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エクストレイル（X-TRAIL）の買取相場の特徴や傾向
日産のエクストレイルはシティライクな見た目とSUVらしい力強い走行性や走破性が魅力的な車です。2000年の販売開始から日産のミドルクラスSUVとして人気を誇り、リセールバリューの良さが特徴です。
これまで3回のフルモデルチェンジを経ており、その度に複数のグレードを展開しています。そのため、一口にエクストレイルといってもグレードごとに売買の傾向は異なります。
ここでは、各世代における買取相場の特徴や傾向について紹介します。
■初代エクストレイル（T30系）
初代エクストレイル（T30系）は、2000年11月から2007年8月までの7年間販売されました。クロスカントリー風の見た目から無骨な印象を受けるデザインが特徴です。
現在流通している車の中には20年以上経っているものもあるため、基本的な買取金額の目安も10万円前後と安くなっていますが、最上級グレードである「GT」は根強い人気もあるため、高く買い取ってもらえる可能性は高いでしょう。
人気の高さの理由は「SR20VET」という、2.0L直列4気筒ターボエンジンです。最高出力が280psなので初代のグレードの中でも一段と力強い走行性が特徴でした。そのため、走行性能を高めた優良車として人気を博しています。
■2代目エクストレイル（T31系）
2代目エクストレイル（T31系）は、2007年8月から2015年2月まで販売されました。エクステリアデザインは初代のクロスカントリー風を継承しつつも、フロントグリルを大きくとったことでスタイリッシュな印象に仕上がっています。
T31系の最大の特徴は、なんといっても全世代の中で唯一ディーゼル車が設けられていたことです。SUVかつディーゼル車の組み合わせは現代においても人気のタイプであり、エクストレイルの中では希少性の高いグレードであるため、高く買い取ってもらえる可能性は高いかもしれません。
買取価格の平均値も60万円オーバーの査定がつく傾向にあるため、乗り換えや買い替えを検討していれば早めの査定依頼をおすすめします。
また、コモンレール式のM9R型ユニットを搭載したクリーンディーゼル仕様も買取査定額に影響を与えるプラス要素です。高年式かつ状態が良い車であれば平均相場以上の結果は得られそうです。
■3代目エクストレイル（T32系）
3代目エクストレイル（T32系）は、2013年12月から2022年7月まで販売されました。エクステリアデザインはT30系とT31系で継承されてきたクロスカントリー風のデザインから脱却し、SUVの力強さの中にもシティライクなデザインを取り入れたことで洗練された印象に仕上がっています。
また、T31系からT32系へのモデルチェンジでは初めてハイブリッドモデルが登場しました。中でも、オーテックグレードは最も人気の高いグレードであり、高価買取が期待できるシリーズです。プレミアムスポーティのコンセプトに恥じないメタル調パーツの作り込みがエクステリアデザインを際立たせているだけでなく、エクストレイルのなかで唯一本革シートが採用されているため、高級感漂う点が人気の秘訣でしょう。買取価格の相場も120万円前後と高値で推移しています。
■4代目エクストレイル（T33系）
現行モデルである4代目エクストレイル（T33系）は、2022年7月から販売が始まりました。T32系よりさらにエクステリアデザインに磨きをかけ、精悍なフロントマスクが魅力的な車に仕上がりました。
また、環境性能や燃費性能を向上させたことで現代のニーズに沿った車づくりを実践しています。その結果、ハイブリッドグレードの人気は高く、高価買取が期待できます。買取価格の相場はおよそ230万であるため、リセールバリューを狙った乗り換えも実現できそうです。
エクストレイル（X-TRAIL）を高く買い取ってもらうプラス査定要素
ここからは、エクストレイルを高く買い取ってもらうためのプラス査定の要素について紹介します。
現在も高価買取の傾向が続くエクストレイルですが、いくつかのポイントをおさえておくことで、より高値での買取が実現できるでしょう。
エクストレイルをできるかぎり高値で売却するためのポイントは次の通りです。
■人気グレードであること
エクストレイルには各世代に人気グレードがあります。初代であれば走行性能が極められたGTグレード、2代目・3代目であればGTグレードやXttグレードです。
人気の高いグレードかつ状態の良さ、走行距離が買取金額に大きな影響を与えます。
■おしゃれなカスタマイズ車両であること
エクストレイルはSUVであるため、レジャー要素の強さが特徴です。そのため、純正オプションパーツでなかったとしても、リフトアップが施されていたり、SUV用のマッドタイヤに履き替えていたりとSUVらしさを感じるような、おしゃれなカスタマイズは高い人気を誇っています。
カスタマイズ車両であればオリジナリティあふれる車に仕上がっていることが多く、同じような趣味を持つ層をキャッチできるため買取金額が高くなる可能性があるでしょう。
■希少性の高いグレードであること
例えば、2代目エクストレイルのディーゼルモデルが挙げられます。歴代エクストレイルの中で唯一設定されたディーゼルモデルは希少性が高く、ディーゼル車自体に人気があるため買取査定額は高くなるでしょう。
■環境性能や燃費性能の良いグレードであること
燃料価格の高騰や物価高、環境への配慮の重要性など、取り巻く環境は常に変わっています。そのため、燃費の良さと環境への配慮がなされたハイブリッドグレードは非常に人気が高くなっています。
SUVは燃費が悪い、環境に良くないといった印象を払拭するような技術の進歩に比例して買取金額も高くなる傾向があります。
■オプション装備がついていること
エクストレイルの人気装備（メーカーオプション）は次の通りです。
・パノラミックガラスルーフ
・リモコンオートバックドア
・LEDヘッドランプ
・ルーフレール
これらのオプションがついていれば、プラス査定につながるでしょう。
さらに、ディーラーオプションである「エクストリーマーパッケージ」や「アルミホイール」などの装備も査定額アップにつながります。
2022年式エクストレイル（T33系）の買取相場
発売時期：西暦2022年7月～（令和4年7月～）
形式：6AA-T33
ここからは、現行モデルの4代目（T33系）エクストレイルについて、様々な項目ごとに買取相場を紹介します。
今回紹介するのは、走行距離、グレード、ボディカラーの3つの観点での相場です。所有する車の情報を調べ、実際の金額を把握しましょう。
走行距離による平均買取相場
走行距離｜平均買取相場
10,000km｜ー万円
30,000km｜170万円～180万円前後
50,000km｜110～145万円前後
70,000km｜45～90万円前後
100,000km｜25～55万円前後
※相場価格はグレードや車の状態によって大きく変わるため参考値となります。
発売から2年が経過しようとしており、徐々に取り扱い台数は増えてきているようです。しかし、決して中古車市場に十分に流通しているとは言えない状況です。
また、走行距離は短めのものが多く、長くても3万kmまでの個体が多い傾向にあります。実際に販売されている中古車の傾向を見ると、グレードはエントリーモデルだとしても、オプションがついているものや走行距離数が1,000km以下のものが高値で取引されていました。
グレードごとの買取相場
「AUTECH e-4ORCE Advanced Package 2列シート車」170万円～235万円前後
「AUTECH e-4ORCE 3列シート車」170万円～365万円前後
「AUTECH e-4ORCE 2列シート車」170万円～365万円前後
「AUTECH Advanced Package 2列シート車」170万円～235万円前後
「AUTECH 2列シート車」170万円～235万円前後
「X e-4ORCE エクストリーマーX 3列シート車」170万円～340万円前後
「X e-4ORCE エクストリーマーX 2列シート車」170万円～340万円前後
「X e-4ORCE 3列シート車」170万円～300万円前後
「X e-4ORCE 2列シート車」170万円～300万円前後
「X 2列シート車」170万円～220万円前後
「G e-4ORCE 2列シート車」170万円～330万円前後
「G 2列シート車」170万円～300万円前後
「S e-4ORCE 2列シート車」170万円～220万円前後
「S 2列シート車」170万円～220万円前後
※相場価格はグレードや車の状態によって大きく変わるため参考値となります。
エクストレイルのグレードは大きく「AUTECH」「X」「G」「S」の4つに分類できます。各グレードの中でシートの列数やハイブリッドモデルであるe-4ORCEタイプを選べるため、予算感を含めてお気に入りの1台を探しましょう。
最高級グレードである「AUTECH」グレードの新車価格は500万円以上であるため、中古車であれば手に入れやすい価格帯で購入できそうです。
エントリーグレードである「S」グレードは新車価格だったとしても350万円前後であるため、決してもお求めになりにくいわけではないようです。また、エントリーグレードであったとしても、以下のような装備が標準的に備え付けられています。
・前方衝突予測警報をはじめとした先進的な安全機能
・本革巻きステアリングホイール
・e-Pedal Step
快適に運転するために必要な装備は十分に備え付けられているでしょう。
ボディカラーごとの買取相場
ホワイト｜167.1万円
ブラック｜91.6万円
グレー｜ 40.1万円
シルバー ｜128.7万円
ブルー｜160.2万円
レッド｜104.6万円
オレンジ｜334.6万円
ゴールド｜164.6万円
※相場価格はグレードや車の状態によって大きく変わるため参考値となります。
ボディカラーで比較すると、各車体ごとに差はあるものの、ホワイトやブルー、オレンジの価格が高い傾向があります。特に、明るいカラーは色が褪せていない状態だと高値での買取が叶うでしょう。
全体的に落ち着いた色味のカラーが多いSUVが目立つ中、若年層に人気が高いビビッドカラーの取り扱いがある点が特徴的です。
モデル概要
2022年に販売開始された現行モデルは初代モデルから受け継がれてきた「タフギア」といったコンセプトに、新たに「上質さ」を加えた伝統と革新を両立した新モデルとして人気を博しています。
日常からアウトドアをはじめとしたレジャー体験まで幅広い用途で日々の生活に溶け込んで楽しめる点が魅力ではないでしょうか。豊富なグレードとカラーを展開することで多くの人のニーズに応えられる車づくりの結果、ライフスタイルにあった車選びを実現しています。
また、コンソール部分を宙に浮かせたようなブリッジ構造が特徴的であり、収納力の高さとデザイン性を両立しています。グレードによってはナッパレザーが座面に採用されているなど、同クラスのラグジュアリーSUVに負けない作り込みがなされています。
先代モデルとの比較
先代であるT32系と比較して、T33系はエクステリア・インテリアデザインが刷新され、SUVとしての基本性能が進化しました。
ボディサイズはT32系と大きく変わらないものの、ボディシェイプが四角くなったことで少し大きくなった印象を受けます。しかし、車内空間はパッケージングを工夫することで後部座席の空間が広くなり、荷室長と開口部が拡大されたことで積載性も向上しました。
インテリアデザインについても、12.3インチの液晶メーターおよびナビゲーションモニター、10.8インチの大型ヘッドアップディスプレイが採用されたことで、視認性が向上しています。
上級グレードである「G」グレードには「テイラーフィット」と呼ばれる新素材の人工皮革が採用され、高級感と座り心地の上質さが前面に押し出されています。
新技術であるVCターボe-POWERと最新のCMF C/Dプラットフォーム、そしてハイブリッド4WDであるe-4ORCEが新たに採用されることで、SUV本来の悪路走破性や雪道の走破性が格段に向上しました。
VCターボは優れた静粛性が魅力であり、高遮音ボディにあわせて追加された吸・遮音材が運転中のノイズを大幅に減少させています。
2013年式エクストレイル（型式DBA-T32）の買取相場
発売時期：2013年12月～（平成25年12月～）
形式：DBA-T32
ここからは、先代モデルの3代目（T32系）エクストレイルについて、様々な項目ごとに買取相場を紹介します。
走行距離による平均買取相場
走行距離｜平均買取相場
10,000km｜ー万円
30,000km｜165万円～180万円前後
50,000km｜110万円～45万円前後
70,000km｜40万円～90万円前後
100,000km｜30万円～55万円前後
※相場価格はグレードや車の状態によって大きく変わるため参考値となります。
発売から10年ほど経過しており、最新の現行型モデルが登場したため乗り換えなどで中古車市場への流通が増えることが見込まれます。走行距離が伸びている車も多く見受けられるため、状態の良い車選びが重要です。
実際に販売されている中古車の傾向を見ると、状態の良い中間グレードだとしても、オプションがついているものや走行距離が2万km前後のものが高値で取引されていました。
グレードごとの買取相場
「20X CVT FF 5名」30万円～180万円前後
「20X CVT FF 7名」30万円～180万円前後
「20S CVT フルタイム4WD」30万円～180万円前後
「20Xエマージェンシーブレーキパッケージ CVT FF 5名」30万円～180万円前後
「20Xエマージェンシーブレーキパッケージ CVT FF 7名」30万円～180万円前後
「20X CVT フルタイム4WD 5名」30万円～180万円前後
「20X CVT フルタイム4WD 7名」30万円～180万円前後
「20Xエマージェンシーブレーキパッケージ CVT フルタイム4WD 5名」30万円～170万円前後
「20Xエマージェンシーブレーキパッケージ CVT フルタイム4WD 7名」30万円～170万円前後
「20XエクストリーマーX CVT フルタイム4WD 5名」30万円～170万円前後
「20XエクストリーマーX CVT フルタイム4WD 7名」30万円～170万円前後
「20XエクストリーマーXエマージェンシーブレーキパッケージ CVT フルタイム4WD 5名」25万円～170万円前後
「20XエクストリーマーXエマージェンシーブレーキパッケージ CVT フルタイム4WD 7名」25万円～170万円前後
※相場価格はグレードや車の状態によって大きく変わるため参考値となります。
T32系のグレードは大きく「20X」「20Xエマージェンシーブレーキパッケージ」「20S」「20XエクストリーマーXエマージェンシーブレーキパッケージ 」の4つに分類されます。
各グレードの中で2WDもしくは4WDや乗車人数によって希望のグレードを選べるため、予算感を含めてお気に入りの1台を探しましょう。特に7人乗りタイプが設けられているため、ファミリーカーとしてSUVに乗りたい人にとってもおすすめの車です。
「20X」グレードは、エントリーグレードであるものの以下のような装備が備え付けられています。
・EBD（電子制動力配分装置）
・VDC（ビークルダイナミクスコントロール、キャンセルスイッチ〔TCS機能含む〕）
・本革巻きステアリングホイール
・UVカットガラス、プライバシーガラス
快適に運転するために必要な装備は十分に備え付けられているでしょう。
ボディカラーごとの買取相場
ホワイト｜129.9円
ブラック｜104.9万円
グレー｜ 84.3万円
シルバー ｜141.0万円
ブルー｜114.1万円
レッド｜136.0万円
※相場価格はグレードや車の状態によって大きく変わるため参考値となります。
買取金額が一番高いカラーはブラックです。T32系のブラックカラーはダイヤモンドブラックの名称を冠しており、パーツ塗装が施された高級感と引き締まった印象を与えるカラーリングから、非常に人気があります。
次に人気のカラーであるホワイトはブリリアントホワイトパールの名称がつけられており、透き通ったパールホワイトカラーは、ブラックに続く人気色です。
この2色については、状態の良い車であれば高価買取が期待できます。
一方で、エクストレイルのイメージカラーであるレッドはそれほど買取金額が高くありません。状態が良ければ買取金額は高くなるものの、色あせが発生しやすいカラーであることが原因として考えられます。
モデル概要
初代エクストレイルは一家族4人世帯を対象に「4人が快適に乗車できて、さらに楽しい」をコンセプトに開発されました。
新車価格を200万円前後に設定することで、比較的若い年齢層をターゲットに、レジャー使いもファミリーカーとしても使い勝手の良さを前面に押し出しています。
パワートレインは最高出力150psの2.0L直列4気筒エンジンを採用しました。ガソリンエンジンのみのラインナップで、FFレイアウト用の4WDシステムである「ALL MODE ４×４」が搭載されている点が特徴です。
この4WDシステムは路面状況を的確に検知できるため、2WDから4WDまで最適なトルク配分を瞬時に行えることから、街乗りでもオフロードでも、どちらでも快適に運転できます。
また、レジャー使いに重きをおいた商品設計がなされているため、アウトドアやウィンタースポーツを楽しめるようにとラゲッジボードが直接水洗いできる仕様になっています。使い勝手が良く、汚れに強いウォッシャブルラゲッジボードが採用されたことで汚れを気にせず使い倒せる道具としての車の良さがあります。
座席に関してもシート部分は撥水加工がなされているため、汚れた服のまま運転しても簡単に拭き取れる点が魅力です。
先代モデルとの比較
T30系は初代であるため、先代モデルとの比較はできません。
ここからはじまったエクストレイルはフルモデルチェンジを行うたびに様々なユーザーの声を取り入れ、進化し続けています。
※本記事は、2024年4月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
中古車の買取り、査定に関してのエキスパート集団です。
車を高く買い取ってもらうコツや下取り、売却手続きに関する様々な疑問にお答えしていきます。
日産 エクストレイル(令和6(2024)年6月)カタログ・スペック情報（現行モデル）
| ボディタイプ | SUV・クロスカントリー・ライトクロカン |
|---|---|
| ドア数 | 5ドア |
| 乗員定員 | 7名 |
| 型式 | 6AA-SNT33 |
| 全長×全幅×全高 | 4660x1840x1720mm |
| ホイールベース | 2705mm |
|---|---|
| トレッド前／後 | 1585/1590mm |
| 室内長×室内幅×室内高 | 2530x1540x1255mm |
| 車両重量 | 1890kg |
日産 エクストレイル の他グレード詳細
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