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車の一括査定を申し込もうとすると必ず求められるのが「個人情報の入力」です。この個人情報をなるべく入力したくないと思う方もいるでしょう。
しかし、残念ながら個人情報の提供なしで正確な査定金額を出すことはできません。ただし、大まかな金額を算出する方法を組み合わせることで、金額の見当をつけることは可能です。
ここでは、車の一括査定を利用する際になぜ個人情報が必要なのかを説明します。また、車を査定するその他の方法についても紹介します。
車の一括査定を申し込む際に必要になるのが、申込者の「個人情報」です。
査定を依頼したい車の情報のほかに、氏名・住所・電話番号が必要になります。人によっては、こうした個人情報の入力はわずらわしく感じられるでしょう。
正式に車を売却することは考えておらず、仮に売るとしたらいくらになるか知りたいだけであれば、個人情報など不要だと思うかもしれません。
しかし、一括査定の申し込みサイトに個人情報を入力するのは理由があります。そうしたサイトはもともと車の売買で利益を上げることを目的に設置されているので、そのためには利用者の個人情報が必要です。
また、車の正確な査定額は実際に連絡を取り合ってから、車の現物を確認しないと算出できません。そのため、個人情報を入力しないと業者と連絡を取り合うことができず、現物の査定もすることができません。
「とりあえず大まかな車の査定額を知りたい!」ということなら、一括査定サービスではなく別の方法で調べるといいでしょう。
一括査定を申し込む時になぜ車の情報だけではなく個人情報の入力が必要なのか、その理由を大まかに説明しましたが、以下ではそれを3つに分類し、業者の意図なども含めてさらに掘り下げて解説していきます。
一括査定サイトに情報を入力する際、車の情報を入力することで、大まかな査定価格を確認することができますが、より正確な査定額を算出するには、入力した情報だけでは不十分です。
そこで業者としては、より詳細な情報を得たいので、電話によるヒアリングや車の現物確認を行おうとします。個人情報が必要となるのはそのためです。
つまり、一括査定サイトは最初から買取業者と個別に連絡を取り合うことが前提とされています。
もし車の大まかな査定価格を知りたいだけということなら、一括査定サイトよりもメーカーや中古車販売店のホームページにアクセスしてみてください。そうすると、個人情報の入力なしで利用ができる「下取価格・買取価格の確認用ページ」があります。
一括査定サイトと提携している買取業者は、あくまでも中古車の売買を目的にしています。そのため、一括査定サイトへ登録した人は「車を売る意志がある」と見なされます。
車の売買を前提としている以上、車の査定のために電話で詳細な情報を聞き取り、さらに現物を確認して車両のコンディションなどをチェックしなければなりません。そのため、申し込んだ人の氏名・住所・電話番号を必要とするのは当然のことと言えます。
また、車の売買には名義変更などの行政手続きが伴うので、普通にお買い物をするのと比べると大ごとになります。こまめに連絡を取り合ったり、書類を用意したりするために、やはり個人情報は必要になります。
車の査定では、業者のところへ直接車を持ち込む「持ち込み査定」と、業者に来てもらう「出張査定」があります。
一括査定の場合は出張査定が基本になります。そのため、業者側としては査定先の住所が分からないとどうしようもありません。
自宅以外で査定をするケースもありますが、手続きをスムーズに進めたいなら、やはりきちんと現住所・居住地を基本に話を進めるのが一番です。
一括査定サイトでは、基本的に個人情報を入力しないと、買取業者が車の査定に行くことができません。しかし、例えば「車を売却する前に予備知識を得たい」などの理由でおおよその査定金額を知りたいだけなら、個人情報なしでも確認する方法があります。
一括査定の大原則として、個人情報の入力なしでは正確な車の査定額を知ることはできません。連絡先を教えなければ車の詳しい情報を業者に伝えられませんし、住所を教えなければ現車をチェックしてもらえないからです。
持ち込み査定の場合であれば個人情報を伝えずに査定額を教えてもらうことは可能ですが、複数の店舗にいちいち車を持ち込んで、一括査定のように見積もりの比較までするのは大変です。
どうしても個人情報を教えたくないという場合には、以下で紹介する方法で概算するのがおすすめです。
中古車市場価格を参考にして手作業で計算し、買取価格の相場を予想する方法があります。
まず、中古車情報サイトにアクセスして自分の車の走行距離、年式、ボディカラーなどの条件を入力しましょう。
すると似通ったタイプの中古車が出てくるので、販売価格から車種に応じて以下の金額を引けば、相場の買取価格が算出されます。
販売価格から上記の金額を引いた買取価格は、概算であって正確なものではありません。しかし、次に紹介するWeb上の無料査定サービスとあわせて使えば、さらに高い精度で買取金額を予想することができるでしょう。
個人情報なしで車の査定額を確認するために、Web上の無料の査定サービスを利用するのも一つの方法です。
自動車メーカーや中古車買取業者のホームページなどに、こうしたページがよく設置されています。
ただサイトによって算出額が異なることが多く、正確ではありません。あくまでも概算であって「目安」として考えることをおすすめします。
しかし、複数のサイトで計算し、前項の相場計算方法も併用することで、買取金額の大体の幅が分かるでしょう。
トヨタや日産自動車など、大手自動車メーカーの公式ホームページでは、車の下取価格の情報を公開しています。これもあくまで「参考用」の情報ですが、他メーカーの車でもシミュレーションできる上に相場の精度も高いので、利用価値があります。
ただ、下取りは、中古車販売店に車を買い取ってもらう場合と比べて、売却金額が低くなりがちです。あくまでも高値売却を目的に査定価格チェックをするのなら、あまり期待はできないでしょう。
中古車販売店などによる車の買い取りなら、メーカーによる下取りよりも高値が期待できます。そのため、そうした販売店や買取業者のサイトで相場の価格をチェックするほうが、高値売却の可能性も高まるでしょう。
ただし、一括査定の申し込み専用サイトも、結局のところこうした買取店などによって運営されていることが多いです。一括査定を依頼することを前提に価格相場を知りたいのなら、最初から一括査定を申し込んだほうが早いかもしれません。
車の正確な査定額を知りたいなら、個人情報の入力が必要なサイトを使うしかありません。では反対に、そこまでしなくても、個人情報なしの大まかな概算で十分なケースとしてはどのようなものが考えられるでしょう?
もしもこれから車の査定を受けることが決まっており、前もって大まかな買取相場を知っておきたいだけなら、「個人情報なし」の大まかな査定額でも十分でしょう。大まかとはいえ、予備知識として大いに役立ちます。
特に、一括査定で複数の業者に査定してもらう場合は、悪徳業者が中に紛れ込んでいる可能性もゼロではありません。そうした業者の手口として、最初に不自然なほど高い査定額をつけて後で減額するというものがあります。そのため、大まかな買取相場だけを把握していると、こうした不自然な値段をつける業者に気付くことができます。
また、一括査定では業者が談合することもあるので、査定価格があまりに平均的すぎる場合も要注意です。
車を売却するかどうか分からない検討中の段階で、とりあえず大体の査定額を確認したいだけなら、やはり「個人情報なし」の大まかな計算で十分です。
うかつに本格的な買取査定を申し込んで、望まない金額で売却する流れになってしまっては元も子もありません。
特に一括査定を申し込む場合は、買取業者も車の売買を前提として話を進めようとします。そうした業者から見れば、検討中の状態での査定依頼は冷やかしと思われてしまう可能性もあります。
また、本格的な査定となると業者だけではなく査定を受ける側も、日程調整などそれなりの段取りが必要になります。検討中の段階であれば、そこまで手間をかけなくてもいいでしょう。
急にお金が必要になり、車を売却したらどのくらいお金になるか、緊急で調べたいケースもあるでしょう。そんな時は「個人情報なし」で済む査定サイトを利用したほうが、スピーディーに金額を知ることができます。
どんなに急いで車を売却しようとしても、いざ手続きに入ればそれなりの手間や時間がかかります。
緊急の場合は、むしろ段取りをきちんと踏むよりも、スマホなどを利用して気軽に査定額を算出できるサービスを利用したほうがいいでしょう。
次に、改めて車の正確な査定価格を確認する方法を説明します。
最も正確なのは、業者に依頼して査定してもらうことですが、その他にも有料で査定を受けられるサービスなどがあります。
車の正確な査定価格を知りたい場合は、個人情報を入力して査定を受けるのが一番です。個人情報の漏洩が心配であれば、一括査定を利用せず、信頼できる業者を探して依頼しましょう。
一括査定の大きなメリットは、1回の申し込みで複数の業者に一括で申し込めることです。複数の業者へ一件一件、申し込む手間が省けます。
また、一括査定サイトへ申し込む段階で、査定業者を選ぶことができるサービスもあります。少し手間はかかりますが、個別の業者の口コミ情報などをチェックすることで、より信頼できる業者に依頼することができます。
一括査定サービスを利用する場合、信頼できる業者を探すのに手間がかかるということは覚えておきましょう。
車の売買を前提とせずに査定価格を知りたい場合は、JAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)という団体に依頼して査定してもらうことも可能です。
JAAIは車の査定基準などを作っている団体なので、査定も信頼できます。しかし、費用が10,000円程度と少し高めです。
有料にはなりますが、査定のプロフェッショナルと呼べる担当者に車を見てもらうことができます。そして公正・中立の立場なので、客観的な視点から正確な見積もりを出してもらうことができるでしょう。
ここで査定を受ける場合も、申込時に個人情報が必要になります。しかし、営業や売買を目的としないので漏洩の心配はありません。
一括査定は、申込時に専用サイトへの個人情報の入力が必須なので、情報が漏洩しないか不安に感じる方もいるでしょう。
しかし今は個人情報保護法が整備されたことで、中古車買取店などでも対策が講じられています。
買取業者による個人情報保護の方策として「名義変更」があります。
買い取った車の名義を業者に変更することで、車検証などから前オーナーの情報が削除されます。そのため、次に車を購入した人が前オーナーの個人情報を知ることはできません。
車の保証書やメンテナンスノートにも個人情報が載っていますが、不安だからといって安易に処分するのはやめましょう。なぜなら、これらの書類が残っていたほうが査定額が上がる可能性が高いからです。
そのため、これらの書類に記載されている氏名・住所などの情報は切り抜いてもいいことになっています。つまり、車の次の所有者には前のオーナーの氏名・住所が切り取られた状態の書類が渡されることになります。
この切り取り処理や、あるいは黒塗り処理を代行してくれる業者もいますので、売却前に確認してみましょう。
なお、黒塗りの場合は個人情報が塗り潰されても裏から透けて見えることもあるので注意が必要です。
今は、業者のほうでも個人情報の管理はきちんとしており、法律に反する漏洩は普通はないと考えていいでしょう。
しかし、車を査定や売却に出す際は、売り手のほうも情報漏洩を防ぐために注意すべきことがいくつかあります。
専用サイトを通して一括査定を申し込む場合は、そのサイトを管理運営している会社や提携している業者の信用度は一度チェックしておきましょう。今は口コミサイトやSNSなどで、利用者の評価を簡単に確認できます。
一括査定サイトを管理しているのが、大手の中古車販売業者だから信頼できるとは限りません。口コミを調べてみると、大手の業者のサイトを通して一括査定を依頼したら、「再査定」「減額」するような業者に当たったというケースもあります。
また、査定する業者が決まってからも、念のためその業者の評判はチェックしてください。査定などの手続きが進んでも途中でキャンセルすることは可能なので、悪評が多い業者は慎重に対応しましょう。
車の保証書やメンテナンスノートなどの個人情報は、「切り取り」「黒塗り」などの方法で対処できることは先述しました。しかし、これらの書類と一緒に、個人情報が載っている書類が挟まったままというケースもよくあります。
例えば、任意保険の書類などは氏名・住所などが載っているので、自動車保険を更新したら、前の証券などは必ず処分するようにしましょう。
車の引き渡しを終えた後でも、車の売却と無関係の書類があれば返してもらうことができるので、不安であれば確認しましょう。
個人情報が残りやすいもので、意外と見落とされがちなのがカーナビです。特にカーナビをよく使っている方の場合、自宅情報やその周辺の行き先、友人知人宅の住所など個人情報がたくさん入っていることがあります。
こうした情報は、メーカーによってやり方は異なるものの、自力で初期化して消去することが可能です。自分で取扱説明書やネットで手順を調べてもいいですし、あるいは買取先の業者に依頼するなどしてもいいでしょう。
ディーラーに下取りに出す場合、業者のほうでカーナビの初期化を行ってくれることもあります。しかし、初期化されたかどうかは確認しないと分からないので、改めて確認してもいいか聞いておきましょう。