低全高で気持ちよく走れるスモールツアラー、ダイハツ ソニカ

【本記事は2006年7月にベストカーに掲載された記事となります。】このスタイリッシュなエクステリアを見てほしい！ 軽自動車がニューカーラッシュとなっている今、ダイハツが投入したブランニューモデルがソニカ。斬新なエクステリアを引っさげて登場した。ライバルは三菱のi（アイ）か！？グッと低い1470mmに抑えられた全高で流れるようなプロポーション。ボディサイドの8ライトウィンドウも伸びやかなフォルムを美しく見せている。今となってはオーソドックスなミニバンスタイルの軽とは一線を画していて新鮮。エクステリアは走りのよさを感じさせるもので、ソニカのコンセプトを見事に表現している。

そのコンセプトとは「爽快ツアラー」。ダイハツにはミニバンスタイルのムーヴやさらに全高が高く室内空間の広さを重視したタントがあるが、ソニカはそれらとはまったく逆の低い車高による低重心の走りのいいパッケージを採用したモデル。快適なロングドライブができるような質の高い走りを追求しているのがポイントだ。そこで、エンジンは64ps／10.5kgmを発揮する直3ターボのみを搭載し、NAの設定はない。このエンジンはエッセに搭載された新開発エンジンのターボ版で、これまた新開発のCVT（7速MTモード付き）との組み合わせにより燃費性能も抜群に優れており、軽ターボではワゴンRの19.4km／Lを上回るダントツでトップの23.0km／L（2WD）を実現。排ガスレベルは3つ★の50％低減レベルを取得している。

快適さという面ではインテリアの質感や広さも重要なポイント。前席はゆったりしたドライビングポジションを確保できるセンターアームレスト付きの大型シートを採用。インテリアカラーは引き締まった雰囲気のブラックと鮮やかなレッドの2色が設定され、エクステリア同様スポーティで質の高い仕上がりをみせる。

いっぽうの室内の広さのほうも全高が低いため1230mmの室内高は例えば三菱i（アイ）より20mm低いものの、室内長は1915mmで140mmも長く、さらに室内幅は軽自動車トップの1320mmで、充分に広い居住性を実現。また、室内は優れた静粛性を実現している点も見逃せないポイントとなっている。

グレードはR、RS、RSリミテッドの3つに分かれ、各グレードに2WDと4WDが設定される。価格帯は118万6500～154万8750円と軽自動車としては高めだが、ソニカと同様にターボのみの設定となっている三菱のiと比べるとソニカのほうが8万円前後安い。この価格設定はかなり魅力的だといえるだろう。

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