車の査定金額の有効期間はせいぜい2週間が上限です
車の査定金額の有効期間は、業者によって多少違います。しかし最長でもせいぜい2週間くらいと考えておくとよいでしょう。
もしこの有効期間が過ぎてしまってから売却を希望した場合、その金額では買取してもらえません。再度査定を行って査定金額を出してもらうことになります。
時間が経過すればするほど、買取金額はダウンします。このため再査定になった場合、当初の買取金額よりもダウンしてしまうのが一般的です。
有効期限が設けられているのは価格変動があるからです
車の査定金額に有効期限が設けられているのは、その売却先が関係しています。買取業者が車を引き取った後、通常は業者のみが参加できるオークションに出品します。
査定金額を出すにあたって、オークションでの相場価格をベースにしています。そして、オークションの相場は日々変動しています。
特に査定を受けてから実際に売却するまで1か月以上期間を置くと、その間に相場価格が大きく変わることもあり得ます。そのような事情もあって、有効期間が短めに設定されているわけです。
もし、買取業者が提示した査定金額に有効期限を設けない場合、最新の相場とはかけ離れた額を提示してしまう恐れが出てきます。乖離が起こらないために、買取業社は見積価格の期限を2週間程度に設定しているのです。
査定時に提示される買取価格の有効期限はせいぜい2週間程度です。しかし、価格変動の激しい時期だとさらに有効期間が短く設定される可能性もあります。
特に3月や9月は、中古車の売買が活発になります。買取業者は決算期に該当するため、業績をよくするため1台でも多くの車を引き取ろうとするからです。
オークションでのやり取りも活発になるので、価格の変動も激しくなります。そのほかには自動車メーカーのモデルチェンジの発表も注意したほうがよいといえます。
モデルチェンジが発表されると、現行モデルが旧式扱いになります。このため、相場が一気に下落してしまうのです。
例えば、買取価格が120万円程度と査定された車が、モデルチェンジ発表の翌日に80万円程度にまで下落する、ということもあり得ない話ではないのです。
このように、今日提示された査定金額が明日も有効ではないというタイミングもあります。車を売るつもりで査定に出し、提示された買取価格に納得できるのなら速やかに売却したほうがいいといえます。
もし査定を受けたその日のうちに買取に出すのなら、買取価格がアップする可能性も期待できます。買取業者の中には、オークションの相場の変動を考慮しているところも多いからです。
少し先に買い取れた場合を考慮して、少し価格を安く提示するわけです。しかし、もしその日のうちに買い取れるのであれば、相場変動リスクをとる必要はないためです。
もしその日のうちに売ろうと決めているのなら、もう少し価格が上がらないか交渉してみるといいでしょう。すると上で紹介した事情を考慮して、多少買取価格がアップする可能性はあります。
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下取り価格については有効期間が長めに設定されます
車の処分方法として、買取のほかにはディーラーに下取りに出す方法があります。ディーラーの査定では、買取業者のそれと比較して、有効期間がかなり長めです。
買取業者に車を売る場合、売買契約を結ぶと車を引き渡す必要があります。車の買い替えの場合、納車されるまで買取に出す車をそのまま乗り続けることはできません。
しかしディーラーの下取りの場合、新しい車が納車されるまでは愛車に乗り続けることができます。そこで納車までの期間を逆算して、最初からその部分を値引いた査定金額を出すことが多いのです。
このように減価を織り込み済みで査定金額を出すので、長期間有効なのです。ただし、時間経過による減価は査定員の予想になってしまうため、金額の算定がタイムリーかつ正確とは言い切れなくなってきます。
買取業者の場合、車を引き取って売りに出すことを主目的として営業活動しています。一方ディーラーの場合、車の買取は副次的な活動にすぎません。
ディーラーの主目的は、新車を販売することにあり、その利益が店の主要な収益になります。
このためディーラーは引き取った下取り車をあまり重視していません。その分、買取業者のようにオークションの相場をさほど意識しておらず、変動する相場との価格差を埋めるために有効期限を短くするという傾向も見られません。
ただし人気車種の場合、納車まで4か月とか中には半年以上かかるようなものもあります。このように、納車が長期にわたる場合には再査定の可能性があります。
また、下取りに出すといってもすぐに査定を行わず、納車の少し前に下取り査定を行うこともあります。人気車種でなかなか納車されない車を購入するのであれば、下取り査定はいつ頃行うのか確認しておいたほうがいいでしょう。
相見積もりをとって査定価格アップを図る方法もあります
車を売るにあたっては、少しでも買取価格を上げたいところでしょう。その場合には相見積もりという方法をとるのがおすすめです。
相見積もりとは複数の業者に査定を依頼し、買取価格を出してもらう方法をさします。
一つの業者に査定を依頼して金額を提示してもらっても、それが妥当な金額かどうかわかりません。しかし、同じ車を複数の業者に見てもらって査定金額をそれぞれ出してもらえば、愛車の価値がわかり、どこに売ればより高く買い取ってもらえるかもわかります。
同じ車を見てもらっても、買取価格に違いが見られることは往々にしてあります。査定の際にどこを重視するか、買取業者によって異なるからです。
相見積もりをとることでより高値で売却できるチャンスが訪れ、満足度の高い買取ができるわけです。
相見積もりは魅力的な半面、「営業マンに対するマナー違反ではないか?」といった懸念を抱く人もいるようです。しかし相見積もりで車を売却している人は多く、ポピュラーな方法といえます。
また、1社だけの査定であれば、提示された金額が相場に合致しているかどうか保証はありません。相場を把握するためにも、相見積もりを行っている人が多いのです。
営業マンが不快な思いを抱くのではないかと思う人もいるでしょうが、失礼にもマナー違反にも当たりません。ですから遠慮せずに相見積もりを行って構いません。
相見積もりをしていることを買取業者に伝えるべきかで迷う人もいるようです。また、伝えることで買取金額に悪影響をもたらすのではないかと不安を感じている人もいるでしょう。
しかし結論から言ってしまうと、相見積もりをとることで接客態度に違いが出ることはまずありません。もし態度が著しく変わるような業者があれば、その店には買取に出さないほうがいいでしょう。
査定をしているときに「他でも査定を受けていますか?」と聞かれることもあります。最初にアンケート用紙に必要事項を記入する際に、相見積もりの有無の欄が用意されている場合もあります。
ただし相見積もりをとっている場合、すでに査定を受けた買取店の提示金額は伝えるべきではありません。フェアな比較ができなくなってしまうからです。
買取業者としてみれば、ライバルの買取価格がわかれば、それよりも少し高い値段を提示すれば買取成立する可能性は高まります。金額を聞かれた場合、具体的な金額を伝えるのは控えておきましょう。
もし相見積もりで複数の業者の査定を受けるのであれば、なるべく日をおかずに全ての査定を行うことです。見積もりの有効期間が関係するからです。
2週間以上時間をかけて相見積もりをとって、最初の業者の条件が一番よかったとします。その場合、実際に買取を依頼しても再査定となるため、買取金額が下がってしまうかもしれません。
目安としては、1週間のうちにすべての買取業者の査定が受けられるようにスケジュール調整しましょう。依頼する業者数をある程度絞れば、査定から売買契約を交わすまでに2週間はかからないでしょう。
車を売るのなら早めに売却しましょう

買取業者の提示した査定金額は、日々変動するオークションの価格をベースにしています。このため、長く査定金額は有効にはなりません。
せいぜい長く見積もっても2週間程度しか有効期間はないと考えたほうがいいでしょう。これ以上後に売却をする場合には再査定となり、おそらく前回よりも安い買取金額になります。
自分の車の価値を知りたいだけならまだしも、本気で車を売ろうと思っているのなら、査定後は早めに売却することをおすすめします。一方、下取りであれば査定金額は数か月有効なため、慌てる必要はありません。
少しでも高く車を売りたいのであれば、相見積もりで複数の業者に査定に出すのも一考です。買取先の検討や交渉の材料になり、相場も把握できるからです。
ただし相見積もりをとる場合には、一定期間で集中して査定をお願いすべきです。時間をかけると見積もりの有効期限が切れてしまうからです。
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(まとめ)車の査定金額の有効期間はどのくらいですか?
車の査定を受けて売却する気であれば、早めに売りに出すことをおすすめします。車の買取価格の有効期間はせいぜい長くても2週間程度で、それ以降は再査定の対象になってしまうからです。
買取業者の査定金額に短めの有効期限が設けられているのは、買取した車をオークションに出すからです。オークションの相場は日々変動しているため、査定後売却まで先延ばしにすると全く金額が変わってくる可能性が高いからです。
買取ではなくディーラーに下取りに出した場合、査定金額の有効期間は比較的長めです。そもそもディーラーは新車販売のためのサービスとして下取りを行っているわけで、買取業者ほど重視していないことが背景にあります。
相見積もりといって複数の業者に査定をお願いすることで、愛車の価値や高額買取してくれる業者がどこかわかります。ただし査定金額の有効期間を意識すると、1週間ですべての業者に査定を終わらせる必要があります。
車買取業者の査定価格の有効期間はせいぜい2週間程度です。本気で車を売るつもりであれば、査定を受けてから極力日をおかず早めに売却したほうが高値で買取ってもらえます。