付くか気になるところでしょう。今ではWebでの簡易査定が受けられるので、気軽に愛車の価値が分かります。
しかし、Web査定の場合、しばしば指摘されているのが業者からの営業電話です。中にはかなり執拗に電話がかかってきて、日常生活に支障をきたすこともあるようです。
ここでは、買取業者からかかってくる迷惑電話の特徴について紹介します。どのように対処すればいいのかについてもまとめましたので、参考にしてください。
車査定後の迷惑電話の特徴
ネットなどで車の査定依頼をすると、かなりの確率で業者から勧誘の電話がかかってきます。
では、どのような感じで電話がかかってくるのでしょう?
ここでは、口コミや体験談でしばしば見られる業者からの迷惑電話の特徴について見ていきます。
査定直後から電話がバンバン鳴る
まず頭に入れておいてほしいのは、Web査定をすると、かなりの頻度で電話がかかってくるということです。SNSでその体験談について書き込んでいる方も、少なくありません。
その中には「1日中電話が鳴りっぱなしで困る」「30分で40件くらいかかってきた」といった意見もありました。かなりしつこく電話がかかってきていることが分かります。
車を少しでも高く売りたければ、複数の業者に査定に出すのは鉄則です。金額を比較して、より高く買い取ってくれるところを見つけることができます。
しかし、複数の業者に査定を依頼すると、その分頻繁に電話もかかってきます。1日50件も着信履歴があることも珍しくないので、これでは生活に支障も出てくるでしょう。
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夜の9時までは電話がかかってくる
買取業者に査定をお願いすると、その後ひっきりなしに電話がかかってくることが多いです。しかし、深夜早朝関係なく電話がかかってくることはありません。
買取業者を管轄する団体に、日本自動車購入協会というところがあります。この団体で21時以降は勧誘の電話をかけないように、という自主規制を設けています。そのため、21時以降にWeb査定を受ければ、直後から電話がかかってくることはないでしょう。
しかし、翌朝8時を過ぎれば、一斉に各業者から電話がかかってくる可能性が高いです。日中仕事をしていても、お構いなしに電話がかかってくるので注意が必要です。
一括査定は申し込み直後から電話がかかる
「一括査定サービス」と呼ばれるものがあります。これは、Webサイトで車両情報などを一度入力すれば、複数の業者から大まかな査定結果が通知されるサービスです。
いちいち個別の買取業者のサイトで簡易査定をお願いするのと比較して、効率的に結果を知ることができます。一方で、一括査定を利用すれば、そこからひっきりなしに業者から電話がかかってくるでしょう。
一括査定に加盟している業者には、お客さんからの依頼があると「買取希望者がいる」という通知がくるようになっています。申込者の個人情報も、申し込みフォームで入力しますので、電話がかかってくるわけです。
一括査定では、最高10社前後に一気に見積もり依頼ができます。あまりたくさんのところに一括査定をお願いすると、大量の着信が届く可能性もあるので注意が必要です。
迷惑電話がどんどんかかってくる理由
なぜ迷惑だと思うほどにひっきりなしに業者が連絡をよこすのか、それには理由があります。
それは実車査定の予約を取り付けることが大きな目的だからです。
もし連絡が遅くなると、候補から外される可能性があります。逆にできるだけ早くコンタクトを取れれば、買い取りへの熱意をアピールできます。アピールできるということは、それだけ実車査定をしてもらえる可能性もアップするわけです。
これが、Web査定を申し込むとすぐに電話がかかってくる理由です。
一括査定を利用しているのは、相手の業者も分かっています。ライバルよりも早くお客さんとコンタクトを取りたいと考えるのは、普通のことです。そのため、どの業者も一気に電話をかけてきます。
車を売る側からすれば、迷惑電話と感じてしまいますが、買う側は必死だということです。
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車査定の迷惑電話でNGな対策とは?
ひっきりなしに電話がかかってくると、何とかしたいと思うでしょう。何も対策しないと着信が大量に来て、日常生活に支障をきたす恐れがあります。
しかし、迷惑電話対策の中には、NGな対策もあります。どのような方法は回避したほうがいいのか、以下にまとめました。
電話がひっきりなしにかかってくるので着信拒否したいと思う方もいるでしょう。しかし、着信拒否をしても、根本的な解決にはなりません。
着信拒否した業者に実車査定の依頼をするのは、なんとなく気が引けてしまいます。そのため、着信拒否をすれば、買取先の選択肢が減ってしまいます。
また、特定の電話を着信拒否しても、別のナンバーからかかってくるかもしれません。大手を中心に複数の電話番号を持っているところもあります。
頻繁に電話がかかってくると、着信拒否をしたくなる気持ちも分かりますが、最終的に買い取ってもらう業者になる可能性もあるので、面倒でもとりあえず応対するようにしましょう。
中には希望する売却額をあえて高額にして、相手の業者に諦めさせる戦術を取る方もいるようです。しかし、逆効果になる恐れもあるため、この方法はおすすめできません。
具体的な希望額を提示してくるということは、相手に売却意志があると業者は解釈してしまいます。
相手に売却意志があると判断すれば、業者として見れば腕の見せ所です。「うまくこちらのペースに乗せれば、思い通りの額で買い取れるかもしれない」と考えてしまうでしょう。
諦めさせるつもりが、逆に相手の闘志を掻き立てる結果になりかねません。その結果、ますます着信の頻度が増えてしまい、自分を苦しめる結果になる可能性もあります。
一括査定サイトを利用する方の中には、できるだけ選択肢を増やしたいと思う方も多いようです。選択肢が多ければ、より買取価格の高い業者に出会いやすいと考えるためです。
しかし、闇雲に査定先の業者を増やすと、それだけ業者からかかってくる電話の頻度も増えます。そのため、査定を依頼する業者は、厳選してピックアップするようにしてください。
では、査定依頼する業者はどのように絞り込めばいいのでしょうか?それには、いくつかポイントがあります。
例えば、「店舗が自宅から比較的近い」「口コミの意見」などが考えられます。その中でも忘れてはならないのは、サポート体制がしっかりしているかどうかです。契約後、入金確認までのサポートが充実していれば、安心して愛車を手放すことができるでしょう。
車査定の迷惑電話の対処法
査定をお願いすると、迷惑電話がしつこく業者からかかってくるでしょう。数日間何もリアクションしないと、かなりの件数の着信があるはずです。
では、迷惑電話に悩まされないためにはどのように対処すればいいのでしょう?
いくつか押さえておいてほしいポイントを4つ紹介しますので、参考にしてください。
迷惑電話に悩まされないためには、電話がかかってきたら時間の許す限りすぐに出るようにしましょう。そうすれば、着信履歴が沢山たまることもありません。
査定申し込み後に業者が電話をかけてくる理由は、より詳しい車に関する情報を知りたいからです。簡易査定で入力した項目だけでは、正しい査定ができません。
業者から聞かれる項目は、どこも似たり寄ったりです。前もって回答を準備しておけば、それだけ通話時間も短くできます。
主に聞かれる内容は以下になります。
- 売却予定があるのか
- 予定があればその時期
- 車検の満了時期
- 実車査定のできる日時
- 希望する売却価格 など
これらの質問にすぐに答えられるように準備しておきましょう。また、回答をあらかじめ準備することで、主導権を相手に握らせずに済むというメリットもあります。
電話は、査定の申し込みをした直後にかかってくる可能性が高いです。そこで、電話に出られるよう、スケジュールに余裕のある時に査定の申し込みをしましょう。
もし仕事や家事で忙しい時に査定の申し込みをすると、電話がかかってきても応対できません。すると繰り返し何度も着信が来るので、それだけでもストレスに感じてしまいます。
すぐに電話に出て、必要な情報を相手に提示すれば、迷惑電話が収まります。そのため、できるだけ早く電話に出られるように査定するタイミングを調整しましょう。
一括査定の場合、査定をお願いした業者数だけ電話がかかってきます。申し込んでから1時間程度は、電話に出られる余裕のある時に一括査定は利用しましょう。
着信があった時、表示される番号を見てどこからの電話か確認してから取るという方も多いかもしれません。もし登録していない電話番号の場合、不審ということで電話を取らない方もいるでしょう。
業者からの電話は連絡先を登録していないはずですから、番号が画面に表示されます。この番号を見ることで、ある程度相手の業者を推測することができます
例えば、「0120」もしくは「0800」から始まる電話番号はフリーダイヤルです。この場合、買取業者の全社共有のコールセンターからの着信だと推測できます。フリーダイヤルで連絡してくるところは、日本全国に店舗を展開している大手の業者の可能性が高いです。
このように電話番号で相手をうかがうこともできます。
もし心配であれば、番号を検索エンジンに入力して買取業者のものか確認してみるのも一つの手です。
電話での断り方
迷惑電話が繰り返しかかると、ストレスもたまるでしょう。もう二度と電話をかけてほしくないと思ったら、きっぱり断るのが有効です。
では、どのように断ればいいのでしょう?
断り方にはいくつか方法があります。以下では4つの方法を紹介しますので、参考にしてください。
もし一括査定をお願いしても、売却しないと決めた業者の電話であれば、はっきり断ることをおすすめします。曖昧な返事をすると、再度電話がかかってくる可能性が高いです。
では、どのように断ればいいかというと「もう売却先を決めてしまった」と答えるといいでしょう。
その他には「家族や知り合いに車を譲渡することで話がまとまった」でも構いません。
愛車の処分の仕方が決まっているところに、これ以上営業努力をしてもただの無駄です。そのため、これ以上相手から電話がかかってくることはまずないです。
ただし、この場合もはっきりと言わないとまた電話がかかってくる可能性があります。
例えば、どんな金額で決めたのか聞いてくる場合があります。金額を伝えるとそれよりも高い金額を提示して、自分のところに売るように勧誘してくるかもしれません。
電話がかかってきた時に「売るつもりはない」と、伝えることで断る方法も一考です。
「ただ単に今の愛車の価値を知りたかっただけです」と言ってしまいましょう。そうすれば、業者としてもこれ以上電話をかける意味がないと考えます。
ここで重要なのは、毅然とした態度できっぱり答えることです。もしここで曖昧な言い方をしてしまうと、さらに勧誘の電話がかかってくる可能性があります。
曖昧な言い方をしていると「売らないと言っているけれど、まだ迷っているかも」と先方に思われ、「あと少し押せば車を売ろうと思ってくれるかも」と考えてしまう可能性もあります。変に相手に気を遣わずに、はっきりと断定的な口調で断るべきです。
迷惑電話に悩まされないためには、電話がかかってきたら、はっきりと断るのが基本です。しかし、中には性格的な問題で、はっきりと断るのが苦手という方もいるでしょう。
そういった方には、一括査定のサービスを利用しているのであれば、キャンセル申請できるサービスを利用するのがおすすめです。
一括査定のサービスそのものをキャンセルできれば、業者から電話は基本かかってきません。
キャンセル依頼の方法は、一括査定サービスによって具体的な流れは異なります。しかし、手続きそのものは、どのサービスでもそんなに難しくはありません。査定サイトの専用フォームのページにアクセスして、キャンセルしたい理由を選んで送信するだけです。
もしキャンセルしたければ、キャンセル機能がある一括査定サービスを利用しましょう。
迷惑電話をかけてくる業者をもしかすると今後利用するかもしれないという場合、むげに断ることはできません。その後、買い取りをお願いしようと思った場合、気まずくなってしまう可能性があります。
もし売却先の候補と考えているのであれば、期日を設けて待ってもらうというのがおすすめです。
「まだ決めかねているので、○日後まで電話をかけるのは待ってほしい」と伝えましょう。このように期日を設ければ、その期間中は相手も電話をかけてこなくなります。
「電話はかけないでほしい」と言っているのに電話すれば、相手の心象を損ねる危険性があるからです。
ただし、その期日までにはきちんと結論を出しておきましょう。
悪質な業者に対する対応策
大抵はきっぱり断れば、それ以上その業者から電話がかかってくることはありません。
しかし、中には悪質な業者もあります。いくら断っても、しつこく何度も電話してくる場合もあります。
断っても断ってもしつこく電話をかけてくると、どう対処すればいいのか悩んでしまいますよね。そんなときは、着信に関する情報をきちんと記録として残しておくのが有効です。
いくら断ってもしつこく電話がかかってくる場合、その内容を記録して残しておきましょう。具体的には電話がかかってきた日時やその内容をメモしておくことです。
このような迷惑電話をかけてくる悪徳業者の場合、その内容も問題のある場合が多いです。例えば、相手の口調が荒っぽく、こちらにプレッシャーをかけてくるような内容であることもあります。
もし可能であれば、通話内容を録音しておくといいでしょう。そして、その記録をもとにして、国民生活センターをはじめとした相談窓口に相談してみてください。
そうすれば、国民生活センターでも悪質な勧誘を受けていることが理解してもらえるはずです。今後どう対処すればいいか、いろいろとアドバイスが受けられます。