車検の時に、まだ使える部品を交換するかしないかで車検代が大きく異なってくることを知っていますか?

というのは、車検の時に事前に故障が発生しないように、まだ使える部品の交換を行うことがあるからです。なお、まだ使える部品の交換を行うと車検代が高くなります。

とはいうものの車検代の内訳を見ても、まだ使える部品なのかもう使えない部品なのかがよくわからないという方も多いと思います。そこで今回は、車検代の内訳と部品の交換の必要性や車検代を安く済ませるコツなどを解説します。

車検代の内訳と部品の交換の必要性

車検代を安く済ませるには、車検代の内訳、車検を受ける場所の相場、部品の交換を行う必要はあるのかないのかなどを確認することが大切です。

また、車検の時に交換したい部品や、走行距離が10万キロを超えた時に交換したい部品があります。車検の時に交換したい部品は、車を長持ちさせるために知っておく必要があります。

これから車検代の内訳と部品の交換などについて解説するので、要点をしっかり押さえて車検代を安く済ませられるようにしましょう。

車検代の内訳

車検代の内訳
車検代の内訳は基本的に「法定費用」「車検基本費用」「整備費用」になっています。それぞれの詳細について解説していきます。

法定費用

法定費用には、自賠責保険、自動車重量税、印紙代を合計した料金が含まれています。なお、車検を受ける場所が違っても同じ料金なのが特徴です。

車検基本費用

車検基本費用には、24カ月定期点検料金、測定検査料金、車検を行う時の代行手数料が含まれています。

整備費用

整備費用には、車検を通すために部品の交換を行ったり、これから経年劣化することが想定された部品の交換を行う費用などが含まれています。なお、これから経年劣化することが想定された部品は、交換が必要ない場合があります。

車検基本費用と整備費用は、車検を受ける場所によって大きく異なることがあるため、確認が必要です。そのため、車検基本費用と整備費用を安く済ませるには、多少なりとも知識が必要になります。

また、車検代を安く済ませるには、事前に車検代の見積もりを取って自身で確認することが大切です。

車検を受ける場所によって相場が異なる

車検を受ける場所によって相場が異なる
車検代の内訳の法定費用は車検を受ける場所が異なっても、同じ料金ですが、車検基本費用、整備費用は車検を受ける場所によって大きく異なります。

車検を受けられる場所
  • 販売店
  • 整備工場
  • ガソリンスタンド
  • カー用品店 など

ガソリンスタンドとカー用品店は、車検基本費用が安く設定されていることが多いです。また、お店によってはオイル交換の割引があるお店があります。特典があると車検基本費用をできる限り安く済ませることができます。そのため、車検を安く済ませたい人にオススメです。

しかし、車検を受けるときに代車サービスがない場合があるので車検を受ける前に確認する必要があります。

販売店と整備工場は、車検基本費用が高めに設定されていることがあります。しかし、車検基本費用が高くても車を隅々まで点検を行ってくれて、悪い部品があると交換を行ってくれます。万全の整備を行ってくれるため、車の状態を良い状態で保てます。長い間車を安心して乗りたい人にオススメです。

販売店、整備工場、ガソリンスタンド、カー用品店は、車検基本費用が異なってくるため、自分に合った場所で車検を受けるようにしましょう。

車検の時に交換したい部品

車検の時に交換したい部品
車検は基本的に2年ごとにありますが、車検の時に交換したい部品や走行距離などに応じて交換したい部品があります。

交換したい部品を交換しておかないと、車の故障につながる場合があるため、しっかり押さえておく必要があります。車検の時に交換したい部品と、走行距離などに応じて交換したい部品を紹介します。

車検の時に交換したい部品は下記のとおりです。

  • ブレーキオイル
  • エンジン冷却水
  • ワイパーゴム
  • エアコンフィルター

特にブレーキオイルとエンジン冷却水は、車の走行に重要になるので交換したいです。

走行距離などに応じて交換したい部品は下記のとおりです。

  • ブレーキパッド
  • エンジンオイル、オイルフィルター(エレメント)
  • 点火プラグ
  • バッテリー

ブレーキパッド、点火プラグ、バッテリーは走行距離や使用期間などに応じて交換する間隔が異なります。

また、エンジンオイルは車にもよりますが、基本的に半年に1回の交換か5,000キロ走行した時に交換が必要です。

エンジンオイルの交換を行う時は、2回のうち1回はオイルフィルター(エレメント)の交換が必要です。そのため、車検の時に交換したい部品のほかに、走行距離などに応じて交換する部品があるため、ノートに書いたりして忘れないようにしましょう。

走行距離が10万キロを超えた時に交換したい部品

走行距離が10万キロを超えた時に交換したい部品 タイミングベルト
車検の時に交換したい部品のほかに、走行距離が10万キロを越えた時に交換したい部品があります。

走行距離が10万キロを越えるとさまざまな部品を交換しないといけません。交換したい部品を交換しておかないと、車の故障につながる場合があるため、しっかり押さえておく必要があります。

走行距離が10万キロを超えたときに交換したい部品は下記のとおりです。

  • タイミングベルト
  • ウォーターポンプ
  • サーモスタット
  • ショックアブソーバー
  • ブレーキホース

特に交換したい部品は、タイミングベルトとウォーターポンプです。

というのは、タイミングベルトは10万キロを越えると劣化し、走行中に切れてしまう場合があるからです。ウォーターポンプは、エンジンのオーバーヒートを防ぐ部品になり、壊れてしまうとエンジンがオーバーヒートを起こし最悪エンジンが故障してしまう場合があるからです。

また、10万キロを越えたときに交換したい部品は、部品によっては交換を行う時に高額になる場合があるので注意が必要です。そのため、部品の交換を行う時は事前に見積もりを取って確認しましょう。

車検の時に部品交換が必要か確認する

車検代が高い時は、車検を通すために部品の交換を行ったり、これから経年劣化することが想定された部品の交換を行う時です。そのため、車検を受ける前に見積もりを取って、部品の交換を行うことが必要か確認することが必要です。

車検代の内訳の整備費用に、これから経年劣化することが想定された部品の交換を行うことになっていれば次回の車検に持ち越して、今回の車検代を安く済ませることができます。

また、内訳を見ても交換を行う必要性がわからなければ、お店の人に詳しいことを教えてもらい、交換を行うかじっくり考えて決めましょう。部品の交換の必要性がわからないまま交換を行うと、車検代が高くなってしまうので安く済ませる時は、交換が必要ない部品の交換を行わないようにすることが大切です。

車検代を安くするには?

車検代を安くするには?
車検代をできる限り安く済ませる方法は、大きく分けて2つの方法があります。

1.車検に通らない部品を自身で交換してお店に車検を頼む方法

自身で車の点検を行い車検に通らない部品の交換を行うと、車検の時の整備費用がかからなくなります。
そのため、通常の車検代より安く済みます。

2.自身でユーザー車検を行う方法

自身でユーザー車検を行うと法定費用を支払うだけで車検ができます。
しかし、ユーザー車検を行うと車検代が安く済みますが、自身で点検や手続き行う必要があるので手間がかかります。

車検代を安く済ませる方法を紹介しましたが、どちらの方法も実践するにはある程度の車の知識が必要になってきます。

そのため、紹介した方法を実践できる人は、ある程度の車の知識がある人に限られてきますが、しかしこの方法を実践すると整備費用などがかからなくなるので、車検代を安く済ませることができます。

ある程度の車の知識がある人にオススメの方法です。

車検代が高額の時は?乗り換え?

車検代が高額の時は?乗り換え?
車検代が高額の時は、車の年式や走行距離によっては車を乗り換える検討を行いましょう。

車の年式が古いと、これからさまざまな部品が壊れる可能性があります。

したがって、壊れた部品を次々と交換を行うと、高額になる場合があるので車を乗り換えることを検討してもいいかもしれません。また、車の年式が13年以上経過すると税金が高くなってしまうので、乗り換えてしまうのも一つの手段です。

続いて走行距離が10万キロ以上の車は、タイミングベルトやウォーターポンプやショックアブソーバーの交換が重ねっていると交換を行う費用が高額になる場合があります。そのため、上記の部品の交換が必要であれば、車を乗り換えることを検討してもいいかもしれません。

また、高額な部品の交換を行うより、同じ車の中古車価格の方が安い場合があります。

上記の場合だと、高額な部品の交換を行うよりか車を乗り換えてしまう方が安く済むので、車を乗り換えることを検討してもいいかもしれません。

車検の時の予防整備

車検の時の予防整備
車検の時に予防整備を行わないとどういったことが起こるのでしょうか?

これから予防整備の必要性や予防整備を行うメリットやデメリットなどを解説します。

予防整備について

予防整備というのは、定期点検や車検の時にメンテナンスを行い、事前に故障が発生しないように整備を行う整備のことです。

予防整備でメンテナンスを行う時は、これから経年劣化することが想定された部品などを交換します。

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予防整備を行うことは必要?

車検の時は、検査内容に問題が無ければ車検は通ります。車検を受ける場所によっては予防整備を行い、事前に故障が発生しないようにこれから経年劣化することが想定された部品などを隅々まで調べてくれて交換を行ってくれます。

しかし、経年劣化することが想定された部品の中には、まだ使える部品があります。予防整備で、まだ使える部品を交換せずとも車検は通ります。

なお、車検の時に予防整備を行いまだ使える部品を無理に変える必要はありません。

また、予防整備を行い経年劣化することが想定された部品などの交換を行うと車検代が高額になることにつながります。なお、予防整備で部品の交換を行うことは、次回の車検の時に持ち越すことも可能です。

そのため、長い間車を安心して乗りたい人は、定期点検や車検の時に予防整備を行ってもらうことをオススメします。

予防整備を行うメリット

予防整備を行うメリット
予防整備を行うと、次回の車検までに経年劣化した部品の交換を行うため、事前に故障を防ぐことができます。定期的に予防整備を行うと、長い間安心して車を乗ることができます。

なお、自身で定期的に車のメンテナンスを行うことが苦手な人でも予防整備を行うと安心して車を乗ることができます。

車検代を安く済ませるために、予防整備を行わずに車検を行うと車検を通した後に車が故障する場合があります。そのため、定期的に予防整備を行うことは大切です。

また、予防整備は車検を受けるお店が儲けのためにおこなっているのではなく、お客様が安心して車に乗れるようにするために行っています。

定期的に予防整備を行っていると、車の状態が良いことから売却する時に有利になる可能性があります。

予防整備を行うデメリット

予防整備は、次回の車検までに経年劣化することが想定された部品の交換を行うため、余計に費用がかかり車検代が高くなることがデメリットです。

経年劣化することが想定された部品の中には、まだ使える部品があり無理に変える必要はありません。

また、走行距離が10万キロを越えた車だと予防整備で高い部品の交換を行う場合があるので、予想以上に高額になる可能性があります。特にショックアブソーバーの交換を行うと高額になる場合があります。

長い間安心して車を乗るために、経年劣化するまでに部品の交換を行うことは必要になりますが、自身で定期的にメンテナンスを行うことで使えなくなる直前まで使えます。

車検の時以外に定期的に行いたいメンテナンス

車検の時以外に定期的に行いたいメンテナンス
車は定期的にメンテナンスを行うと故障の予防にもなり、故障が少ないと車検代を安く済ませることができます。そのため、車検代を安く済ませるには、車検の時以外に定期的にメンテナンスを行うことが大切です。

なお、定期的にメンテナンスを行っていないと故障につながる場合があり、車検を行う時に部品の交換を行うことが必要になる場合があります。

ここでは、定期的に行いたいメンテナンスを紹介します。

エンジンオイルの交換

車のエンジンは、定期的にエンジンオイルを交換することが大切です。

エンジンオイルは使っているうちに劣化し、汚れがたまります。なお、エンジンオイルの交換間隔は、使用状況によって異なりますが基本的に半年に1回の交換か5,000キロ走行した時に交換を行うと良いでしょう。

エンジンオイルを交換しないと車がパワーダウンをしてエンジンが焼き付く原因になる場合があります。

なお、エンジンが焼き付いた時は、修理代金が高額になるので定期的にエンジンオイルの交換を行いましょう。

エンジンオイルの交換を行った日は、忘れないように何かに書き残しておきましょう。

エンジンオイルの交換方法は、特殊な工具や設備が必要になるのでお店で交換してもらうことをオススメします。

エンジンルームの点検

エンジンルームの点検
エンジンルームの点検は、定期的に行うことが大切です。というのは、エンジンルームには車を走行させるために、大切な部品が多いためです。

なお、エンジンルームの点検を行う時は、バッテリー液、エンジン冷却水、ブレーキオイル、ウォッシャー液の点検を行います。

特にバッテリー液とエンジン冷却水の点検は大切です。点検を怠ると車の故障につながることがあるため、定期的に点検を行うようにしましょう。

エンジンルームの点検方法は、車のボンネットを開けて、それぞれの部品の残量を確認します。なお、点検にかかる時間は10分程度です。

タイヤの点検

タイヤは車にとって大切な部品です。タイヤの空気圧は自然と抜けて空気圧が下がっていきます。

空気圧が低い状態で走行していると、バーストの原因になることがあるため、定期的にタイヤの空気圧の確認を行う必要があります。

なお、タイヤがバーストしてしまうと、大きな事故を起こしてしまう可能性があるため、定期的にタイヤの空気圧の確認を行うことが大切です。

タイヤの点検を行う時に使う工具は、エアーゲージとエアーコンプレッサーです。タイヤの点検方法は、タイヤ全体にひび割れやタイヤに溝や空気圧の確認を行います。

また、タイヤに不具合があったときは、危ないので早めの交換をオススメします。

ワイパーゴムの点検

ワイパーゴムの点検
ワイパーゴムが経年劣化すると硬化やひび割れを起こし、雨を綺麗に拭き取れなくなります。

雨が綺麗に拭き取れなくなると前方が見えづらくなり危ない状態で運転を行うことになります。

そのため、定期的にワイパーゴムの点検を行い、劣化している場合はワイパーゴムを早めに交換を行いましょう。

なお、ワイパーゴムの寿命は2年になるので、車検の時に交換を行う人が多いです。

ワイパーゴムの交換方法は、ワイパーブレードからワイパーゴムを引き抜き、簡単に抜いて新しいワイパーゴムを差し込むだけです。ワイパーゴムの交換は非常に簡単かつ短時間で行うことができます。

まとめ

①車検代の内訳は確認を行う必要があります。
②車検を受ける場所によって相場が異なります。
③車検の時に交換したい部品があります。
④走行距離が10万キロを超えた時に交換したい部品があります。
⑤車検代を安く済ませるには、自身で整備を行うことです。
⑥車検代が高額の時は、乗り換えを検討する場合もあります。
⑦予防整備の必要性を理解する必要があります。
⑧車検の時以外に定期的に行いたいメンテナンスがあります。

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