車の外装や内装、エンジンや足回り、年式などが査定の基準となっています
車の査定基準は、財団法人日本自動車査定協会によって設定されています。大きく5つに分けられ、車の外装や内装、エンジンルームや足回りの状態、車の修復歴の有無や箇所、改造歴、そして車種や年式などの車そのもの情報が当てはまります。
査定をプラスにするには、事前に洗車や車内の掃除などを行い、キレイな状態にしておくとよいとされています。
車の査定基準は大きく5つのフィールドにわけられます
車を買取に出す際は、今の車の価格を決めるために査定を行い、車の状態をチェックしていきます。査定の基準は色々ありますが、主に5つに分けられます。
まず、車の外側・外装の状態です。外装というのは、ボディの傷や汚れ、ランプやアンテナなどの故障、破損状況などが当てはまります。2つ目が車内の状態、内装です。
内装というとシートやマットの破損や汚れ、車内のにおい、オーディオやカーナビの状態などが挙げられます。
そして3つ目はエンジンルームや足回りの状態です。エンジンやバッテリーが正常か、寿命となっていかなどです。
足回りはタイヤやホイールの劣化具合、マフラーの状態などになります。
4つ目はと言うと、これは車の内装や外装、エンジンルームなど全体に当てはまりますが、修復歴や改造の有無がないかどうかという点です。事故により車を修復していた場合、趣味で改造してある車というのは場合によっては査定に響くことがあるからです。
最後に車全般の情報になります。たとえば車種や色、年式や走行距離、車検の残り期間などが挙げられます。
査定と一言で言っても、車の状態から年式などの情報まで実に細かな部分がチェックされるということがわかります。
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ボディの傷や凹みなど車の外装も基準となります
外装は、ボンネットや天井などの含めボディ全体の傷や凹みの数や程度、汚れなどが査定の基準となります。軽度の場合は査定額にあまり影響しないと言われています。
ナンバープレートの変形やナンバーが剥げていないか、鍵穴の周りの鍵先で擦った傷がないか、ドアやパワーウインドーが故障していないかも見ます。そして車のアンテナやヘッドランプ、テールランプなどランプ類の破損の有無も査定基準に含まれます。
他にも、サンルーフがついているか、故障していないかも見ます。サンルーフがあると、査定額が上がる場合もあります。
そしてリアやフロントなどの全体の窓ガラスにヒビや傷がないかも見ます。知らないうちに飛び石などで傷がついていることもあるので、査定ではじめて気が付くという人もいます。
査定前にできるかぎり車をキレイな状態にしておくこととは査定に有利に働きます。全体をざっと洗車してできればワックスがけをしておきましょう。
凹みや傷の程度が軽い場合は、スプレーやコンパウンドで直しておくと多少査定でプラスになることがあります。ただし車の修復に慣れていない方や自信が無い方は、ムリに行う必要はありません。
色むらができる場合や傷が余計目立ってしまうと、それこそ査定額が下がる場合もあるからです。また大きな故障などが見られる場合も、修理に出すと修理代の方が高くつくこともあります。
故障は直さないでそのまま査定に出して、その旨伝えてほうがよいとされています。
シートの破損など車の内装もポイントです
内装に関してだと、まず車内のにおいがわりと重要なチェックポイントになると言われています。喫煙者やペットをよく車に乗せるという方だと、煙草やペットのにおいがシートなどに染みこんでしまい、マイナス査定となる場合が多いと言われています。
シートに飲食物をこぼした際の汚れや破損の有無、リクライニングなどの故障、フロアマットの有無や、折れなどの破損や汚れがないかも見ます。そしてオーディオやカーナビなどの付属品の状態をチェックします。
純正のものがついていればプラス査定となることもあります。社外品がついていると人気のブランドならプラスとなる場合もありますが、そうでなければマイナス要素となる可能性もあります。
またハンドルやメーター、トランクルームの傷や汚れなども見られます。
車の内装に関しても、あらかじめ車内をキレイに掃除しておくだけで査定のマイナスを防ぐことが可能です。まずにおいに関しては、喫煙者やペットを乗せる方は、少なくても査定に出す3週間位前から車内での喫煙、ペットを乗せるのをやめます。
そして強力な消臭剤を置いておくと多少はにおいが取れます。車内の汚れなども拭き取り、フロアマットも洗っておきましょう。
カーナビなどが社外品の場合で、取り外した純正品があれば査定時に見せられるように出しておきましょう。ただ社外品をムリに取り外すと、跡が残りマイナス査定となることもあるのでよっぽど上手く取り外せる方以外はやめておいた方がよいでしょう。
エンジンや足回りの状態、修復歴なども査定ではチェックされます
エンジンルームの査定基準としては、まずエンジンに故障が見られないかがポイントとなります。異音や異常な動きがないかどうかをチェックします。
バッテリーやエンジンオイルも定期的に交換されているか、上がりかけていないかを見ます。ほぼ問題はないでしょうが、車の打刻された車体番号と車検証に記載された車体番号が同一であるかも見られます。
足回りというのは、タイヤやマフラーの事を言います。タイややホイールの汚れや傷の有無や程度、タイヤの溝がどの位残っているかなど消耗度合いもチェックされます。
さらにマフラーの汚れや錆、傷、オイルが漏れていないかなども見られます。
交通事故などで車を破損した際は、修理に出します。その場合の修理箇所や程度によっては、査定に響いてくることがあります。
とくに車の骨格であるフレームや、エンジンなど車の走行に関わる部位の修復はマイナス査定となる場合もあります。うまく修理してあっても、プロの査定員が見ればわかります。
また車を引き取ってももらった後も整備士が車を詳しくチェックする場合があります。査定では分からなくても、後になって判明すると査定額が減額されることもあるので、きちんと査定員に修復歴のことを申告しておいたほうがよいでしょう。
エアロパーツをつける、車高を下げる、マフラーを付け替えるなど自分の好みで車をカスタマイズし、改造が見られることもあります。多少の改造であり、見た目にもかっこよく人気のある車種ならば査定に響かないこともあります。
しかし個人の趣味がかなり反映された改造車だと、査定額がマイナスとなる可能性もあります。
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年式や走行距離など車全般の状態も基準です
車そのものの情報、つまり車種や年式なども査定の重要なポイントなります。中古車市場で人気のある車種ならば、すぐに売れてしまうので、利益率が高いと言えます。
そうなれば多少査定額を上乗せしてでも買取したいので、査定額が上がる場合があります。年式も新しい場合や装備や、内装などが通常よりも豪華で高級感のあるグレード車も買取額がアップしやすいと言えるでしょう。
走行距離に関してもやはり短い方が、消耗度が低いと言えるので査定額が上がります。ちなみに目安としては1年で1万km位の走行距離ならば、妥当だと言えます。
また車のカラーも重要な査定基準となります。白や黒、グレーなどのオーソドックスなカラーは万人受けしやすく、中古市場でも人気です。
一方で赤や黄色、緑や青などは好みが反映されやすい色なので査定額がマイナスとなるケースもあります。
そして車検の残り期間も1年以上あるとプラスに働くことがありますが、数ヶ月であれば査定には関係しない場合がほとんどです。他にも、オーディオなども含め取り扱い説明書の有無や、スペアキーが保管されているかもチェック対象となります。
また定期点検などを受けると、整備記録簿という冊子にチェックされていきます。整備記録簿を見れば、定期的にメンテナンスがなされていたか、修理箇所なども明確になります。
整備記録簿があれば、メンテナンスの状態がよりわかるのでプラス査定となる場合もあります。
(まとめ)車の査定の基準とは?
車は査定基準が細かく設けられており、大きく5つに分けられます。車の外装や内装、エンジンや足の状態、修復歴や改造歴、そして車種やカラーなどの車全般に情報と大きく項目が立てられています。
車の査定基準は、主に5つに分けられています。ボディの傷などの外装や車内のにおいなどの内装、エンジンの故障やタイヤの傷などの足回り、修復歴などの有無や程度、年式やカラーなどの情報が挙げられます。
ボディの傷や凹みの程度や数といった車の外装も査定基準になっています。事前に洗車してワックスかけをしておくとマイナス査定を防げることもあります。
ただ傷の修理は高くつくので、修理しない査定に出した方がよいとされています。
シートやフロアマットの汚れや破損など車の内装も査定基準に含まれます。とくに車内のにおいはマイナス査定になる可能性もあるので注意しましょう。
事前に車内を掃除しておくだけでも、査定では有利になる場合があります。
エンジンの故障の有無やタイヤ、ホールの傷や凹みなどのエンジンルームや足回りの状態も査定基準となります。また交通事故によりどの程度修理したのかという修復歴や、マフラーなどの改造の有無や程度などもチェックされます。
車の車種や年式、グレードなどの情報も査定の大切なポイントになります。また万人受けするカラーや車検まで1年以上期間がある場合なども査定額がプラスとなる可能性もあります。